社会科教育 2007年10月号
PISA型読解力=テキスト&テスト問題34

C581

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社会科教育 2007年10月号PISA型読解力=テキスト&テスト問題34

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ジャンル:
社会
刊行:
2007年9月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 PISA型読解力=テキスト&テスト問題34
なぜPISA型読解力が注目されるのか
「日本の子どもたちの幸せ」のための達成目標設定なき国際機関崇拝
岡本 薫
ご当地検定の対岸にある能力
澁澤 文隆
PISAから真正評価へ
安藤 輝次
PISA型読解力を育てる基礎基本問題
連続型テキストの開発と指導ポイント
佐藤 浩樹
非連続型テキストの開発と指導ポイント
溝端 達也
PISA型読解力が育つ基本スキル
問題を発見する目=どんな指導で育つか
深澤 秀興
情報を集める能力=どんな指導で育つか
村上 浩一
情報を取り出す能力=どんな指導で育つか
六角 英彰
情報を解釈する能力=どんな指導で育つか
六井 正信
熟考・評価する能力=どんな指導で育つか
大平 淳一
PISA型読解力を育てるテキストの条件
「自分なりの視点を持つ」ためのテキストの条件
川ア 誠司
「現代社会の問題点」を捉えるテキストの条件
大友 秀明
「国際的視野に立つ」ためのテキストの条件
成田 喜一郎
「自分ならどう行動していくか」を考えるテキストの条件
森脇 健夫
「社会参加を促す」ためのテキストの条件
稲田 徹也
「意見を論じ合う」ためのテキストの条件
松島 康之
PISA型読解力育成に役立つ“分析批評のスキル”
山田 高広
PISA型読解力のテキスト&テスト問題の開発
3年「働く人の仕事」
桐山 真美
4年「ごみ」
高橋 裕幸
4年「安全なくらし 交通事故を防ぐ」
宇田川 嘉一
5年「情報産業」
稲井 智義
5年「国土の保全」
田本 嘉昭
6年「長篠の戦い」
佐藤 健
6年「東京オリンピック」
柳沼 孝一
中学地理「地域の特色」
鈴木 弘之
中学地理「エネルギー問題」
吉崎 洋司
中学歴史「廃藩置県」
小川 晶子
中学歴史「日清・日露戦争」
瀬戸 勝
中学公民「憲法」
上野 一幸
中学公民「海洋基本法」
冨士谷 晃正
“学テ”問題をPISA型で授業する
小学6年・算数「日本漁業の棒グラフ」
設問への社会科的意見
藤倉 欣浩
設問への社会科的意見
石原 淳
中学3年・国語「ロボット」
設問への社会科的意見
荒田 孝将
設問への社会科的意見
大谷 誠一
小特集 ミニシンポ“日本の農業問題”をどう取り上げるか
農業行政マンの提言・子どもに何を伝えてほしいか
「農業ってかっこいい!」といわせたい!
高下 栄次
提言を読んで
教科調査官からの意見
安野 功
食育からの意見
福田 裕治
バイオ研究からの意見
草場 信
食の安全保障からの意見
佐島 直子
歴史学からの意見
宮崎 正勝
国土保全・景観論からの意見
佐藤 幸也
生徒も先生もご当地検定にトライ! (第7回)
みんな、房総・千葉のことがわかるかな?
石黒 基國
地球地図を生かした授業づくり (第7回)
地球地図の学校
太田 弘
〜「地球地図」をヒントに生まれる教育・研究などでの地図利用事例〜
写真を使った学習クイズ (第7回)
論述ができる力と向山氏「雪小モデル」
山下 文廣
中国に輸出した?日本の漢字→授業化のヒント (第7回)
「鰯」が中国で使われない理由
椿原 正和
討論に発展!社会科ネタ 多文化社会理解の開発教育 (第7回)
「援助」する前に考えよう
田中 治彦
社会科教師の基礎教養 世界史のことば、世界史へのロマン (第7回)
中世ヨーロッパ
原田 智仁
〜“都市の空気は自由にする”の由来とは?〜
シティズンシップ 世界で広がる市民科の動きから学ぶもの (第7回)
イギリス市民科の評価方法に学ぶ
田中 博之
教科書を使った学び方スキルの基礎基本―ここでこういう指導が効果的 (第7回)
等高線を使った地形図の理解
臼井 忠雄
教科書教材更新中 授業で使える この数字このデータ (第7回)
世界に認められた日本の文化的景観
川原 雅樹
社会科新授業の“未来予想図” (第7回)
義務教育の横ぐし
安野 功
〜言葉の重視と体験の充実2〜
新指導要領で授業づくり 改訂点はどこか―中学校― (第7回)
社会科の内容を改善する論点
大杉 昭英
〜B「文化・伝統の学習」〜
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第115回)
石川県の巻
村井 淳志
編集後記
樋口 雅子
子どもと作る歴史紙芝居 (第7回)
乱世からヒーロー誕生
柳沼 孝一
紙芝居作りで歴史のイメージ作りを鍛えよう (第7回)
応仁の乱から戦国時代へ
有田 和正

編集後記

◯…4月24日、43年ぶりに全国一斉学力テスト―小・中ともに、国語と算数・数学―が実施されました。翌日の新聞に出ていた問題を見ていて、同じ素材を社会科のテスト問題として出すとすれば、こういうQだったのか?という疑問を持ちました。

たとえば、小学校算数のテストの「漁業にたずさわる人の数」という統計をもとにしたグラフの読み取り問題では、男性は年齢で入力されているのに、女性はひとくくりになっていることから、〈統計としての条件〉そのものを問題にしないのは、片手落ちではないか―というようなことです。

中学校の国語のテスト問題では、「ロボットと共存する未来社会」というものがあり、ロボットと人の関わりに問題が絞られている故か、ロボットを使う立場からの考察のみでした。このような問題の絞り方は、読み手を一方的に、消費者サイドにのみ立たせて意見を求めるとも言え、このような姿勢に疑問を感じました。中学生ですから、ロボットを作る側に立ったQも用意されてしかるべきではないか―というような感想を持ちました。

もちろん、今回の学テがPISA型読解力のテストにしぼったわけではないのですから、文句を言うのは筋違いなのでしょうが、

〈情報を取り出し→解釈し→熟考〉

という、読解力育成の基礎基本を押さえることも視野にはいっているとしたら、(このような学力が一番欠けているという指摘がされて久しいわけでもありますから)ちょっと残念な気がしました。(なにしろ、77億2000万円もの税金が投じられての調査ですから、あれこれ?言いたくもなるというものです…)。〈樋口雅子〉

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