楽しい理科授業 2008年7月号
新指導要領の読解と“授業のトリセツ”

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楽しい理科授業 2008年7月号新指導要領の読解と“授業のトリセツ”

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ジャンル:
理科
刊行:
2008年6月9日
対象:
小・中
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新指導要領の読解と“授業のトリセツ”
小学校・新指導要領理科=変わった点・変わらなかった点はどこか
子どもが考え・表現する学習の充実
森本 信也
子どもが学びを実感する理科授業をめざす
矢野 英明
中学校・新指導要領理科=変わった点・変わらなかった点はどこか
学習内容の充実と言語力の育成・活用の重視
清水 誠
「生きる力」を育成するための具体的な手立ての確立
高畠 勇二
新指導要領理科の研究トピックと実践トリセツ
小学理科の“領域・区分変更”に関わる問題
川上 昭吾
新たに何が加わったのか=小学校の内容・教材一覧
堀井 孝彦
新たに何が加わったのか=中学校の内容・教材一覧
金子 丈夫
小学校・授業時間増に関わる問題のトリセツ
森竹 高裕
中学校・授業時間増に関わる問題のトリセツ
松森 靖夫
教科書にない内容の小学校移行期のトリセツ
小椋 郁夫
教科書にない内容の中学校移行期のトリセツ
小森 栄治
新指導要領理科でつくる授業トリセツ=研究スポットはここだ
小学3年・新指導要領理科の授業トリセツ
小谷 学
小学4年・新指導要領理科の授業トリセツ
鈴木 宏記
小学5年・新指導要領理科の授業トリセツ
傳幸 朝香
小学6年・新指導要領理科の授業トリセツ
金谷 昭
中学1分野・新指導要領理科の授業トリセツ
小田 泰史
中学2分野・新指導要領理科の授業トリセツ
岩田 秀雄
<6人の先生にお聞きしました>新指導要領理科・私の読解ポイントはここだ
教員は結果を出し,結果を検証し,結果を外部に公表する覚悟を持て
山極 隆
新たな学びの創造への「足場」として
山崎 敬人
「推論」を生かした学習活動へ
佐藤 寛之
粒子を柱とした物質学習への期待
菊地 洋一
何が新しくなったのか?
遠西 昭寿
「持続可能な社会」を理科の文脈で教えよう
荻原 彰
小特集 “農薬”について一度,授業してみよう
肥料と農薬の違いをどう考えるか
益田 裕充
農薬にはどんなものがあるか
中島 修平
作物の歴史と農薬の歴史
熊谷 琢磨
有機栽培とは
有江 力
農薬とバイオとトランスサイエンス
草場 信
小特集 2008年・夏季集会の研究テーマ一覧
日本理科教育学会・科学教育研究協議会・極地方式研究会・全国中学校理科教育研究会・日本初等理科教育研究会・向山・小森型理科研究会・日本地学教育学会・ソニー科学教育研究会
理科室を“子どものサイエンス・ミュージアム”にしよう (第4回)
ミュージアムギフトも加えて子ども達は熱中
竹内 幸一
体験&体感できる!大人気の自然博物館&施設 (第4回)
福山自動車時計博物館
宮本 一輝
理科新指導要領 重点指導事項の事例集 (第4回)
第5学年のA区分「物の溶け方」
角屋 重樹
小学校理科 移行期の準備 単位時間増で入れたい“教材&授業プラン”集 (第4回)
再考「物と重さ」A
佐々木 昭弘
〜子どもの誤概念を修正する授業プラン〜
中学校理科 移行期の準備 単位時間増で入れたい“教材&授業プラン”集 (第4回)
骨格標本を使い動物の進化について気づかせる
岩田 秀雄
理科でする―習得型・活用型・探究型学力づくり (第4回)
教師のすべきこと
西川 純
科学に恋する? 女子生徒―育ててみませんか (第4回)
テスト問題の工夫が乙女を理科好きにする Part2
三好 美覚
コピーしてすぐ使える サイエンス版 ペーパーチャレラン (第4回)
ペーパービルディング・チャレラン
加藤 俊博
続・新指導要領で授業をつくる―焦点はここだ (第28回)
小学校理科の新しい目標(上)
日置 光久
編集後記
樋口 雅子
(続)一歩踏み出す勇気!理科授業で使える面白教材 (第16回)
うがい薬で検出する身の回りのデンプン
中西 史

編集後記

○…新学習指導要領が告示されました.

理数教育の充実が謳われているだけに,授業時数増の俟ったなし実施が求められているようですので,移行期の研究課題は多い―ということではないかと思われます.

 具体的には,小から高校までを円滑に接続するため,「エネルギー」「粒子」「生命」「地球」などの科学の基本的な見方や概念を柱にするということで,小学校は3領域から2領域に改変されるなど,やはり大きな改定といえるのではないでしょうか.

 それにしても,答申の注記には,06年のOECDのPISA調査で,授業に関する生徒の意識調査が紹介されていますが,それによると,

・自分の考えを発表する機会が与えられている…34%(参加国平均61%)

・クラス全体でディベートしたり討論したりする…4%(参加国平均36%)

・実験したことからどんな結論が得られるか考えるよう求められる…26%(参加国平均51%)

・理科で習った考え方が多くの異なる現象(文科省の冊子には減少となっていますが,あきらかに誤植でしょう)に応用できることを教えてくれる…26%(参加国平均59%)

・科学の考えが実生活に密接に関わっていることを解説してくれる…19%(参加国平均46%)

という,信じがたい%が並んでいて,授業の実態にも驚きます.

 たしかに,以前に比べると,理科センターも縮小傾向が続いていたりと,掛け声のわりに人的・物的手当てがお粗末になっていたようで,この点も見直されるようです.

 本号では,そんなあれこれをご検討いただきました.

 なお,特集名の“トリセツ”なる用語は,いわゆる“取扱説明書”のことで,今回の特集では,新指導要領を授業でどう取り扱ったらいいのか―ご教示いただきたいという意味を込めてこの用語を使用しました.

(樋口雅子)

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