１の理論的な究明を受けてこの巻は道徳性の諸要素を子どもの内部に確立する方法を具体的な子どもの生活に則して述べる。学校の規律，罪と罰等。

現代ヨーロッパの良識が語る教育論。現代社会に対して透徹した見とおしをもち，自由主義的個人主義の立場から現実的教育の諸問題を解明する。

この巻は，１８６７年の資本論から１８９４年のエンゲルスの書簡にいたる著作から，人間形成論を年代的に編集。最後にグルズデフの解説を収録。

空想社会主義に立つ著者が自ら教育実践における社会変革の理論づけをなした論文集。社会変革の情熱と現実を直視する著者の目は示唆が大きい。

デューイが１８９４年にシカゴ大学に赴任し実験学校を開設していた間に書かれた１６編の論文集。初期の教育論，心理学，制度論，教育方法論等を展開。

知能テストで有名な著者が「新教育運動」の理論家として，全面的な児童研究の理論と観点を述べたもので具体的な教育学への問題提起の書。

科学としての教育学を方法論的に究明する上で，階級の概念を打立て階級闘争を教育内部の基本的矛盾として把握したマルクス主義教育学入門。

教育の機能を養護と訓練と陶冶とからなると定義し，人間性の理念に合致させることに教育の本質をみ，自然的教育と実践的教育を具体的に講義。

人間のすべては教育であるとする教育万能論の立場で，性格形成における環境の決定的影響や幼少時の可塑性，理性の積極性などを論じた教育論。

現代の教育でもっとも重視されるべき分野は、想像力を養い、感覚から人間を変革できる芸術教育であり、変革すれば人間疎外も克服できると高唱する。

ドイツ共産党の指導者であった著者の体系的な教育論。マルクス主義教育学建設途上の独創的教育学としての意味を失わない実践と運動の総括。

原子物理学者で，第二次大戦後のフランス教育改革委員会議長であった著者が，特に科学教育の目的を論じる。平和と独立の信念に立つ教育論。

労働の精神的教育的意義や，家父長的道徳や立身出世主義の批判，認識の発達段階や母語の教育的意義の解明，女子教育などを論究した。

１９２０年代にアメリカで提唱され実施されたドルトン・プランはわが国でも大正自由教育の中でひろがった。自学主義の学習計画案には学ぶ点も多い。

政治と教育の関係を論じた基本的文献として，また真の民主主義を検討する歴史的な文献として，さらに素朴な人間の思考論理の研究書として好適。

ソビエト文化の建設者の一人であり革命直後の教育人民委員でもあった著者が，労働と教育の問題を中心に論じ，特に自由主義的教育を批判する。

デューイとともにアメリカの進歩主義教育運動の理論的指導者として活躍した著者の総まとめ的な著述。生活教育の原理と人間観を詳述した大著。