- 1巻 貞丈雑記
 - 2巻 江家次第
 - 3巻 注標令義解校本乾
 - 4巻 注標解校本坤
 - 5巻 歴世服飾考
 - 6巻 西宮記第一
 - 7巻 西宮記第二
 - 8巻 安齎随筆第一
 - 9巻 安齎随筆第二
 - 10巻 禁中方名目抄校註・續有職問答・有識袖中抄・光臺一覧・故實拾要・官職知要
 - 11巻 武家名目抄第一
 - 12巻 武家名目抄第二
 - 13巻 武家名目抄第三
 - 14巻 武家名目抄第四
 - 15巻 武家名目抄第五
 - 16巻 武家名目抄第六
 - 17巻 武家名目抄第七
 - 18巻 武家名目抄第八
 - 19巻 刀劍圖考・武器考證第一
 - 20巻 武器考證第二
 - 21巻 本朝軍器考・同集古圖説・軍用記・同附図・武器袖鏡
 - 22巻 禁秘抄考註・拾芥抄
 - 23巻 建武年中行事略解・御代始鈔・公事根源愚考・日中行事略解・嘉永年中行事・嘉永年中行事考證・訓點年中行事
 - 24巻 裝束集成全
 - 25巻 鳳闕見聞圖説・安政御造營記・宮殿調度沿革・調度圖會・室町殿屋形私考・家屋雑考・服飾管見
 - 26巻 大内裏圖考證第一
 - 27巻 大内裏圖考證第二
 - 28巻 大内裏圖考證第三
 - 29巻 筆の御靈第一
 - 30巻 筆の御靈第二
 - 31巻 内裏儀式・内裏儀式疑義辧・内裏式・儀式・北山抄
 - 32巻 裝束圖譜
 - 33巻 甲組類鑑
 - 34巻 職文圖譜
 - 35巻 武裝圖説
 - 36巻 輿車圖・輿車圖考
 - 37巻 舞楽圖・舞楽圖説
 - 38巻 中古京師内外地圖・中昔京師地圖・大内裏圖
 - 39巻 索引
 - 改訂増補・特別別巻 冠帽圖絵・礼服着用圖・鎧着用次第・裝束着用圖・女官裝束着用次第・服色圖解【禮冠】
 
まえがき
改訂増補「故實叢書」刊行にあたって
宮内庁図書館 /鈴木 真弓
故實叢書は儀式・故実書を網羅した有識故実の原典として、辞典の項目にも掲載されるほど著名であり国民の財産である。
加えて、装束図など木版で美しく印刷されたため研究者はもとより文学者や教育者にも広く活用された。そのため国語辞典・古語辞典・日本史辞典での文章の引用、図版の転載は枚挙にいとまが無い程である。近年は古書肆や新設の図書館などになく研究者の間で不自由を来し再刊を渇望している声があると聞いている。再版するにあたり利用する立場を考慮して、旧版も含む復刻を企画した。過去、故實叢書は三回体裁が整えられ出版されている。初版は明治32年今泉定介を編者として刊行された。内容は江戸時代の公武のに渡る故実研究の集大成である。
第二回は昭和3年監修者に関根正直・和田英松・田辺勝哉を迎え新たに「標柱令義解校本」「内裏儀式」「儀式」「北山抄」「西宮記」「江家次第」の儀式書が加わり索引も附され『増補故實叢書』として刊行され、これらによって有識故実研究の基本史料が初めて整備されたといえよう。
第三回は戦後間もない昭和27年から32年に渡り、河鰭實英を監修者とし私の父鈴木敬三も参画して明治図書から『新訂増補故實叢書』として刊行された。新訂版は印刷技術や物資の不足もあって「冠帽図会」「礼服着用図」「装束着用図」「鎧着用次第」「女官装束着用次第」「服飾図解」「尚古鎧色一覧」や「輿車図考」の木版が姿を消している。新訂増補ではその補充として、明治・対象・昭和の研究成果を生かして新たに「装束図譜」「職文図譜」「舞楽図説」が写真をもとに製作され、木版では「甲組類鑑」が他だ一つ出版されたのを特色とする。総体にこれら書物は出版後年数を経ていまだ新鮮であり、他の追従を許さぬものがある。これらに変わる出版がいまだなされぬ現在、十分価値があるものと確信している。
四回目の『改訂増補故實叢書』出版に当たり、終戦直後のため機械も揃わず見えにくい図版は、当時の写真が残っているものを調査し再印刷した。その他の不鮮明な写真は、取り直すべきであるが、現在所在不明の遺品が多くあるため改訂はおこなわずそのまま残した。三回目の新訂増補から約40年、読者の要望に応えて再刊するものである。
- 
明治図書
 
















