幼児が夢中になって聞く! 絵本の読み聞かせと活用アイデア68
季節・行事編

幼児が夢中になって聞く! 絵本の読み聞かせと活用アイデア68季節・行事編

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季節感が失われた子どもたちに鮮やかな四季の彩りを伝えたい。

好評の前作同様、乳・幼児期に読んであげたい絵本68冊を、四季や園での行事にあわせた内容で厳選し、描かれた背景、ストーリー、読み聞かせのポイント、活動のアイデア、関連絵本など、絵本を100%活用する方法を詳細に紹介した園やご家庭で大活躍の1冊。


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ISBN:
4-18-953711-X
ジャンル:
幼児教育
刊行:
3刷
対象:
幼児・保育
仕様:
A5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第T章 春から夏へ
春の薫りを楽しもう!【散歩】
『よもぎだんご』
春になったら,さあ,野菜をつくろう!【種まき】
『マーヤのやさいばたけ』
春はみんなで出かけよう【遠足】
『がたごと がたごと』
こいのぼりをあげよう【こどもの日】
『ワニぼうのこいのぼり』
おかあさんは,なに色が好きかしら?【母の日】
『うさぎさんてつだってほしいの』
のびるのびるどこまでも…【竹の子掘り】
『ふしぎなたけのこ』
めだかの子救出作戦開始!【小川】
『そらまめくんとめだかのこ』
ぼくの歯ははは【虫歯予防デー】
『歯がぬけた』
てるてる坊主,明日天気にしてください【梅雨】
『コッコさんとあめふり』
お父さん自慢【父の日】
『ぼくのおとうさんははげだぞ』
枯れ木に花を咲かせましょう【昔ばなし・日本】
『はなさかじい』
なんといっても,安心が一番【昔ばなし・外国】
『まちのねずみといなかのねずみ』
春は元気いっぱいジャンプしよう【赤ちゃん絵本】
『ぴょーん』
コラム1 絵本の人気キャラクター
『機関車トーマス』/『ちいさなうさこちゃん』/『オリビア』/『バムとケロのにちようび』
第U章 夏から秋へ
笹に願いをたくして【七夕】
『たなばた』
祭りだワッショイ【夏祭り・花火】
『なんででんねん天満はん―天神祭』
にわのみなさん あめだぞ あめだぞ【納涼】
『みずまき』
ゆかた着て,お祭りに【縁日】
『おっきょちゃんとかっぱ』
クジラと一緒に泳ごう!【海】
『マッコウの歌―しろいおおきなともだち』
雲の世界へようこそ【山】
『くものこどもたち』
とべ,新しい世界へ【昆虫】
『とべバッタ』
夜の幼稚園はドキドキです【お泊まり保育】
『よるのようちえん』
月におもいをはせる【月見】
『お月さまってどんなあじ?』
ぼくは,誰のおじいちゃん?【敬老の日】
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』
雨がしとしと降るころに【昔ばなし・日本】
『ふるやのもり』
とうもろこしのはじまり【昔ばなし・外国】
『とうもろこしおばあさん』
きんぎょはどこ?【赤ちゃん絵本】
『きんぎょがにげた』
コラム2 異世界へのあこがれと恐れ
『ねないこだれだ』/『かちかちやま』/『じごくのそうべえ』/『リサのこわいゆめ』
第V章 秋から冬へ
虫の音に耳をすませて【秋分の日】
『だんまりこおろぎ』
運動会が苦手な子だっているんです【運動会】
『ともちゃんとこぐまくんのうんどうかい』
自然の恵みをありがとう【秋祭り】
『14ひきのあきまつり』
あなたはだあれ,ぼくはだれ?【ハロウィン】
『ジェフィのパーティー』
本を読んで,賢くなろう!【読書週間】
『がちょうのペチューニア』
秋はやっぱりやきいもでごわす【芋掘り】
『さつまのおいも』
実りの秋は,幸せの季節【収穫】
『かぼちゃスープ』
星空との出会い【宇宙】
『パパが宇宙をみせてくれた』
雪降るまえに,冬じたく【冬眠】
『たのしいふゆごもり』
聖夜は清らかな気持ちで【クリスマス】
『子うさぎましろのお話』
やまんばの錦は不思議な錦【昔ばなし・日本】
『やまんばのにしき』
わらのうしってすごい?【昔ばなし・外国】
『わらのうし』
どんぐりいっぱい【赤ちゃん絵本】
『どんぐりひろい』
コラム3 昔ばなしから生まれた絵本たち
『三びきのコブタのほんとうの話―A.ウルフ談』/『3びきのかわいいオオカミ』/『森のなかへ』/『オオカミくんのホットケーキ』
第W章 冬から春へ
あなたはなに年?【干支】
『十二支のはじまり』
もういくつねると…【正月】
『お正月さん』
こんな卵があったらいいな!【風邪】
『かぜひきたまご』
大雪が降ったら!【雪】
『やぁゆきだるま!』
鬼にもいろいろあるけれど【節分】
『おにたのぼうし』
小学校は不安がいっぱい?!【体験入学】
『となりのせきのますだくん』
手作りおひな様をつくりましょう【ひな祭り】
『かこちゃんのおひなさま』
さあ,春へのしたく!【春分の日】
『ぐりとぐらのおおそうじ』
もうすぐ小学校へ【進学】
『ぜったいがっこうにはいかないからね』
新しい生活へ【別れ】
『ぼくとクッキー さよならまたね』
大みそかの夜はしみじみと【昔ばなし・日本】
『かさじぞう』
春の訪れをまって【昔ばなし・外国】
『12の月たち』
ぼうしっておもしろい!【赤ちゃん絵本】
『ぼうし』
コラム4 絵本に学ぶ親子関係
『ママがちいさかったころはね…』/『だめよ,デイビッド!』/『パパのカノジョは』/『パパはジョニーっていうんだ』
おわりに

