続・幼児が熱中する集団ゲーム 5歳児編

続・幼児が熱中する集団ゲーム 5歳児編

好評7刷

楽しいだけでなく、様々な発達を促すゲームをイラストで解説。

5歳児では、集団ゲーム(遊び)を通して認知発達を身につけるために、63種類の遊びの展開・具体例を用意しました。遊びの中から共通するルール・約束事の大切さやイメージを膨らませる「ごっこ」ゲーム・遊びなどを楽しく夢中になれる様々な役立つ実践例を提示。


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ISBN:
978-4-18-967611-9
ジャンル:
幼児教育
刊行:
7刷
対象:
幼児・保育
仕様:
B5判 104頁
状態:
品切れ中
出荷:
未定

もくじ

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はじめに
第1部 5歳児 集団ゲームの教育的価値
第1章 集団ゲームの教育的意味
1 幼児教育の本来の意義
2 遊びの特徴
(1) 遊戯的遊びの特徴
(2) 象徴的遊びの特徴
(3) ゲーム的遊びの特徴
第2章 集団ゲームの効果的指導法
1 指導者とは
2 集団把握の技術
(1) プログラム展開に必要な条件
※年齢
※興味
※環境と施設
※目的
※時間
※人数
※性別
(2) 隊形と指導者(保育者)の位置
3 指導者の留意点
4 まとめ
(1) 子どもの遊びと環境を考える
(2) 子どもの発達を促すかかわり方を考える
第2部 集団ゲームの実践例
◎言葉や指示を楽しむゲーム
@どこに,ありますか
A白・赤ゲーム
Bてんぐの鼻
Cゴロゴロ・ピカピカ・ドカン
D落ちた・落ちた
E寝たり・起きたり・大変だ
Fお次は,だれだ
Gタオル落とし
H飛んだ,飛んだ
Iニワトリ,ブタ,イヌ
J伝言ゲーム
K指見てパン,パン
Lカミナリさん
Mストップ・ゲーム
◎逃げる,捕まえるを楽しむゲーム
@ついておいで
Aテープをねらえ
Bヒヨコとオオカミ
C赤と白
D背中合わせ,鬼ごっこ
E輪切り,鬼ごっこ
F陣地をうばえ
G助け鬼ごっこ
H島から・島へ
Iひょうたん島
J逃げるのはだれ!
Kそれ,逃げろ!
L陣取りゲーム
◎技を競ったり,走ったりを楽しむゲーム
@カードを集める
A負けたら・つらい
Bワンバンド・キャッチ
C同じ色でペア
D満員・電車
E出てこい・出てこい
Fピン倒しゲーム
G点数ゲーム
Hボールコール
Iペットボトルを倒せ
J花の首飾り
Kひっぱりっこ
Lいもむし競争
Mボールだ・逃げろ
N空き缶で,ボール運び
Oだれが持っている
P棒が倒れるまでに
◎物を隠したり,当てたりを楽しむゲーム
@何,隠した!
A数当て
Bそれは何,どこに!!
Cそれは,わたしです
D動物園
E部屋の中で宝探し
F宝探し
G友達を探そう
H宝物は,だれの手に
◎カードゲーム(数)を楽しむゲーム
@同じカードはだれ
Aお友達カード
Bみんな同じ仲間だよ
C同じカードを探せ!
Dカードを集める
E2人は仲よし
F7合わせ
G家族とサイコロ
H数が多い方が勝ちだよ
I家族と数字合わせ

はじめに

 多くの大人(保育者)から見ると,幼児の遊びは生活であり仕事なのです。また,幼稚園先生や保育園先生は子どもの目線で物を見て,子どもの心で接しなくてはいけませんと言われます。言葉として,考え方として間違ってはいないと思いますが,私自身には少し納得のいかない言葉なのです。

 本当に幼児の遊びは生活なのでしょうか。ましてや,子どもたちは仕事だと思っているのでしょうか。

 大人(保育者)が本当に子どもの目線や心をもって接すると言うならば大人(保育者)は子どもたちの何を知っているのでしょうか。

 第一に知らなくてはならないことは,子どもの遊びが生活であり仕事だと言うならば,遊びそのものの特徴や特性を知らなくてはなりませんし,子どもの目線や心になってと言う部分は大人(保育者)は,子どもの発達の筋道をしっかり知らなければならないと考えます。

 つまり,子どもにとって遊びとは何か,遊びを通して子どもたちが何を知得しているのかを明らかにしなければ,子どもの目線も心も知ることにつながらないものなのです。

 また,子どもたちは生活として遊ぶ中から勉強(学習)をしていると信じ,遊びを強制的に近い方法で教え込む姿さえ見えることもあります。

 私は,こんな疑問をもちなぜ子どもの遊びが大切なのか,子どもが遊びを通して何を知得しているのかを明らかにするために「幼児が熱中する集団ゲーム5歳児編,3・4歳児編」「子どもの発達を考えたボール遊び5歳児編,3・4歳児編」(いずれも明治図書)の4冊を書きました。

 この4冊の続編として,今回さらに子どもと遊びの関係を新たにし「続・幼児が熱中する集団ゲーム3・4歳児編,5歳児編」2冊をまとめてみました。

 また,この本では幼児教育の本来の意味とは何か。子どもたちが勉強(学習)する筋道を考えてみました。

 子どもたちの学習の方法としてドリルや大人(保育者)が提示したカードを繰り返し暗記することが学習することだと信じている大人(保育者)たちに,子どもの知能発達だけではなく社会性や道徳性の発達を促すためには,大人(保育者)はどのように考えればよいか,また,そのためには,どのような環境を整えなればならないのか,そして,その発達を促すゲームを通して子どもたちに何が生まれているのかを明らかにしました。

 一人でも多くの大人(保育者)がこの本を手にされ,先に述べた子どもの遊びが,なぜ生活なのか。どうすれば子どもの味方になり遊びをとらえることができ,そしてそのことが子どもの勉強(学習)につながっているのだと言うことがお分かりになることを願っています。


   /水野 豊二

著者紹介

水野 豊二(みずの とよじ)著書を検索»

昭和21年10月生まれ

現在 南九州大学・東京福祉大学・名古屋柳城大学・名古屋文化学園保育専門学校そのほか各種専修学校の非常勤講師として,幼児・児童教育につとめる。

また,愛知野外教育協会を発足させ,会長として子どもの遊びの学校を開講し,大きな成果をあげ,全国各地で幅広い講演活動,実地指導を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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