- 特集 学テ・PISA型読解力を育成する授業づくり
- 大森流!授業に役立つ全国学力テストの読み方
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- 向山型国語だから対応できる問題はこれだ!
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- 日本の教科書をどう変えればいいのか?
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- 非連続型テキスト対応授業づくりのポイント
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- 学テ問題を授業する新たな授業形態の提案
- 小学校国語A5
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- 小学校国語A8
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- 小学校国語A9
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- 小学校国語A10
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- 小学校国語B2
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- 小学校国語B4
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- 記述式問題への対応策
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- 学年別・PISA型非連続型テキストの授業[9・10月]
- 1年
- 経験したことがある教材を選択する
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- 「めいし」でじこしょうかい
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- 2年
- 挿絵でお話の因果関係を問う
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- 読解の3つのプロセスに沿って授業する
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- 3年
- 挿絵から豆太の心象風景にせまる
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- 「発表の型」を学習することにもなる
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- 4年
- 資料を読むことは,情報を獲得し生かすことである
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- グラフから分かることを読み取る
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- 5年
- PISA型に対応するには,答えがどこに書いてあるのかを考えさせる必要がある
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- 地図から読み取った情報を正確に伝える
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- 6年
- 情報を取り出すコードを教え,解釈・評価スキルを身につけさせる
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- 非連続型テキストで短作文させる
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- 中学校
- 情報を発信するときの字体を選ぶ力をつける
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- 新聞の特長を知り,実践に生かす技術
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- 向国TOSSランドレシピ
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- ノート指導の裏技
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- 向山型国語キーワード
- リズムとテンポ
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 向山型要約指導,一字読解の基本と応用
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- 巻頭コラム
- テキストを正しく深く読む
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- 巻頭論文
- 枠組みなき読解力実践は不毛だ!
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第38回)
- どこを焦点化するか
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- 逆転現象を生む授業の組み立て方
- 「あれども見えず」を問う
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- 向山型で教科書教材を授業する
- 「三年とうげ」で一番疑問だと思う一文はどれ?
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- 五色百人一首のユースウェア
- 神様の課題「小さな混乱」
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- 学級崩壊を立て直した五色百人一首のドラマ
- やんちゃ君をヒーローに変えることができる
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- 向山推薦!この2人の発問づくり競演
- 「心よ」(八木重吉)
- 「ここ」とは?どこへ「いっておいで」?
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- 話者の「人物像」「状況」「心情」から、作品に迫る
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- 新分析批評入門
- すぐれた理論とすぐれた授業方法が出会ったとき
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- 特別支援の子どもが熱中した参観日のこの授業
- 低学年/三つのパーツに分けて行う
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- 高学年/子どもが活動する場面を意図的に作る!
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- 誌上授業技量検定観戦記
- 空気を支配せよ
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- インターネットで変わる漢字文化の授業
- 読み先習「お話サイト集」
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- 「つき」「にくづき」「ふなづき」同じ「月」でも意味の違う「月」
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- 画期的提案!江副文法をTOSS教師が授業する
- 日本語文の特徴「言語外情報」を授業する
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- 向山実践を読み解く
- 「冬景色」の授業F
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- 〜第2時(4) わからない言葉の発表と回答〜
- 向山型国語サークル情報
- 発問100で模擬授業、教師力を鍛えるTOSS金魚サークル
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- クエば分かる
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- 8つの国語力を向山型国語でこう授業する
- 記録〜再現性のある読み手を意識した記録をとらせる〜
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- 授業で生徒を変えた中学教師の向国実践記
- 真っ向勝負の倫理訓練
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- 全国学力テストA型に対応した授業をつくる
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- 腹の底からの実感! 向山型国語を知る前と後
- 授業が明るくなり,心地よい緊張感が生まれた
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- 子どもと保護者から感謝されることが増えた!
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- 初めての討論成立で逆転現象が起きた
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- 医師も認めた指書きのすごさ
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- 五色百人一首の良さはやらなきゃ分からない
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- 「またやりたい!」国語が苦手な子も熱中し,力をつけさせる向山型一字読解
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- 女教師がチャレンジする向山型討論への道
- 2学期,「始める」討論,「深める」討論
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- テーマ別 向山型国語QA
- 向山型漢字指導における「定着指導」を極めよ!!
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- 読者のページ
- 従来の国語授業では「意味を問う」発問が99%を占める。「意味の範囲」を問う発問でこそ国語の力はつくのだ!
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第40回)
- 秋雨や…(村上鬼城)
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巻頭コラム
テキストを正しく深く読む
●本誌編集長 向山洋一
国語の学習は,「読み・書き・算」の「読み」と「書き」が基本である。
これに「話す」が加わるが,「話す」とは,つまり「頭の中に書いている」ことなのである。「話す」と「書く」は,連動している。
きちんと「書く」ことができる人が,きちんと「話す」ことができるのである。
島田紳助は,「話す」ことがうまい。しかし,誰よりも多くの「ネタを書く」という努力をしていたからこそ,「話す」ことにも反映していったのである。
国語の学習の基本は,「読む」ことである。
漢字を書けることは大切だが,漢字を読めることは,もっと大切だ。
中国の小学校1年生は(上海市実験学校では),3000 文字の漢字を読めるようにするという。3000 字である。
「読み先習」である。
「読めれば,情報が入ってくる」という思想に支えられている。
日本は,「読み書き同習」だが,歴史的に見れば,「読み先習」の時代が長かった。
戦後,「読み書き同習」を採用するときも,賛否は大きく分かれた。
その時の文部省の責任者だった輿水先生でさえ,後年「読み先習の方がいいかもしれない」と言っているのである。
さて,国語の学習での「読み」とは,「テキスト」(教材)を「読む」ことが中心となる。
正確に読むことである。
一字一句にも,心を配って読むことである。
深く読むことである。
国語の学習とは,いかなる国においても「テキストを正確に,くわしく読む」ことが中心なのである。
教材を紙芝居にして発表するなど,信じられない学習である。
ある県の公開発表では,「野菜」についての説明文の授業で,「野菜の気持ちになってみよう」という「芝居」を発表していた。
これでは,「文を読む力」がつくわけがない。
PISA型テストとは,国語学力テストB問題とは,つまり「テキストを正確に読みとる」という問題である。
これまでの日本の国語授業の常識を超えて「さまざまな文」「さまざまな表現」「長文」からも,「正確に読みとりなさい」ということなのである。
それを基本にして,「自分の考え」を問うているのである。
これは向山型国語が一貫して追究してきたことである。
「テキストを正しく深く読む」授業をすすめよう。
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- 明治図書