- 特集 「支え合う学び合う」学習の成立
- 提言・「支え合う学び合う」学習の成立条件
- 問題構成学習で「支え合う学び合う」学習を
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- 教科書を越える発問を
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- 学習行為の体系として授業を分析する
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- 「議論への信頼」と多様性を活かす授業技術
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- あたりまえで、難しいこと
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- 「支え合う学び合う」交流活動を深めるヒント
- 友だちの発言に反応させる
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- 今こそ作文の感想の交流を
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- 間違えた子どもや失敗した子どもを一人にしない
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- 心に響いたり感動したりしたことを大切に
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- 支え合う・学び合う活動に教師も入る
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- 「支え合う学び合う」学習を育てていく授業づくり
- 討論で波及効果をねらう
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- 「必要か不必要か」式課題で学びあう
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- 一年生は、自然に教えあうシステムを作る
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- 「人生の岐路」を決断する
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- 具現化する二つの場面、「読む」「写す」
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- 「支え合う学び合う」学習を支える学級づくり
- 子どもの学びはいつでもどこでも
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- 良質の聴取者を鍛える
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- 生活の中で、「ぼくも、あの子もなかなかいいぞ」
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- 「異なるもの」から学ぶ姿勢
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- 子ども同士の「チェック」で立て直す
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- 教科別「支え合う学び合う」学習の開発
- 国語科授業の開発
- 批判読みを中核にした学び
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- 音読でグループ活動の楽しさを
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- 「読み聞かせ合う」授業のすすめ
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- 算数・数学科授業の開発
- 子どもの活動が支え合う学び合う
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- 算数を共に創り活かす授業
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- オープン化による創造的な授業展開
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- 社会科授業の開発
- 社会科授業の中核に授業を位置づける
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- 異質なタイプの関わり合いを楽しむ
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- ふれあい環境家計簿の授業
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- 理科授業の開発
- 同じ学びの「土壌」に立たせるための2つの留意点
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- 五年生「おもりのはたらき」の学習で支え合い学び合う
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- 理科ならではの工夫で
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- 「知の総合化」―教科に問われる課題
- 学びのネットワーク力を育てる
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- 教科で支える総合的学習 (第13回)
- 生きる力につながる伝え合う力
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- 〜「話す力」「聞く力」の育成〜
- 教科で支える総合的学習 (第14回)
- メモをもとに「○○の秘密」を交流する
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- 子どもをひきつける教師の話し方
- 誠意ある短いセンテンス
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- 総合的学習と新しい学び (第7回)
- 共同交流型総合的学習のすすめ
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- 現場に見る総合的学習の問題点 (第7回)
- ポスターセッションの目的と限界を考えるべき
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- 総合的学習で育てる学力 (第7回)
- 課題発見にどう導くか
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- 要録改訂期における教育評価の問題 (第7回)
- 学力・学習モデルと評価の問題(2)
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- 〜学力モデルにおける「段階説」と「並行説」〜
- 学校のカリキュラム開発 (第7回)
- 「国語」基礎・基本のカリキュラム開発
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- 編集後記
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編集後記
○…子どもにとって学級は共同体になっていないという指摘があります(明石要一氏、千葉大)。また「学級」としての共同体は、伝統的に「教師」のための共同体であったとし、これからは教師のための共同体ではなく、子どもたちのための共同体づくりをめざすべきだとの提言もあります(加藤幸次氏、上智大)。まさに、いま「教育」から「学び」への転換を図ることが求められているといえます。具体的には「支え合う学び合う」学習集団をつくることが期待されているわけです。
○…柴田義松氏は、新著の『 世紀を拓く教授学』の中で、学習集団内の意見対立について、次のように述べています。「授業のなかの矛盾は、教師と教材、子どもと教材、教師と子ども、子どもと子どもとのあいだに対決が起こり、交流が起こるなかで生まれる。特に教師と子どもとの対決、学級の子どもと子どもとのあいだの対決、そしてお互いの否定の積み重ねが、子どもたちの新しい思考や論理を生み出し、真理により近いものを発見させ、獲得させるのである」と。
○…「支え合う学び合う」力を子どもたちが身につけていくためには、実際の学習の場で活動を通して具体的に育てていく必要があります。そのためには、教師の「答え」だけを押しつける授業では身につかないとの指摘があります。「自分のよさを発揮させ、いろいろな考え方を育てる」という授業観を教師は求められているといえるようです。
○…「支え合う学び合う」学習は、子ども同士が行うという「学びの共同体」づくりから始まるといわれるわけです。本号はそのための実践提案を軸に特集しました。
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