- 特集 学級活動を盛り上げる楽しい演出
- 提言・学級担任の演出力を磨く─特活の役割とは
- 子どもの自発的活動の育成と「授業公開」による教師の演出力
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- 楽しい演出は「出会い」上手から
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- 日常を「異化」する演出力
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- 教師の演出があって、教育となる
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- 「子供任せ」は愚の骨頂
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- 学級をプラス風土に明るくする演出
- 小学校実践/子どものエネルギーがほとばしっているような掲示・係があるかどうか
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- 小学校実践/ゲームの原則を教える
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- 小学校実践/よみがえる16年前の感動! “とんでもないクリスマス会”
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- 学級話し合い活動を面白くする演出
- 下学年/全員に意思表示させる習慣を!
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- 下学年/話し合いの基本を教えたら、教師は話し合いに介入しない
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- 下学年/「文書提案」を演出する
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- 下学年/こうすれば盛り上がる係活動の話し合い
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- 上学年/企画書のトーナメント戦で燃える
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- 上学年/「選挙ゲーム」で立候補を増やそう
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- 上学年/イベントを仕組むことで話し合いが楽しくなる
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- 上学年/魔法のチョークで面白くする
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- 中学生/わがクラスのすばらしさは何かを言えること
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- 中学生/イメージ、具体化、そして教師の覚悟で演出を
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- 中学生/楽しい!必死になる!話し合いをさせよう
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- 中学生/討論で知的に進路=生き方を学ぶ
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- 「みんなで勉強しよう」大作戦の演出
- 小学校実践/授業と評価で「演出」も決まる
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- 小学校実践/勉強の仕方を身に付けさせ、褒めること
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- 小学校実践/楽しんで、漢字を覚えさせよう!
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- 中学校実践/いかにシナリオ通り進めるか
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- 中学校実践/定期テスト一週間前、「予想屋」が出現する!
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- 仲間づくりを楽しく盛り上げる演出
- 小学校/失敗を越えてこそ、クラスが盛り上がる
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- 小学校/「男女仲良くなる」の趣意説明と実践
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- 小学校/子どものよさを引き出す活動で信頼関係を築く
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- 教室の掲示を面白くする演出
- 学級を楽しくする会社
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- 子どもも保護者も喜ぶ掲示
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- 自由掲示板と学級の歩み日表
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- レクや授業を演出する教室掲示
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- 連続特集 補充学習に挑む
- 算数科における「補充学習」と「発展学習」
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- 「基礎基本の徹底」と「楽しい発展学習」
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- 長続きするには、シンプルであること
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- 学び合い励まし合う学級活動 (第12回)
- 裏文化を学校・教室へ
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- 心を育てる言葉かけ
- 言葉かけにはレベルと基準がある
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- 3月の仕事
- 学年末・学級をこうして仕上げる
- 『学級集会』という不易の活動で仕上げをしたい!
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- 保護者も巻き込んだ学級イベントを
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- 「あの言葉」を言うために私はこうする
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- 学級の前進の確認と飛躍の場を
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- ビデオ編集と学級通信の冊子づくり
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- 学級の統率十二か月はこうして進める (第12回)
- 小学校低学年/「あー楽しかった」と懇談会で言わせよう
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- 小学校中学年/子どもをひきつける片々の授業技術
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- 小学校高学年/感謝の会で締めくくり!
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- 中学校/生徒の「居場所」を保障する(3)
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- 向山型学級経営のシステム化 (第12回)
- すべての子どもを暖かく包み込む
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- 「いのちの授業」―いま大事な視点を考える (第12回)
- 「いのちの授業」の根本的な目標は「生きていくことの大切さ」を教えることである
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- 「ものづくり」理科の提唱 (第10回)
- 「波力発電」で発電の原理を一層理解させる
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- 学級担任教師の責任 (第12回)
- どうやってその子の個性を引き出すか
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- 編集後記
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編集後記
〇…学級経営で最も大切なことは「楽しいことをすること」だと向山洋一氏は言います。長い間、教育実践に面白いとか楽しいという言葉は、ある意味でタブーであったという先輩教師の反省があります。現に向山氏でさえ、「管理する」ことと「楽しいことをする」の比率が七対三ぐらいだったと告白しています。
〇…目下、先の中教審答申に見られるように、「学力中心」に改訂の動きが早まっています。しかし、「人間性・社会性の育成」を図る重要な意味を持つ特別活動は、学力向上の世論の陰で、すっかり忘れられた感があります。人間性・社会性の育成という重要な課題に応える場が特別活動であり、具体的には学級活動、児童・生徒会活動であるはずです。
〇…特別活動で育てる能力やスキルが子どもたちの成長にとって、教科を通して育まれる「学力」と、特別活動を通して育まれる人間性・社会性とは切り離すことが出来ない関係にあるはずです。そこから学級をプラス風土に明るくすることの必要性が強調されているわけです。「明るい顔、元気な声、素直な行動」を毎日の実行として心したいとする呼びかけも出ています。そのために「教師は楽しさの演出家」として期待されていると言えます。楽しくなければ学校ではないとまで言われる時代です。
〇…教師が管理された学校に縛られていては、面白世界の扉を開くことはできないわけです。まずは「遊びの心を持って改革しよう」という提言もあります。学校全体で面白い活動に取り組むことが出来たら最高の学級活動だとの意見もあるくらいです。今こそ子どもの願う「楽しい学級づくり」の演出に積極的に取り組む時期にあるのではないでしょうか。
(江部 満)
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- 明治図書