楽しい体育の授業 2009年12月号
ボール運動―習得・活用の楽しい組合わせ18

K243

«前号へ

次号へ»

楽しい体育の授業 2009年12月号ボール運動―習得・活用の楽しい組合わせ18

紙版価格: 933円(税込)

送料無料

電子版価格: 839円(税込)

Off: ¥94-

ポイント還元20%

ファイル形式

PDF
ジャンル:
保健・体育
刊行:
2009年11月4日
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
出荷:
ダウンロード
定期購読

目次

もくじの詳細表示

特集 ボール運動―習得・活用の楽しい組合わせ18
特集の解説
根本 正雄
実践事例
ゴール型ゲーム
〈ハンドボール〉「心電図」を書く技能を身に付けさせて、全員のパスやシュートを可能にする
吉武 徹也
〈ポートボール〉ルールとコートを進化させ、子どもたちを熱中させる手立て
橋本 信介
〈ラインサッカー〉ラインを引かないラインサッカー→コーンでコートの大きさを自在に調節することで戦術が生まれる
梶野 修次郎
〈ミニサッカー〉どの子も汗だく!みんなで楽しくミニサッカー
鈴木 芳幸
〈タグラグビー〉フラフープの置き方を変えながらタグラグビーのアタック・デイフェンスの習得と活用を図る
小林 宏
〈フラッグフットボール〉遊び感覚で楽しむフラッグフットボール
加藤 真一
ネット型ゲーム
〈ソフトバレーボール〉楽しみながら上手くなるソフトバレーボールの授業
長安 健太
〈プレルボール〉「はしごプレル」から入ってプレルボールを楽しくする!
佐藤 真健
ベースボール型ゲーム
〈ハンドベースボール〉ヒットが生まれるハンドベースボール
内藤 一紀
〈フットベースボール〉みんなが得点できるフットベースボール指導はこれだ!
原田 朋哉
〈ティーボール〉打てる!楽しい!ティーボール習得・活用の組み合わせ
森田 允亮
ゴール型
〈バスケットボール〉ドリブル名人 全員参加のバスケットボール
小田 誠
〈サッカー〉ボールの動きを「ゲーム心電図」で表し、それを次のゲームに生かす
風間 俊宏
〈ハンドボール〉習得・活用は課題ゲームの組み合わせで
岩田 史朗
ネット型
〈ソフトバレーボール〉基本的パスを習得後、変形ルールで活用!
岩下 郁恵
〈プレルボール〉ゲーム中心に授業を組み立てる
黒瀧 耕治
ベースボール型ゲーム
〈ソフトボール〉ベースランニングの技能を身に付ける
辻 拓也
〈ティーボール〉打って得点する楽しさ「1塁1点ティーボール」
鈴木 隆夫
ミニ特集 12月 新指導要領で体育授業はこう変わる(ボール運動)
1年生/ボール投捕の技能を確実に身に付けさせよう
太田 健二
2年生/シュートを決めたら、ゴールキーパーと交代!
石橋 健一郎
3年生/ルールを簡素化してゲームを楽しむ
鈴木 恭子
4年生/ゴール型ゲーム(ポートボール)をこう授業する
三好 保雄
5年生/苦手な子も満足できるソフトバレーボール
辻岡 義介
6年生/新要領の授業では、何をどう変えるのか
根津 盛吾
ライブで体感!TOSS体育講座
「YOSAKOIソーラン」を世界に伝える
臼井 俊男
〜TOSS体育YOSAKOIソーランセミナーinアメリカ西海岸〜
レベルアップ これだけは押さえたい体育授業の基礎・基本
体育授業の「できる」と「分かる」
白石 豊
マンガで見る楽しい体育指導 (第117回)
根本体育直伝マンガ(バスケットボールでのパスの巻)
岩野 節男岩野 紀子
ルール簡単おすすめゲーム・鬼ごっこ
ボール鬼ごっこでさらに楽しく知的な運動になる
並木 孝樹
年間を通して鍛えたい基礎感覚・基礎技能
短なわ跳びでリズム感覚を鍛える
東條 正興
拍手喝采これでYOSAKOIソーランが成功
子どもたちとおうちの人が一体となって大会出場を盛り上げる
末廣 真弓
運動量を保障する体育授業のシステム
捕ることを意識させた初歩のボール投げ指導システム
村田 淳
あの授業映像から「指導技術」を学ぶ
できない子をできるようにする体育の指導H子どもを授業にぐいぐい引き込む三つの技術・技能
郡司 崇人
最新情報を盛り込んだ食の授業 (第30回)
食育とメカノサイトロジー
齋藤 滋
ここが聞きたい!体育授業のQ&A
「嫌い」という子の声に耳を傾ける
持木 信治
TOSS体育最前線
「子どもの相互評価」はよい方法か
TOSS体育中央事務局
〜俗論・俗説を斥けよ〜
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
サッカー
早田 淳一
〜サッカーの基本を学べる学習カード〜
バスケットボール
村上 睦
〜記録を元に課題を考えさせる〜
特別支援の子どもも活躍!楽しい体育授業
大切な五つの対応
曽根田 達浩
ライフスキルと健康教育 (第93回)
「ぱなし」の反省から学ぶ
武田 敏
授業の腕を高める論文審査 (第212回)
私の個別評定と同じ始まり
向山 洋一
体育科における学力保障 (第81回)
コミュニケーション能力を育てるサッカーの指導A 1年・池上正氏の授業
根本 正雄
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース (第96回)
持木 信治
1/30秒単位で見せる子どものよい動きはこれだ! (第33回)
鉄棒シリーズA
佐藤 泰之
〜地球回り・膝掛け振り上がり〜

