心を育てる学級経営 2001年4月号
学級で何を学び何を身につけるのか

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心を育てる学級経営 2001年4月号学級で何を学び何を身につけるのか

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2001年3月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学級で何を学び何を身につけるのか
提言・望ましい学級の集団活動の条件
「学習する集団」の成立が条件
高旗 正人
学級は学び合い・育ち合いの場
豊田 ひさき
「ため込む」学びから「かかわり合う」学びへの転換を
深澤 広明
始めの一歩が終わりにつながる
星野 恵美子
学級集団の持つ力を活用しよう
学級集団の相互作用の尊重
橋本 定男
学級集団の力を利用する
竹川 訓由
人間尊重・友愛の重視
板倉 弘幸
集団規律の維持を図る
森下 人志
実践提案・学級で何を学び身につけさせたか―低学年
集団適応力の基礎を培う
岩切 洋一
日々の積み重ねで話す・聞く・書く力を育てる
宮内 有加
実践提案・学級で何を学び身につけさせたか―中学年
「価値ある態度」を事実で示す
馬場 慶典
成功体験と逆転現象の自覚を
西尾 文昭
実践提案・学級で何を学び身につけさせたか―高学年
「自尊感情」育成と「異文化共生」の場
園田 雅春
学級集団が本気を引き出す
小貫 義智
実践提案・学級で何を学び身につけさせたか―中学校
人前で「馬鹿」になれる
堀 裕嗣
人間関係作りを国語の授業で
田辺 泰
実践提案・学級での子どもの生活をこう充実させた
3つのパーツで充実をはかる
宮永 正行
向山実践に学ぶ五色百人一首とおかわりシステム
桜木 泰自
学級が子どもにとって居心地のよい場所であるために
森川 敦子
誉め言葉が“温かい学級”を創る
佐藤 幸司
学級での「集団思考」をこう組織した
個を鍛え討論で集団思考を組織する
雨宮 久
「討論の授業」で「集団思考」を組織する
漆山 仁志
身近なことから「命」を集団思考する
西田 拓郎
小特集1 みんなが輝く「学級のめあて」を創る
具体的な目標で達成時間を短く!
西村 一夫
学級の目標と子供たちの目標をリンクさせよ
長谷 博文
問われているのは、教師の意識
戸田 正敏
ゲームで楽しく生徒の心に届けよう
染谷 幸二
「統率する三つのステップ」を実行する
橋本 芳治
小特集2 友達の輪を広げるアイデア
コミュニケーションの場を作る
末永 賢行
効果抜群! ハッピーレター
古川 光弘
教師が意図的に仲間づくりを仕組む!
大島 英明
みんなで「いいとこ見つけ隊」
大内 哲夫
五色百人一首で対等の関係を作る
伊藤 和子
生き生き学級活動
学年はじめは、組織づくり、仲間づくりに力を入れる
上木 信弘
学級集団への励ましの言葉
「統率者」としての責任で発する言葉を
大森 修
学級の集団機能をどう立て直すか/小学校 (第1回)
楽しく知的で力をつける授業が大前提
河田 孝文
学級の集団機能をどう立て直すか/中学校 (第1回)
学級を「長屋」にする
長野 藤夫
子どもが熱中する「学習システム」 (第1回)
学習システムづくりは、学級びらきから始まる!
岡田 健治
サークル自慢 (第1回)
SannaiからHumanへ 常に前を見据えてきた集団
長江 佳子
新世紀、サークルもメタモルフォーゼする
戸井 和彦
学級の人権総合学習 (第1回)
学校文化と人権教育
長尾 彰夫
学級の裏文化 (第1回)
トカゲにさわる
向山 洋一
学級の社会学 (第1回)
中学1年生の学校不適応は何に規定されるか
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…学級を「学びの共同体」として見直そうとする主張が注目を集めています。それは文部省の調査研究協力者会議が最終報告で、学級は友だちと触れ合う「生活集団」の機能と、授業を受ける「学習集団」の機能に分け、明治以来つづいてきた学級の役割を分けた提案をしており、これまでの「学習」と「生活」の二つの機能を持つ学級を解体する提案として危惧されているからです。

〇…かつて民間教育運動の中では、学級を自治的集団(生活集団)と学習集団の統一として捉えるべきか、それぞれの固有の任務を持って進め、相互依存、相互浸透的な関係を追求すべきかなど論争がありました。学級を「訓育」を主とした「生活集団」に、「陶冶」を主とした「学習集団」にという機械的な分離ですむ問題なのでしょうか。集団指導の理論としては、生活綴り方教育、集団主義教育、集団力学、ソシオメトリーなどさまざまに展開されてきました。

〇…文部省の「生活指導の手引」(昭和五六年)でも次のような原理が述べられていました。(1)集団の相互作用の尊重、(2)集団の力の利用、(3)個人の尊重、友愛と自由の尊重、(4)規律の維持などです。

〇…学級集団の指導は望ましい集団を育てることだけでなく、集団生活を通して個々の子どもを生かし、自己学習の態度と能力を育てることも大事にされています。つまり子どもたちひとりひとりの望ましい発達を促進させ、子どもの集団での生活を充実させる、さらには集団を通して、不適応の指導を改善することにもねらいがあると言われています。いま「集団で何を学び、何を身につけるのか」が問われていると言えます。

 本号は新学期に当たり、改めて学級集団の持つ「教育力」を考え直してみたいとする特集です。

(江部)

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