心を育てる学級経営 2001年3月号
学級集団の実態把握で活性化を図る

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心を育てる学級経営 2001年3月号学級集団の実態把握で活性化を図る

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ジャンル:
学級経営
刊行:
2001年2月
対象:
小・中
仕様:
B5判 86頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学級集団の実態把握で活性化を図る
提言・学級集団の実態把握―どんな方法が有効か
七つの能力診断によって学級の活性化を
松原 達哉
複眼で子どもを観察する
豊田 ひさき
調査的観点で日々の教育活動を展開する
吉川 芳則
「かかわり合う」応答関係のなかで対人関係能力をとらえる
深澤 広明
集団と個の両面からアプローチせよ
青坂 信司
集団把握のための調査方法とその活用
低学年集団把握のための調査方法と活用
ポストイットにメモする
漆山 仁志
ひとりぼっちをなくす席替え調査とおんぶジャンケン
井関 和代
中学年集団把握のための調査方法と活用
集団を把握するために学ぶ
鈴木 康一
「他己紹介」で実態把握、クラスの活性化
内海 俊行
高学年集団把握のための調査方法と活用
触診・問診・精密検査で把握に努める
河田 孝文
三種類の調査を併用する
桜沢 修司
中学生集団把握のための調査方法と活用
観察を第一に! 他の方法で補完を
阿左美 宏明
「先生の通知票」を学級経営に活用する
垣内 秀明
問題を起こす子への調査と対応法
学校の生活では見えないところに原因が
大堀 真
「さりげなく多角的に」の10の視点
江頭 三保子
個別の援助を必要とする子への調査と対応法
1行記録・特別な意識の排除・向山型算数で、個別の援助をする
新里 誠
いくつかの方法を組み合わせる
中地 強
学習意欲のない子への調査と対応法
子どもの思いが見えているか
安富 篤
「やる気わくわくチェック」の活用
小林 篤史
学業不振の子への調査と対応法
対応策は音読指導とノート指導である
吉田 高志
学年全体で根気強く取り組もう
小森 栄治
友人関係に悩む子への調査と対応法
クラス平均点九〇点以上を目指せばいいクラスになれる!
吉武 徹也
「一人になりがちな子」に注目せよ
松野 孝雄
学級内のいじめ問題の調査と対応法
調査失敗からの対応法四つ
片倉 信儀
クラス全員との教育相談で
村上 正子
不登校の子への調査と対応法
精神病という可能性も考えよ
小松 裕明
ストレスに対処できる力を育てる
不破 淳一
小特集 学級づくりに役立つ「子ども情報データバンク」
「子ども情報データバンク」の作り方
具体的事実を記録しよう
戸田 正敏
100円ショップのクリヤファイルでデータバンクづくり
染谷 幸二
「子ども情報データバンク」の活用
収集段階から活用を意識する
杉森 至
遊び・健康管理・対話に生かす
平藤 幸男
書けば書くほど見えてくる
池田 浩幸
指導の最高の材料、それは記録
長谷川 祥子
教室環境改善のアイデア
5年2組 岡学級
岡 篤
子どもを励ます言葉
励ます言葉をあびせる
大森 修
資料 教育課程審議会「答申」の概要
子どもを感動させた父の一言・母の一言 (第12回)
子どもを感動させる一言を受け継ごう
明石 要一
討論が出来る学級を創る (第12回)
「討論の出来る学級を創る」原則
石黒 修
学級集団としてのまとめ方 (第12回)
学級を集団として育成する
河村 茂雄
学級教育の改革―どこから手をつけるか (第12回)
「12歳問題」が生まれ始めている
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…学級内にはさまざまな表情を持った子どもたちが存在します。顔かたち、気質、くせ、動作、行動傾向などさまざまです。この多様な行動を示す子どもたちひとりひとりを正確に捉えることはきわめて難しいとも言われています。ですからまずは学級集団の実態を把握する上で、教師の観察が第一に重要だとも言われています。他方で教師の目には限界があると指摘する心理学者もいます。では面接場面を作り、カウンセリングの技術を身につけた教師が子どもとの会話、おしゃべりから心の内面を読み取り理解できるかといえば、ここにもいろいろと難点があると指摘する研究者もいます。

〇…そこから理解する主な特質とは何かが問われることになります。学級担任の教師にとって学習指導や生徒指導の二つの指導を効果的に進めるために必要な子ども理解の特徴・特質を次の八つの項目として挙げる研究者がいます。第一は知的能力、第二は学力、第三は行動、第四は性格(心の健康、障害を含む)、第五は対人関係、第六は体力・身体的健康、第七は環境、第八は適性となっています。

〇…それぞれの特質がどんな問題行動の指標となるか、子どもにどんなことが起こる時あるいは起こった時その原因を調べる指標となるか。学級担任の子ども理解力が問われることになります。

〇…特に学級から逃避する子をどう観察し対応するか、消極的逃避型の子どもは発見しにくいと言われていますが、どう発見し助言するか、まさに教師のウデの見せどころかもしれません。そのためにこそ多様な「集団把握のための調査活動」が期待されているわけです。

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