向山型国語教え方教室 2007年12月号
全国学力テストB型対応最前線

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向山型国語教え方教室 2007年11・12月号全国学力テストB型対応最前線

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ジャンル:
国語
刊行:
2007年10月23日
対象:
小・中
仕様:
B5判 92頁
状態:
絶版
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目次

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特集 全国学力テストB型対応最前線
B型対応の指導のポイントは「向山型」に在り
大森 修
B型対応教材作成のポイント
千葉 幹雄
小学校B型問題を完全攻略する
椿原 正和
中学校B型問題を完全攻略する
長谷川 博之
小学B1の指導方法
雨宮 久
小学B2の指導方法
松藤 司
小学B3の指導方法
杉山 裕之
小学B4の指導方法
神谷 祐子
中学B1の指導方法
井上 好文
中学B2の指導方法
山本 雅博
中学B3の指導方法
伊藤 和子
中学B3の指導方法
中川 とも子
学年別・学テB型が解ける子を育てる[11・12月]
1年
かるた遊びを通して発想力と書く力を鍛える
勇 和代
“一字読解指導”こそがB問題に対応できる!
久保 宏行
2年
事実と感想を分けて書く
山本 純
情報を整理する方法・表現する「型」を教えなければ的確に書ける子は育たない
庄司 健一
3年
「すがたをかえる大豆」(光村3年下)で活用の力をつける
遠藤 真理子
視線の移動と指示語に対応する
服部 賢一
4年
読み取った内容を描写する
間宮 多恵
説明文で,全体を包括的に理解し,日常生活に還元する力をつける
小宮 孝之
5年
考える力とは知識を組み立てることである〜分けて考える〜
師尾 喜代子
『基礎日本語辞典』を活用して知的な授業を
谷 和樹
6年
「言葉の意味を追って」説明文指導・要約指導
井川 裕子
時刻表を読み取って解釈する
木村 重夫
中学校
討論と書くことの積み重ねで力をつける
栗原 明美
要約指導を使って資料を読み取る
星 由紀枝
向国TOSSランドレシピ
竹本 学
ノート指導の裏技
庄司 健一
向山型国語キーワード
授業力
伴 一孝
満員御礼!「向山型国語教え方教室」
新分析批評入門で子どもが熱中する授業づくり
椿原 正和
巻頭コラム
言語活動の体系的・継続的指導が求められている
向山 洋一
巻頭論文
“問い”と“答え”の「距離」に着目せよ
伴 一孝
向山型国語に挑戦/論文審査 (第39回)
教材研究の鋭さが,授業に反映する
向山 洋一
逆転現象を生む授業の組み立て方
「組み立て」が出来るのがプロである
伴 一孝
向山型で教科書教材を授業する
「ごんぎつね」を新分析批評ワークで授業する
椿原 正和
五色百人一首のユースウェア
ユースウェアに込められた技術を意図的に指導に組み込む
小宮 孝之
学級崩壊を立て直した五色百人一首のドラマ
「知的な空気」が「再生の鍵」である
松田 健之
向山推薦!この2人の発問づくり競演
「戸をたゝく狸と秋をおしみけり」(与謝蕪村)
「と」の多様性に着目する
松本 隆行
省略語と、助詞「と」が、作品を解く鍵になる
新川 莊六
新分析批評入門
低学年でも,分析批評はこわくない
三木 美子
特別支援の子どもが熱中した参観日のこの授業
低学年/1学期よりも成長した姿を見せ,保護者も授業に巻き込む!
山田 仁
高学年/「一画加えて新しい漢字を作ろう」ゲームで熱中させる
熊谷 博樹
誌上授業技量検定観戦記
国語の実践で問題提起を期待する
甲本 卓司
インターネットで変わる漢字文化の授業
漢字文化検定問題
神谷 祐子
漢字の書き順「右」「左」
森川 敦子
画期的提案!江副文法をTOSS教師が授業する
革命的表現!日本語が図解された
前川 淳
向山実践を読み解く
「冬景色」の授業G
向山 洋一松藤 司甲本 卓司
〜第2時(5) 向山洋一氏の発問「三つのかげ」〜
向山型国語サークル情報
次は記念すべき 第十回五色百人一首佐世保大会!
木下 和弥
広島に「向山型国語」の風が吹く
大下 浩一
8つの国語力を向山型国語でこう授業する
討論〜日頃から語彙量を増やし,討論を多く経験させる!!〜
竹岡 正和
授業で生徒を変えた中学教師の向国実践記
指名なし討論展開中
長谷川 博之
無筆の授業もパーツで組み立てる
伊藤 和子
腹の底からの実感! 向山型国語を知る前と後
どこまでも指書き!
西 良子
子どもの事実が正しい方向を示した
前田 道子
研究だけでは授業力は伸びない!
藤井 伸子
漢字が好きになったよ!
下山 珠江
最初の授業参観は向山型国語をみせる!
宮ア 真砂美
変化のある繰り返しで「音読大嫌い!」が「音読大好き!」に
塩谷 亜由美
女教師がチャレンジする向山型討論への道
「読解力」を保証する討論指導
太田 聡美
テーマ別 向山型国語QA
論理力を鍛える第一歩は,文を短く書かせることだ!
星野 裕二
読者のページ
向山氏による全国学力テストB問題に対する介入授業が初公開された。来年も向国教え方教室から目が離せない!
編集後記
椿原 正和伴 一孝長谷川 博之
向山型国語最新情報
椿原 正和
向山型国語に挑戦/指定教材 (第41回)
露(北原白秋)
斉藤 奈美子

