- 特集 理解度に応じた「発展学習」を創る
- 提言・なぜ理解度に応じた「発展学習」が期待されているか
- 知力の形成を目指す発展学習
- /
- 発展学習は子どもの学びの自然の延長だ
- /
- 国語科は同課題の「発展教材文」を用意すればよい
- /
- 「進んだ子」が発展学習で輝く教育に
- /
- 理解度に応じた指導を学校判断でどう進めるか
- 習熟度別少人数授業の教訓
- /
- 身につけ、深め、発展させる指導体制
- /
- 「授業力」向上を意識することから始める
- /
- 学習指導と教師の在り方を考える
- /
- 理解度に応じた国語科の発展学習をどう創るか
- 基礎学習指導の延長線上に
- /
- 文章の吟味を発展学習に
- /
- 「次、やりたいこと」をつくる
- /
- 意欲を大切にする発展学習
- /
- 理解度に応じた算数・数学科の発展学習をどう創るか
- 進んでいる子にも達成の満足感を
- /
- 発展教材からの発見とその観賞
- /
- 子ども個々の学びを伸ばす
- /
- 求められる中学校数学の発展学習
- /
- 理解度に応じた社会科の発展学習をどう創るか
- 社会科には特有の課題がある
- /
- 子供の生活とのかかわりから創る
- /
- 地域教材を積極的にとりあげる
- /
- 木下竹次に学ぶ発展学習の創り方
- /
- 理解度に応じた理科の発展学習をどう創るか
- 理科の発展学習展開の3つの方向性
- /
- 「進んだ子」よりも大切なこと
- /
- 発展学習を作る三つのポイント
- /
- 発展学習を作る4つのアプローチ
- /
- 「知の総合化」―教科に問われる課題
- 国語科における提言
- /
- 教科で支える総合的学習 (第19回)
- 「問い→答え」で調べる・まとめる
- /
- 教科で支える総合的学習 (第20回)
- 学習技能を体得させよう
- /
- 子どもをひきつける教師の話し方
- 話術よりも大事なこと
- /
- 総合的学習と新しい学び (第10回)
- 3つの評価セッションを実施しよう
- /
- 現場に見る総合的学習の問題点 (第10回)
- 子どもは発表させられている?
- /
- 総合的学習で育てる学力 (第10回)
- 創造的な思考や態度の形成を
- /
- 要録改訂期における教育評価の問題 (第10回)
- 総合学習における評価の問題(2)
- /
- 〜ポートフォリオ評価法の核心〜
- 学校のカリキュラム開発 (第10回)
- 社会科の基礎・基本とは何か(続)
- /
- 編集後記
- /
編集後記
○…文部科学省教育課程課では次のように言明しています。「学習指導要領で定めた学習内容は最低基準であり、子どもの理解度に応じた指導として、発展的または補充的な学習を学校判断で進めて欲しい。そこで使う教材も学校判断だ。学力低下を示す明確なデータはないが、総合的な学力をより高めることは指導要領でも重視している。ドリルや学習参考書も、発展学習や補充学習も含め、子どものやる気や興味を引き出せるよう工夫して欲しい」(朝日新聞報道から)
○…高階玲治氏はこうした流れに対して、次のように解説されています。「確かに新学習指導要領が最低基準であれば、誰でもクリアすることを目指します。そして、クリアした後の学習内容は別に必要になります。このことは極めて重要な問題です。なぜなら教科書にはクリアした後の内容は載っていないからです」
○…今から六年前に「より進んだ子どものための算数教材開発」を「発展教材五〇選」として共同研究でまとめられた志水廣氏は、これまでの個人差に応じた指導は、「できない子ども」が対象であり、「進んだ子ども」にはあまり指導の手だてがなされていないのが現状だとし、進んだ子どものための教材開発を提案していました。
○…しかし現場では教科書を教えることで精いっぱいという状況でした。さらには指導要領を超えた部分にどれだけ踏み込めるかどうか疑問視する見方もありました。これからもせいぜい学力維持のために、少人数学級や習熟度別学習を実施するのが手いっぱいという声も聞きます。
すでに文部科学省でも「進んだ子ども」のための教師用指導書を作るという報道もあります。
本号は「進んだ子ども」のための発展学習の教材開発や授業開発を考える特集です。
-
- 明治図書