- まえがき
- 1 赤ちゃん誕生と親の期待
- プロローグ
- 子育てとは自分育てでもある
- 胎教
- 赤ちゃんとスキンシップ
- 赤ちゃんの楽しい遊び
- 作ってみよう 手作りおもちゃ
- 2 まず、五感を育てる
- 転んでも自分で起きる
- 早期教育を簡単に考えないで
- 芸術教育への道しるべ
- 教育的なかまえはやめて
- よいイメージの生活を
- 頭をよくする工夫
- 子育てバックオーライ(発達の矯正)
- 生活のリズムを大切に
- 基本的な動作を十分に
- 清潔にする
- 温かい心はことばの舟にのせて
- 3 親子の愛情・コミュニケーション
- 育児には足並揃えて―らしさを失わない―
- スキンシップって何でしょう
- 子どもへの愛の示し方ピックアップ
- 愛すること・甘やかすこと
- 子育てのカナメ
- 子どもとことば
- のびのび自由と自由放任
- 型・枠に子どもをはめない
- 手ぬき
- しつけは急ぐな
- なぐる
- 模倣
- 「ごっこ遊び」を利用して
- 子どもの成長を助ける親の愛
- 認めることの大切さ
- 4 子育ての軌道修正
- 演技する子ども―閉じこもらずに発散の窓をあけて―
- 子どもの友だちは宝物
- 友だちがほしい
- 友だちとのつき合い方
- 興味があっても進歩なし
- 子どものいたずら
- お手伝い
- 物を与える
- 心に思い浮かべる力
- おもちゃは遊びのシンボル
- ファミコンざんまい
- 加減を知る
- 自信を育てる
- 子どものプライドを大切に
- 頑張りや根性は汗から
- 5 育児のポイント
- 子どもとけんか
- 叱る・叱らないお母さん
- 社会性をどのように育てるか
- 社会性を身につける
- 絵本を読む
- 子どもと歌
- エピローグ
まえがき
親であれば、わが子をよい子・賢い子に育てることを願わない人はいないと思います。では、よい子・賢い子とは、どのような子どものことを言うのでしょうか。
目指す子ども像とは、
本当のことを知りたいと願い、
間違ったことを許さない(真理と正義を愛し)、
怠けないで(勤労を尊ぶ)、
人のまねばかりしないで(個性的な)、
任されたことを途中で放り出さない(責任感のある)、
たとえ嫌いな人でも、のけ者にしない(個人の価値を認める)、
他人に頼らない(自主的精神に満ちた)子どもに
と願っているはずです。
だれからも相手にされない子を、よい子・賢い子とは呼べません。
この本は、お母さん・お父さんが、我が子をよい子・賢い子に育てるには、子どもとどのように接していけばいいのかについて、少しばかりヒントを差し上げるものです。
子育てに不安や悩みを抱えている方、我が子のすこやかな発達を願っておられる方に、幼児教育に長年携わってきた立場から、望ましい子どもへと育っていくように知識ではなく知恵をお伝えしたいと思います。
1998年2月11日 /鈴木 美也子
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- 明治図書