- 特集 全国学力テストB型対応最前線
- B型対応の指導のポイントは「向山型」に在り
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- B型対応教材作成のポイント
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- 小学校B型問題を完全攻略する
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- 中学校B型問題を完全攻略する
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- 小学B1の指導方法
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- 小学B2の指導方法
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- 小学B3の指導方法
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- 小学B4の指導方法
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- 中学B1の指導方法
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- 中学B2の指導方法
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- 中学B3の指導方法
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- 中学B3の指導方法
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- 学年別・学テB型が解ける子を育てる[11・12月]
- 1年
- かるた遊びを通して発想力と書く力を鍛える
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- “一字読解指導”こそがB問題に対応できる!
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- 2年
- 事実と感想を分けて書く
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- 情報を整理する方法・表現する「型」を教えなければ的確に書ける子は育たない
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- 3年
- 「すがたをかえる大豆」(光村3年下)で活用の力をつける
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- 視線の移動と指示語に対応する
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- 4年
- 読み取った内容を描写する
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- 説明文で,全体を包括的に理解し,日常生活に還元する力をつける
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- 5年
- 考える力とは知識を組み立てることである〜分けて考える〜
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- 『基礎日本語辞典』を活用して知的な授業を
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- 6年
- 「言葉の意味を追って」説明文指導・要約指導
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- 時刻表を読み取って解釈する
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- 中学校
- 討論と書くことの積み重ねで力をつける
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- 要約指導を使って資料を読み取る
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- 向国TOSSランドレシピ
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- ノート指導の裏技
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- 向山型国語キーワード
- 授業力
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 新分析批評入門で子どもが熱中する授業づくり
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- 巻頭コラム
- 言語活動の体系的・継続的指導が求められている
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- 巻頭論文
- “問い”と“答え”の「距離」に着目せよ
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第39回)
- 教材研究の鋭さが,授業に反映する
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- 逆転現象を生む授業の組み立て方
- 「組み立て」が出来るのがプロである
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- 向山型で教科書教材を授業する
- 「ごんぎつね」を新分析批評ワークで授業する
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- 五色百人一首のユースウェア
- ユースウェアに込められた技術を意図的に指導に組み込む
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- 学級崩壊を立て直した五色百人一首のドラマ
- 「知的な空気」が「再生の鍵」である
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- 向山推薦!この2人の発問づくり競演
- 「戸をたゝく狸と秋をおしみけり」(与謝蕪村)
- 「と」の多様性に着目する
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- 省略語と、助詞「と」が、作品を解く鍵になる
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- 新分析批評入門
- 低学年でも,分析批評はこわくない
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- 特別支援の子どもが熱中した参観日のこの授業
- 低学年/1学期よりも成長した姿を見せ,保護者も授業に巻き込む!
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- 高学年/「一画加えて新しい漢字を作ろう」ゲームで熱中させる
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- 誌上授業技量検定観戦記
- 国語の実践で問題提起を期待する
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- インターネットで変わる漢字文化の授業
- 漢字文化検定問題
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- 漢字の書き順「右」「左」
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- 画期的提案!江副文法をTOSS教師が授業する
- 革命的表現!日本語が図解された
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- 向山実践を読み解く
- 「冬景色」の授業G
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- 〜第2時(5) 向山洋一氏の発問「三つのかげ」〜
- 向山型国語サークル情報
- 次は記念すべき 第十回五色百人一首佐世保大会!
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- 広島に「向山型国語」の風が吹く
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- 8つの国語力を向山型国語でこう授業する
- 討論〜日頃から語彙量を増やし,討論を多く経験させる!!〜
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- 授業で生徒を変えた中学教師の向国実践記
- 指名なし討論展開中
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- 無筆の授業もパーツで組み立てる
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- 腹の底からの実感! 向山型国語を知る前と後
- どこまでも指書き!
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- 子どもの事実が正しい方向を示した
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- 研究だけでは授業力は伸びない!
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- 漢字が好きになったよ!
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- 最初の授業参観は向山型国語をみせる!
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- 変化のある繰り返しで「音読大嫌い!」が「音読大好き!」に
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- 女教師がチャレンジする向山型討論への道
- 「読解力」を保証する討論指導
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- テーマ別 向山型国語QA
- 論理力を鍛える第一歩は,文を短く書かせることだ!
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- 読者のページ
- 向山氏による全国学力テストB問題に対する介入授業が初公開された。来年も向国教え方教室から目が離せない!
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第41回)
- 露(北原白秋)
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巻頭コラム
言語活動の体系的・継続的指導
が求められている
●本誌編集長 向山洋一
文部科学省が発表した「言語力の育成」( 修正素案) を読んだだろうか。
プリントアウトしてノートに貼り,自分が考えたことを書き込んだ人は,センスがいい。
国語人として,いずれ一流になるだろう。
プリントアウトして,マーカーペン,赤えんぴつで印をつけた人は,そこそこの国語実践人になるだろう。
パソコンで読んだ,新聞雑誌で本文を読んだ人は,まあ,普通の実践家ぐらいにはなる。
新聞記事を見た,他の人の解説を読んだ人は,まあ三流止まりだ。
「知らない」という人は,問題外。
何事もそうだが,「重要文書」は「原文」を読むことだ。
私は,大学生の時から「原文」を読むようにしている。「原文」の中には,「現在の総括」「今後の方向」などが,かなりの正確さで示されているからだ。
「原文」にあたらない「物書き」は,三流だと断定してもいいくらい大切なことだ。
さて,その中に,次のような内容がある。
今後の教育では,「習得型の教育」「探究型の教育」「活用型の教育」が大切だ。
とりわけ,「知識・技能の習得」が,小学校では重要になる。
現在の教育は,習得型ではない。
習得型とは,自動車学校,ソロバン教室,英会話教室,スイミングスクール,公文式のようなものだ。
「何時間も勉強した」ということは関係ない。たとえ50 時間習っても,その時の課題をクリアしなければ進級できない。これが習得型だ。
一方,学校は授業にさえ出ていれば,テストがオール0点でも進級できる。これを履修型という。
学校における学力問題は,この「履修型システム」のマイナスから生まれる。
そこに「習得型」を提起しているのである。
その内容として,資料「教育課程の枠組み」の中では,次のように言っている。対話,記録,要約,説明,感想などの言語活動を体系的・継続的に指導する。
記録と説明と感想は,どう違うだろうか?
これらの内容を,しっかり区別して指導した例は,これまでに,ほとんどない。
とりわけ大切なのは,「体系的,継続的指導」ということばだ。
記録の指導を体系的,継続的にできる人はいるだろうか?
それぞれの内容の「指導内容の構造」「指導の要点」「選択された教材」などをシステム化した「テキスト」が必要になる。多分,TO
SSだけが,提案できることだろうと思う。
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- 明治図書