- 第1章 楽しい子育てをしよう
- 1 お母さんが気になること
- 2 幼児期にふさわしい生活
- 3 子どもたちの現実
- 4 子どもたちの生活を守る
- 5 子どもと遊び
- 6 遊びを復活させるために
- 第2章 知ってますか? 子どもの心・世界
- 1 子どもの心を知りたい
- ・大人は言葉が多すぎる
- ・みんなと仲よくやりたいのに
- ・心のはけ口
- ・子どもは「自信家」
- ・人生脚本
- ・泥としつけ
- ・夏の研修会
- ・ガーデンテーブル
- ・迷想
- ・あいさつは,心の表現
- ・盗み
- ・一事が万事
- ・アンフェアー
- ・ルール破り
- ・「キレる心」と「豊かな心」
- 2 子どもの世界を見つめて
- ・子どもに学ぶ
- ・ほんものの富士山
- ・のんびり,ゆったり,春うらら
- ・私と子どもはリッチ
- ・マッカチン
- ・子どもたちの時間
- ・手本
- 3 幼稚園って何?
- ・楽しくなければ幼稚園でない!
- ・子どもたちの楽園
- ・コミュニティセンター
- ・子どもたちに必要なこと
- ・大の男のいい仕事
- ・「何も教えない?」教育
- ・幼稚園でなすべきこと
- ・忘れられない誕生日プレゼント
- ・サンタへの手紙
- ・行事廃止論
- ・ビデオと応援
- ・連絡帳
- 第3章 お母さんが育てば子どもも育つ
- 1 子育てを楽しもう
- ・外弁慶
- ・子育ては楽しく
- ・むごい教育
- ・厳しさの中身
- ・適度の不便さ,適度の貧しさ
- ・けんか
- ・母の愛
- ・厳父,慈母は今いずこ
- ・地震・雷・火事・おやじ
- ・忘れものをしたらどうするのだ?
- ・加害者の涙
- 2 子どもが伸びる
- ・早すぎる「知」
- ・つばめ
- ・考える力,生きる力
- ・いじめと思いやり
- ・年長児のクーデター
- ・英才教育はチャンチャラおかしい
- ・ころんでもただでは起きない
- ・コミュニケーションの能力
- ・土手も地球もぼくらのもの
- ・文字や数への興味・関心について
- ・やればできることと,やらせてはならないこと
- 3 ゴリラ園長の「ちょっといい話」
- ・他人は仲間
- ・思い出の空中ブランコ
- ・青空に浮かんだリヤカー
- ・ブルーな気分
- ・大地おどり
- ・いい話
- ・元気
- ・雨に歩けば
- ・性善説
- ・自己チュー児
まえがき
健やかに,心豊かに
あなたは,今,生き生きと生活していますか……。
生き生きと生活している人は,自主性が実現されて,常に創造的にものを考える人です。
子どもたちの瞳が輝いていない時には,その保育が,いかにまとまっており,何かをよくやったとしても,生き生きとしているとは言えません。
大人は,子どもたちが一糸乱れずに,動いていると,感動して,涙を流すことさえあります。
それは,「揃ってできた」ということに感動してのことです。
今までの教育では,自由が奪われ,個性は認められず,右へならえの服従を強制することが多かったからです。
幼児期は,根っこの時です。
花を咲かせることを急いではいけないのです。
二度とない貴重な時だから……。
幼児期には,幼児期にふさわしい生活をさせなければ,取り返しができません。
子どもたちが,豊かな自然の中で,自由に生き生きと生活する環境を守っていきます。
前の文章は,開園間もないころに,園のパンフレットに私が書いた文章です。
人生とは,その時その時を十分に生きることであると思います。幼児期には幼児にしかできないことがあります。幼児期には,幼児期にふさわしい生活があります。少年期には少年期の,青年期には青年期の,壮年期には壮年期にふさわしい生活があります。その時代,時代を十分に充実して生きることが,人生を楽しくします。人生を充実させます。
幼児期にしかできない生活を放棄させて,少年期,青年期にやるようなことを先取りすることは,その時代を十分に充実して生きたとは言えません。幼児期は二度と返ってきません。そして幼児期に,その後の人生を決定づける「人生脚本」のほとんどが書かれてしまいます。
また,その時代を十分に生きてこそ,さらに次の時代がしっかりしたものになります。幼児期には幼児期にふさわしい生活をしなければ,基礎のない建物と同じようにすぐに倒れてしまう危なっかしい人格しかできません。幼児期を十分に充実して生かすのが,私たち大人の勤めです。
1998年12月 /浅田 精利
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明治図書
















