- 特集 「学ぶ力」を伸ばす自己評価の開発
- 提言・「学ぶ力」を伸ばす自己評価がなぜ必要か
- 「学習の自己責任」の自覚を育てる
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- 自己評価で何が育つか
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- 術を得れば工夫が始まる
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- 「意味ある学び」のための自己評価
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- 自己評価の多様な方法の開発―自己の評価基準をどう設定させるか
- より具体的に
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- 何のための自己評価か―反論ふうに―
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- 子どもの問題解決にそった自己評価規準
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- 国語科で学ぶ力を伸ばす自己評価の開発
- 自己評価のできる子を育てる
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- 継続した評価と多様な評価を
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- 授業参加への意識を高める自己評価
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- 自己評価の手がかりを与える
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- 社会科で学ぶ力を伸ばす自己評価の開発
- ノート記述だけでも自己評価はできる
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- 学び方の習得を図る自己評価の工夫
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- 情報活用の実践力の自己評価
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- 調べる力を伸ばす自己評価法
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- 算数・数学科で学ぶ力を伸ばす自己評価の開発
- 思いを引き出すノートの工夫
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- 授業と自己評価は表裏一体のもの
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- 算数をどんどんつかおう〜4年生の式と計算の学習〜
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- 自己評価を高める相互評価のあり方
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- 理科で学ぶ力を伸ばす自己評価の開発
- 目あてを持たせ振り返り方を教える
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- 自己評価で確認できる理科の面白さ
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- わかったこと・考えたこと・思ったことが何個書けましたか
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- ポートフォリオで自己評価
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- 提案・私の自己評価法開発のコツ
- 「自学」からうまれた自己評価
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- 自己評価にウェッビング法の活用を
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- 自己評価法開発は三つの技術で
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- 「描画法」を用いた評価法の開発
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- 自己評価導入の意味をふまえて
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- 自己評価のコツは体験学習にあり
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- 「知の総合化」―教科に問われる課題
- 子どもの思考を活かす教師の指導力
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- 教科で支える総合的学習 (第21回)
- 地元宮古の自慢CMを作ろう―学習技能の集大成―
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- 教科で支える総合的学習 (第22回)
- 「日時計づくり」の中で図形の論証を学ぶ
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- 子どもをひきつける教師の話し方
- 興味がもてることを楽しく話す
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- 総合的学習と新しい学び (第11回)
- 自己形成型カリキュラムを創る
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- 現場に見る総合的学習の問題点 (第11回)
- こんなすごい総合的学習をやっている学校もある
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- 総合的学習で育てる学力 (第11回)
- 成果発表は創造行為
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- 要録改訂期における教育評価の問題 (第11回)
- 総合学習における評価の問題(3)
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- 〜評価の「観点」づくり〜
- 学校のカリキュラム開発 (第11回)
- 「学ぶ力」を伸ばすカリキュラム開発
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- 編集後記
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編集後記
○…「自ら学び自ら考える」教育への転換ということがいわれながら、教師たちは自分の教え方に気を配ることはあっても、子どもの「学び方」に気をつけることは意外と少ない、という指摘があります。
○…確かに「学び方」を育てる授業の実践例はまだまだ少ないといえるかもしれません。早くから「自己評価」を教育の中核に据えるべきだと主張されてきた安彦忠彦氏は、次の二つの主要な教育機能を、「自己評価」は持つと言明されています。第一に自分を越える目を持つこと、第二には自省と自信を捉すこと。それはまた今日の「競争社会の悪い面のみを過大に受け止め、同世代の中でも他との集団的なぶつかり合いをせず、相互に孤立して交渉もなく、磨き合い鍛え合うことが少ない」学習状況に改革への示唆を与えているともいえるようです。(この論点は安彦氏の『自己評価』から)
○…自己評価の実践研究を推進されている安彦氏は、「自己評価」の導入により「子どもが自分の学習について、その責任が最終的に自分にあることを認識することがねらわれていると言明し、その個別自主学習が生涯学習につながると解説されています。まさに「自己評価」とは、「自分も努力すればやれるぞ」と自分を評価し、「がんばれば、もっとやれるぞ」と意欲を育て、子どもたちの学びの自己実現を励ますものだという古川治氏の主張に通じるものです。
○…折から新しい評価法について指導要領のあり方を提言した教課審答申も、学力は知識の量のみでとらえるのでなく、基礎的基本的な内容が身についたか、自ら学び自ら考える力が育まれたかどうかで評価し、そのために自己評価が重要であると強調していました。本号は「学ぶ力」を伸ばす自己評価の開発に重点を置いた特集です。
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