はじめに

 前の本,『幼児が夢中になって聞く! 絵本の読み聞かせと活用アイデア56』の原稿を書いてから2年の歳月がたちました。

 うれしいことにこの本は大変に好評だそうで,たくさんの方々に読んでいただいているとのことです。読んでくださった方々への感謝の気持ちと,ぼくを育ててくれた読み聞かせ文化,読書文化に,少しだけでもお返しができたような気がしてとても幸せな気持ちです。

            * * *

 さて,この続編を書くにあたって,ぼくたちはどのようなコンセプトで絵本を選ぶかを考えました。そして「最近の子どもたちに季節感が失われている」という問題に注目しました。

 子どもの頃の思い出。まずは家族のこと。それから,春の田んぼのオタマジャクシ,汗のしたたるセミ採り。紅葉を集めたハイキング,お年玉を握りしめて歩く商店街。ぼくたちの思い出にはいつも「季節」が一緒です。もし今の子どもたちに季節感がないのだとすれば,大人になったとき,どんな思い出を描くのでしょう。季節の彩りが思い出になければ,思い出はみな灰色になってしまいます…。

 日本に季節はなくなってしまったのでしょうか。そんなことはありません。目の前にあるのに見えていないだけなのです。季節を描いた絵本は失いかけた季節感を思い出させてくれます。季節ごとの日本の伝統を受け継ぎ,日々の季節の中で色鮮やかな思い出をつくる。そんなコンセプトで選書は始まりました。

            * * *

 この本では,第T章/春から夏,第U章/夏から秋,第V章/秋から冬,第W章/冬から春,として章立てしてあります。第T章から第W章には,それぞれの季節の行事や風物詩に関わる作品をそれぞれ10作品,そしてその季節に関わる昔話2作品と赤ちゃん絵本を紹介してあります。それぞれの季節の大きな行事はほぼ入っているはずです。

 各ページは前の本と同じで,1.本の紹介,2.読み聞かせのポイント,3.活動のアイデア,そして〈関連絵本〉からできています。伝統行事の場合は簡単な由来も書いてありますので参考にしてください。

 また,今回はコラムとして,季節とは別の4つのテーマから絵本を紹介していますので,楽しんでいただけたら幸いです。

            * * *

 活動のアイデアは一つの例にすぎません。でももし行事が保育者主導になっている気がしたり,マンネリを感じているなら,絵本を使うことで新鮮な展開を見せるでしょう。子どもと一緒にイメージをふくらませて,楽しい行事を創造してください。

            * * *

 明治図書の木山麻衣子さんから続編のお話をいただいたのが2004年の春でした。再びコンビを組んだ石井光恵さんと構想,選書です。気がつくと2006年。自分の文章や,またも選べなかった絵本に対する心残りはあります。しかし選ばれた絵本達は素晴らしいものばかりです。それだけは(ぼくの功績ではないけれども)自信があります。

            * * *

 さて,今回も多くの方々に支えられてこの本は作られています。特にぼくのせいで絵本ジャンキー気味の4歳の娘。もっと長いの読んでよとちょっと反抗期に入ってきた9歳のおねえちゃん。そして煮詰まった頭を脱力させてくれる長新太ファンの妻。とても,とても感謝です。

 最後に,この本が,保育者のみなさんのお役にたって,子どもたちがたくさんの素敵な絵本に出会うきっかけとなることを願っています。


  2006年1月   /萩原 敏行

著者紹介

石井 光恵(いしい みつえ)著書を検索»

日本女子大学家政学部児童学科助教授

1952年生まれ。

日本女子大学大学院家政学研究科児童学専攻を修了。

大学院を修了後,2年間幼稚園教諭を経験。研究の専門分野は児童文化で,絵本研究が中心。

萩原 敏行(はぎわら としゆき)著書を検索»

文教大学教育学部助教授

1964年,埼玉県蕨市に生まれる。筑波大学博士課程教育学研究科を単位取得満期退学後,文教大学で国語教育関係の教壇に立つ。東京都青年国語研究会を中心に国語の授業研究を続ける一方で,絵本の読み聞かせなど児童文化関係の活動にも関わっている。越谷市の家庭文庫活動に参加する妻と2人の娘との4人暮らし。この春,生まれた街に引っ越し,片づかない荷と格闘中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 卒園担当になり在園児への記念品(プレゼント)を探していて、この本に出会いました。
      園で子どもたちに読んで欲しい絵本がたくさん紹介されており、とても参考になりました。それぞれの絵本を使った活動は、先生にやっていただきたいですね…。
      行事の絵本は家でも買って、子どもたちに読んであげたいなと思っています。

      2006/2/24卒園担当

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