- 本書を読まれる皆さんへ
- T章 発達の理解と下地づくりで遊びがパワーアップ
- 幼稚園教育要領改訂・保育所保育指針改定のキーワード
- 新幼稚園教育要領と遊びづくりの考え方
- 新保育所保育指針と遊びづくりの考え方
- 3歳児の発達と保育者の援助・支援のポイント
- ティータイム
- U章 「広がり」と「深まり」のあるとっておきの遊び55
- ごっこ遊び
- FILE1 お誕生日ごっこ
- FILE2 家族ごっこ
- FILE3 お医者さんごっこ
- FILE4 大きな板で〇〇ごっこ
- FILE5 おまつりごっこ
- FILE6 七匹のこやぎごっこ
- FILE7 雪遊びごっこ
- FILE8 大型段ボールの変身ごっこ
- 自然の遊び
- FILE9 季節探しで春見つけ
- FILE10 葉っぱ遊び・クローバー摘み
- FILE11 そよそよ風遊び
- FILE12 ちょこっと虫探し
- FILE13 ドロドロどろろん 泥と仲よし
- FILE14 ひんやり楽しい氷屋さん
- FILE15 すてき自然発見隊
- FILE16 ナチュラル素材でお顔を作ろう
- 言葉遊び
- FILE17 とんだとんだ・たべたたべた
- FILE18 伝承遊び なべなべそこぬけ
- FILE19 もこ もこもこ
- FILE20 あのじのつくものなーんだ
- FILE21 三匹のこぶたごっこで何言おう?
- 運動遊び
- FILE22 まてまて・よーいドン!
- FILE23 やまからどどどー
- FILE24 気持ちいい!パチャパチャプール遊び
- FILE25 お水ぐるぐる大波小波
- FILE26 新聞の輪っかで楽しく遊ぼ
- FILE27 はいるかな?ドキドキ玉入れゲーム
- FILE28 いそげやいそげ!○△□遊び
- FILE29 雪の中のむっくりくまさん
- 季節の遊び
- FILE30 素材いろいろ!オリジナルこいのぼり
- FILE31 レジ袋でふわふわ凧あげ
- FILE32 おもしろシャボン玉遊び
- FILE33 あわでもこもこお絵描き
- FILE34 キラキラお星さま釣り
- FILE35 ステキステキな色水遊び
- FILE36 色水ジュースdeキラキラタワー
- FILE37 ペタペタ!ボディペインティング
- FILE38 秋の自然で忍者修行でござる
- FILE39 雪を遊びつくそう
- 造形遊び
- FILE40 油粘土でいろいろ遊び
- FILE41 はじめてのはさみでチョキ遊び
- FILE42 ちぎり紙で大きな木が出現!
- FILE43 楽しさいろいろ砂遊び
- FILE44 気持ちいい!とろとろ土遊び
- FILE45 小麦粉粘土で野菜・くだもの作り
- FILE46 紙袋で変身!すてきな帽子
- FILE47 雑草の染めもの屋さん―たたき染め―
- FILE48 パクパクくつした人形とお話しよう
- FILE49 一生もののマイ絵本を作ろう
- 音楽遊び
- FILE50 トントン・パンパン この音なぁに?
- FILE51 おもしろ音色の音の道
- FILE52 チャカチャカ!ペットボトルマラカス
- FILE53 いい音鳴らそう♪打楽器遊び
- FILE54 まねっこリズム
- FILE55 動物をイメージ リズム遊び
本書を読まれる皆さんへ あなたも遊びづくりの達人になろう!
幼児は遊びのなかに生き,遊びのなかに学び,成長します。そのため,幼児期における遊びは,教育の基盤としてこれまでも重要視されてきました。しかし,新しい幼稚園教育要領や保育所保育指針においては,その重要性がさらに増し,保育者が遊びづくりの達人になることが求められています。
そのためには,保育者自身が遊びそのものの豊かさや魅力を的確にとらえ,実践へとつなげていく力が必要になります。また,遊びを通して多様な経験ができるようにすることや,それぞれの遊びが単発で終わることなくつながりをもって展開されていくようにすることが求められるようにもなりました。
本書では,その一助として,幼児期にぜひとも経験しておきたいたくさんの遊びのなかから著者おすすめの代表的な遊びのテーマ55題材を取り上げました。もちろん,それ以外にも魅力的な遊び,派生的,発展的な遊びがあり,この点に関してはぜひ各巻を参照いただければと思います。
単発の遊びの紹介にとどまる遊び本が多いなか,本書は幼児の遊びを多様な角度からとらえ,@「遊びの紹介」はもちろんのこと,プロ保育者としてのA「準備・環境づくりや遊び方のポイント」,B「安全面への配慮」について取り上げました。さらに,ここで取り上げた遊びと,C主な「新幼稚園教育要領・新保育所保育指針との関連」や,D「この時期の子どもの発達と遊びとの関連」,E「その遊びを発展させるためのヒント」についても取り上げました。幼児の遊びについてこれほど丁寧にとらえたものは,これまであまり類をみないものと思います。その意味で本書は,保育のプロの皆さんの日常的な遊びのネタ本として,また遊びの援助や環境づくりの確認,とらえ直しのための必携本として,また,これから保育者になろうとされる皆さんの良質な遊びの指南書として大いに役立てて頂けると思います。本書を活用し,その名の通り,遊びづくりの達人になって頂ければ幸いです。
本書を刊行するにあたって,当初の予想を遥かに超える多くの時間と労力を費やすことになりました。その長いプロセスに常に変わらず良心的で丁寧な編集の労をとって頂いた明治図書編集部の木村悠さん,杉浦美南さん,素敵なイラストを描いて頂きました木村美穂さんに心から感謝を申し上げます。
平成23年2月 著者を代表して /竹井 史
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