- はじめに
- 第1章 文章を書く上での基本的な約束事を身につけよう
- 第1節:文章を書くという営み
- 第2節:知っておきたい文法事項・文章作法
- 1 主語と述語を意識する@長文を避ける
- 2 主語と述語を意識するA主語と結語のねじれ<不一致>
- 3 主語と述語を意識するB主語と述語(結語)をできるだけ近づける
- 4 主語と述語を意識するC主語を省略してもいい場合がある
- 5 「一文には一つの情報」を守る
- 6 「一つの段階には一つのテーマ」を守る
- 7 結論を書いてから説明に入る
- 8 読点(,)の位置を意識する
- 9 修飾関係にある語は近づける
- 10 接続詞に注意する
- 11 「て,に,を,は」を意識する
- 12 重言(重ね言葉)は避ける
- 13 話し言葉は避ける
- 14 同じ語の繰り返しは避ける@「こと」
- 15 同じ語の繰り返しは避けるA「が〜」「は」
- 16 同じ語の繰り返しは避けるB「の」
- 17 敬語を学ぶ@尊敬語・謙譲語・丁寧語
- 18 敬語を学ぶA言葉を言い換える
- 19 敬語を学ぶB言葉を加える
- 20 敬語を学ぶC二重敬語は避ける
- 21 敬語を学ぶDら抜き言葉は避ける
- 22 敬語を学ぶE美化語を知る
- 23 確認テスト@
- 24 確認テストA
- 25 確認テストB
- 26 確認テストC
- 27 確認テストD
- 28 確認テストE
- 29 確認テストF
- 30 確認テストG
- ■ 解答・解説
- 第2章 短文を書こう
- はじめに―苦手意識をなくそう
- 第1節:視点をつくる
- 1 短文を作ろう@
- 2 短文を作ろうA
- 3 書きたいことをはっきりさせよう@
- 4 書きたいことをはっきりさせようA
- 5 書きたいことをはっきりさせようB
- 第2節:語彙を広げる
- 1 いいところ探し@
- 2 いいところ探しA
- 3 曖昧な表現を具体的な表現へ@
- 4 曖昧な表現を具体的な表現へA
- 5 事実と自分の意見@
- 6 事実と自分の意見A
- 7 自己表現としての文章
- 第3章 保育に関係する文章を書いてみよう
- 第1節:連絡帳を書いてみよう
- 1 けがについて報告しよう
- 2 物を持参してもらうようお願いしよう
- 3 生活リズムを整えるようにお願いしてみよう
- 4 子どもの育ちを伝えよう
- 第2節:おたよりを書いてみよう
- 1 プール遊びのお知らせ
- 2 懇談会の案内を書いてみよう
- 3 栄養だよりを書いてみよう
- 4 保健だよりを書いてみよう
- 第3節:指導計画を書いてみよう
- 1 登園時の指導計画を書いてみよう
- 2 絵本の読み聞かせの指導計画を書いてみよう
- 3 プール遊びの指導計画を書いてみよう
- 4 未満児の指導計画を書いてみよう
- 第4節:実習日誌を書いてみよう
- 1 観察したことを記録しよう
- 2 幼児の活動や実習の内容について書いてみよう
- 3 一日の感想・反省を書いてみよう
- 第5節:研修レポートを書いてみよう
- 1 「研修会で学んだこと」を書いてみよう
- 2 「研修会で学んだこと」を書いてみよう〜推敲・添削編〜
- 3 「研修会で学んだこと」を書いてみよう〜実践編〜
はじめに
本書は,主として保育者養成系の大学・短大・専門学校に学ぶ学生の日本語文章力の向上を目的として著しました。しかし,学生の方々だけでなく,現職の保育者の方々にも充分に学んでいただける内容だと思います。
保育者は「書く」という営みから逃れることはできません。例えば,保護者(養育者)への連絡帳,園だより,担当クラスの保育記録,研修会参加後のレポートなど,保育者として就職すれば,文章を書く機会は確実に増えます。日頃から,文章の書き方を学んでおくことが大切になってくるのです。本書をきっかけとして,保育者を志すみなさんの「書くこと」に対する意識向上に少しでも貢献できましたら幸いです。
さて,本書は次の三つの構成になっています。第1章では,文章を書く上での基本的な約束事(基本的な文法事項)を学びます。第2章では,長文を書く前段階の短文の書き方を学びます。第3章では,第1章および第2章の総まとめとして「指導案」「実習日誌」の書き方など,実践的なものを学びます。以上のような構成になっていますが,実際には読者のみなさんが,どの章からでも始められるようにしてあります。興味のある章から取り組まれてもよいでしょう。
最後に出版にあたり,中九州短期大学の講師であり文学者でもある黒川嘉正氏には,文法解釈等でご助言をいただきました。また,明治図書出版の石塚嘉典氏には格別のご配慮をいただきました。厚くお礼を申し上げます。
2006年6月 /谷川 裕稔
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- 明治図書