社会科教育 2007年9月号
国際化時代“愛国心教育”の論点・争点

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社会科教育 2007年9月号国際化時代“愛国心教育”の論点・争点

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ジャンル:
社会
刊行:
2007年8月6日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 国際化時代“愛国心教育”の論点・争点
私の心にストンと落ちた“愛国心”問題へのコメント
国が滅びれば、全てが失われる
森 一夫
愛国心の不幸
大月 隆寛
愛国心語る資格なき政治家たち
稲垣 武
学校教育法・教育課程改定と“愛国心”問題―今後予想される論点・争点―
国会審議に見る主な論点・争点
北 俊夫
他の教科等と関連させた扱いが課題になるのではないか
工藤 文三
自由民主主義国の愛国心問題の核心
安彦 忠彦
狂気の“愛国心”と沈黙の“愛国心”問題―歴史を振り返り未来像を語る―
この国の来歴と存立条件を教えることこそ
安藤 豊
経済界が考える愛国心
佐桑 徹
“愛国心”を形成する切り口をどう取り上げるか
「我が国と郷土の現状と歴史」の指導とは
池野 範男
「郷土愛」の指導とは
貝塚 茂樹
「伝統と文化の尊重」の指導とは
中村 哲
「我が国と郷土を愛する態度」の指導とは
岡ア 誠司
「国際社会の平和・発展に寄与する態度」の指導とは
岩田 一彦
「“愛国心”反対論」=主張の検証&解剖
郷土愛はよくて“愛国心”はダメ?!の論拠
吉永 潤
“愛国心”は戦争への道?!の論拠
齋藤 武夫
君が代・日の丸は侵略の象徴?!の論拠
勝岡 寛次
“愛国心”をどこでどう取り上げるか―近現代史の教材解釈と授業―
古代史―近代以前―
占部 賢志
ペリー来航
新福 悦郎
明治維新
出原 真哉
日清・日露戦争
林原 和彦
大正デモクラシー
天野 哲孝
太平洋戦争
桑原 賢
占領下の改革
広田 好信
平成時代
谷 和樹
素朴な愛国心→健全なナショナリズム育成のポイント
東京オリンピックの扱い方
新村 勲
沖縄返還と北方領土問題
佐藤 琢朗
アニメなどの日本文化の海外進出
田口 広治
新幹線などの技術立国
松本 泉
“この用語”のマキシマムとミニマム解釈の200字論文
国家権力
安念 潤司松藤 司
個人の自由
鴛原 進中地 直樹
自己犠牲
梅津 正美長野 藤夫
戦争
岡明 秀忠関 義信
ナチズム
吉川 幸男藤本 将人
社会主義
長尾 彰夫河田 孝文
ジェンダー
臼井 嘉一福井 三千穂
功利主義
谷口 和也米田 稔
リベラリズム
市川 博小野 一豊
排外主義
西村 公孝西尾 一
健全なナショナリズム/危険なナショナリズム―日本における“愛国心”の意味と価値の変遷史
建国時における“愛国心”
江間 史明
崩壊時における“愛国心”
永田 忠道
平常時における“愛国心”
村井 淳志
小特集 ネット世界の進化―どんなことが予想されているか
仮想世界が現実になる
平間 晃
「現実かネットか」という二律背反ではない、すべてが現実となる
堀田 龍也
創造性の進化
前田 康裕
携帯モバイルが学校に入りこむ日
中川 一史
いま有効活用に向けて
時枝 良次
無線通信速度の高速化でどこでもブロードバンドインターネット
波多野 陽
教材のタイムトンネル化を可能にするVR
樋口 澄人
生徒も先生もご当地検定にトライ! (第6回)
みんな、鹿児島のことがわかるかな?
石黒 基國
地球地図を生かした授業づくり (第6回)
地球地図の学校
太田 弘
〜世界共通の地図データ、「地球地図」が結ぶ国際理解教育(2)〜
写真を使った学習クイズ (第6回)
写真を2枚使うこととPISA型読解力
山下 文廣
中国に輸出した?日本の漢字→授業化のヒント (第6回)
「中華人民共和国」の中で、日本から輸出された漢字はどれ?
椿原 正和
討論に発展!社会科ネタ 多文化社会理解の開発教育 (第6回)
バングラデシュで貧困と文化を考える
田中 治彦
社会科教師の基礎教養 世界史のことば、世界史へのロマン (第6回)
イスラーム世界
原田 智仁
〜ジハードのもつ二つの意味とは?〜
シティズンシップ 世界で広がる市民科の動きから学ぶもの (第6回)
イギリス市民科の教育内容とモデル単元
田中 博之
教科書を使った学び方スキルの基礎基本―ここでこういう指導が効果的 (第6回)
教科書を効果的に活用して日本の漁業を考える(2)
臼井 忠雄
教科書教材更新中 授業で使える この数字このデータ (第6回)
緊急地震速報と防災心理 その3
川原 雅樹
社会科新授業の“未来予想図” (第6回)
義務教育の横ぐし
安野 功
〜言葉の重視と体験の充実1〜
新指導要領で授業づくり 改訂点はどこか―中学校― (第6回)
社会科の内容を改善する論点
大杉 昭英
〜A「近現代史の充実」〜
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第114回)
福島県の巻
臼井 嘉一
編集後記
樋口 雅子
子どもと作る歴史紙芝居 (第6回)
武士による政治がスタート
柳沼 孝一
紙芝居作りで歴史のイメージ作りを鍛えよう (第6回)
源平の合戦と鎌倉幕府
有田 和正

編集後記

◯…周知のように「改正教育基本法」の教育の目的及び理念の、

「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」

を受けて、社会科教育ではこの問題を避けて通ることはできないと思われています。

ところで、ネットではどのようなご意見≠ェあるのかなと、グーグル検索してみると、「ウィキペディア」では、

「愛国心、愛国とは、国民が自らが育った、あるいは所属する社会共同体や政治団体などに対して愛着ないし忠誠を抱く心情である」とした上で、

「話者によりその意味するところには大きな幅がある。愛国心の対象である〈国〉を社会共同体と政治共同体とに切り分けて考えると分かりやすい。

・社会共同体としての〈国〉に対する愛着は〈愛郷心〉と言い換えることが出来る。

・政治共同体としての〈国〉に対する愛着は〈忠誠心〉と言い換えることが出来る。」

というような解説があり、おおむね多くの人が納得できる概説ではないかなと思いました。

ネットでは、外国籍の子どもの問題、日本人以外の人への指導について気にした記述が多いのですが、それをいうなら外国ではどう教えているのか―そのあたりにも少しは眼を向けるべきではないか―と思ったりしました。

本号はこのように、どの学校にも?外国籍の子どもがいるような国際化時代における、この問題への取り組み課題をご示唆いただきました。

〈樋口雅子〉

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