特集の解説

ボール運動―習得・活用の

楽しい組合わせ18

TOSS体育授業研究会代表

根本正雄


 新学習指導要領のボール運動では、ゴール型、ネット型、ベースボール型として示されている。

 本特集では習得から活用として、それぞれの型の実践例が紹介されている。

 山形県酒田市の堀健一氏は、第2回杜の都TOSS体育セミナー2007で「熱中、集中、チームワークアタックbP」という、ソフトバレーの模擬授業をされた。

 体育の授業開きで行った授業である。授業のコンセプトは三つである。

@ ルールの簡素化と進化するルール

A ボールをつなげて返すことができるバレーボール

B 励まし合うことができるバレーボール

 ネット型の教材で大切なのは、ボールをつなげて返すことである。どんなに強いボールでも、ネットを越えなければゲームにはならない。

 堀氏はそのために、ルールの簡素化と進化するルールとを工夫し行っている。基本となるルールの簡素化が習得の内容である。そして、進化する内容が活用である。

 堀氏は、習得と活用の単元の組み立て方を次のように行っている。子どもの実態に即した内容である。

@ 何でもありありバレーボール(ボールをつないで相手に返すことに重点)

A アタックbP:50gのボールで(アタックなどで点を取ること励まし合うことに重点)

B アタックbP:100gのボールで(ボールが重くなるのでよりバレーボールに近づく。

 簡素化のルールとして、「何でもありありバレーボール」を行っている。次の内容である。

・ボールはバウンドしている限り、つなげることができる。(何回バウンドしてもよい)。

・何回で返してもよい。

・サーブは両手で下から投げ入れる。前衛の人が行い、相手と1本ずつ交代して行う。

 このルールなら誰でも参加できる。そして、ネットを越えるという問題点を克服することができる。

 ネット型で子どもがつまずくのは、ネットをボールが越えないことである。ゴール型であれば、ゴールまでボールを運んでシュートをすればよい。

 ところがネット型はパスをつないでも、最後にネットを越さなければゲームにならない。

 バレーボールは手で操作する運動であるため、ゴール型のように容易に操作できない。空中でボールを両腕で操作するには相当の技術が必要である。

 その課題を「ボールはバウンドしている限り、つなげることができる」「何回で返してもよい」というルールによって、ボール操作が容易になり、誰でもゲームに参加できるようになった。

 次に堀氏は基本のルールはそのままで、ボールの重さを変えている。軽いボールで簡単にネットを越えてゲームができるように工夫している。

 ところがボールが重くなると正しい打ち方、正しいトスの打ち方をしないと相手コートに届かない。必然的にソフトバレーボールのルールに近づいてくる。

 ボールの重さが変わることで、より深められたソフトバレーボールの内容になっていくのである。つまり活用・深化の学習ができるルールの工夫になっている。

 本特集では、堀氏の実践のようにボール運動の教材に即して、習得の学習、活用の学習について、具体的な実践が紹介されている。

 次の項目で示されている。

@ 教材名

A 授業の組み立て

B 習得の学習内容

C 活用の学習内容

D 指導の実際

E 指導の結果

F 効果のあった体育指導のポイント

 実践して、たのしいボール運動の授業をしてほしい。

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