巻頭コラム

言語活動の体系的・継続的指導

が求められている

●本誌編集長 向山洋一


 文部科学省が発表した「言語力の育成」( 修正素案) を読んだだろうか。

 プリントアウトしてノートに貼り,自分が考えたことを書き込んだ人は,センスがいい。

 国語人として,いずれ一流になるだろう。

 プリントアウトして,マーカーペン,赤えんぴつで印をつけた人は,そこそこの国語実践人になるだろう。

 パソコンで読んだ,新聞雑誌で本文を読んだ人は,まあ,普通の実践家ぐらいにはなる。

 新聞記事を見た,他の人の解説を読んだ人は,まあ三流止まりだ。

 「知らない」という人は,問題外。

 何事もそうだが,「重要文書」は「原文」を読むことだ。

 私は,大学生の時から「原文」を読むようにしている。「原文」の中には,「現在の総括」「今後の方向」などが,かなりの正確さで示されているからだ。

 「原文」にあたらない「物書き」は,三流だと断定してもいいくらい大切なことだ。

 さて,その中に,次のような内容がある。

 今後の教育では,「習得型の教育」「探究型の教育」「活用型の教育」が大切だ。

 とりわけ,「知識・技能の習得」が,小学校では重要になる。

 現在の教育は,習得型ではない。

 習得型とは,自動車学校,ソロバン教室,英会話教室,スイミングスクール,公文式のようなものだ。

 「何時間も勉強した」ということは関係ない。たとえ50 時間習っても,その時の課題をクリアしなければ進級できない。これが習得型だ。

 一方,学校は授業にさえ出ていれば,テストがオール0点でも進級できる。これを履修型という。

 学校における学力問題は,この「履修型システム」のマイナスから生まれる。

 そこに「習得型」を提起しているのである。

 その内容として,資料「教育課程の枠組み」の中では,次のように言っている。対話,記録,要約,説明,感想などの言語活動を体系的・継続的に指導する。

 記録と説明と感想は,どう違うだろうか?

 これらの内容を,しっかり区別して指導した例は,これまでに,ほとんどない。

 とりわけ大切なのは,「体系的,継続的指導」ということばだ。

 記録の指導を体系的,継続的にできる人はいるだろうか?

 それぞれの内容の「指導内容の構造」「指導の要点」「選択された教材」などをシステム化した「テキスト」が必要になる。多分,TO

SSだけが,提案できることだろうと思う。

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