- まえがき
- 第一章 なぜわらべうたを選ぶか
- T 伝承文化の価値
- U 教育の方向
- V わらべうたの世界
- 第二章 乳児
- 遊ばせ遊びの効果と乳児の発達段階
- 1歳未満児
- 1歳児
- 2歳児
- 日課との結びつき
- 計画・記録・評価
- 第三章 みせることによってする遊びとしぐさ遊び
- 見せることによってする遊び
- しぐさ遊び
- 遊ばせ遊びの楽譜と遊び方
- 顔遊び
- ひざの上でする遊び
- 肌にさわる遊び
- 向いあいでする遊び
- うしろから抱いてする遊び
- より動きの大きい遊び
- うたってやるもの・となえてやるもの
- 見せる遊び
- しぐさ遊び
- 第四章 幼児
- T 音楽的能力
- 3年間の音楽的発達
- 子どもの音楽的能力
- うたい方の技能
- 音域
- 清潔なうたい方
- テンポ
- ことばをはっきりうたう
- おとなのモデル
- U 課業の構成
- 課業の構成
- 課業の計画
- V リズム感・聴感発達の方法
- リズム感の発達
- テンポ感
- 聴感の発達
- W 課業の実際
- 年少組の課業
- 第1学期
- 第2・3学期
- 幼稚園の2年保育の年間計画
- 年中・年長の課業案の例
- 課業の記録と評価
- 個人的なこと,美的体験
- 第五章 幼児の教材
- T 楽譜
- 年少
- 年中
- 年長
- U 遊び方
- 年少
- 年中
- 年長
- 鑑賞曲について
- 教材一覧(その1)
- 教材一覧(その2)
まえがき
この本は,過去7年間の「わらべうたであそぼー」の実践の上に生まれたものです.
この間にわらべうたの実践をつみかさねられた保育園,幼稚園,小学校のクラス,保育園,幼稚園の卒園児たちのグループ等々,また,個々に工夫や実践を提供された方々のいろいろな経験の中から,現在,私たちに課されている問題をできるだけ整理し,秩序だて,分りやすくしようとしたのがこの本のねらいです.
まだまだ,経験の浅い部分,まちがってくみたてられている論理,不明確な整理の仕方も多くふくまれていることと思います.
よりよい実践の展開のために,多くの方の批判や意見,新しい実践を期待致します.
教育全般にたいする私たち自身の自立した思考が動きだすために,ソ連の研究や文献,またハンガリーの理論や実践が助けとなったことを一言つけ加えておきます.教育や心理学全般についても,美的教育の細部についても,もっともっと広い討論が必要だと思うからです.
1975年2月 /コダーイ芸術教育研究所
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- 明治図書
- 14年ほど近隣の小学校の朝読の時間での読み聞かせボランティアを続けてきましたが、この春から保育園で週1回1時間枠のおはなし会を担当するようになりました。そこで是非子どもたちとわらべ歌で遊ぶ時間もたっぷりとって五感を豊かに、という思いから東京子ども図書館で主催していたわらべうた講習会に参加しました。その際たっぷりわらべうたを紹介していただきましたが、その出典がこの本に全部網羅されていると聞き(楽譜も一緒に)是非手元に置いて、わらべうたの世界を日々深め、子どもたちと遊ぶことで親しんでゆきたいと考えています。先生方も、実際に実践されている方々からもこの本は絶賛の一冊で、現在絶版であることをとても惜しんでいらっしゃいました。2014/10/4