- はじめに
- 野外遊びパッケージゲームの意義
- 野外遊びキャンプとは
- @ 自然理解と人間理解
- A 何を体験させたいのか
- 「パッケージゲーム」とは
- 人間と自然とのかかわりについて
- @ ファミリーキャンプを通して考える
- A 教育キャンプを通して考える
- B サバイバルキャンプを通して考える
- C アドベンチャーキャンプを通して考える
- D レクリエーションキャンプを通して考える
- 幼児とパッケージゲーム
- @ パッケージゲームを行う環境と活動の基準
- ま と め
- パッケージゲームの実践
- 広場・芝生で遊ぼう
- @ こいしをうばえ
- A おにからにげろ
- B へんてこ きょうそう
- C こいしのリレー
- D それ,あつまれ
- E ひろって,ならべろ
- F こいしひろいリレー
- G それ,にげろ
- H いしあてゲーム
- I たすけて! おにごっこ
- J あくまのえだ・てんしのえだ
- K まつぼっくりをまもれ
- L どくヘビにかまれるな
- M だれかといっしょ
- N ぼうをたおすな
- 林の中で遊ぼう
- @ さわってきょうそう
- A たちきおにごっこ
- B リスとサル
- C さわってあつまれ
- D ロープおにごっこ
- E ジャンケンせんそう
- F たからものをさがせ
- G グループかくれんぼ
- H もりのなかのゴルフ
- I くさとこのは,きのみをさがせ
- カードを使って遊ぼう
- @ どうぶつさがし
- A ハンターゲーム
- B やぶれたてがみ
- C なにができるかな
- D きんをさがせ
- E すうじをあつめろ
- F おはなしカード
- G カードをおえ
- H おなじものをさがせ
- I たからさがし
- ハイキングゲームで遊ぼう
- @ どうぶつカードをさがせ
- A もんばんさんハイキング
- B しゃしんでハイキング
- C カードのむいているほうにすすもう
- D かくれんぼハイキング
- E せんせいをさがせ
- F ぼうけんハイキング
はじめに
この本は,『自然と遊ぼ!パッケージゲーム@ 園庭・地面で遊ぼう』の続編としてまとめたものです。
「園庭・地面で遊ぼう」では,子どもたちの最も身近な自然環境を通しての遊びと子どもたちの自然とのかかわりのあり方を考えてみました。
この本では,さらに遊ぶ環境を広げ,園外保育や,宿泊を伴う「山のくらし」など,広い環境を使う遊びを紹介しながら,“野外遊びパッケージゲームの意義”について考えてみました。
理論編では,少々総合的な考えを述べさせていただいておりますが,この考え方は,私たち大人(保育者)として,基本的に考えなくてはならないこととして記したものです。
私たち大人(保育者)は,この基本的な考えを持ち,そのことを,いま目の前にいる子どもたちに,どう展開し,どう与えてゆくかを考えなくてはなりません。
この本の中で,何度も繰り返し考え述べていることの1つに,あるがままの自然環境を崩すことなく,子どもたちの発達のレベルに合わせて,どのように遊びを提供すればよいかを考えてもらいたいという願いがあります。そのためにこの本をまとめたとも言えます。
「実践編」では,そのあたりを考えて「フィールド・ゲーム」として,“広場・芝生で遊ぼう”“林の中で遊ぼう”“カードを使って遊ぼう”“ハイキングゲームで遊ぼう”として,四つの大きなくくりとしてまとめてみました。
これらの遊びも,できる限り与えられた自然をうまく利用して遊ぶように考えてください。
子どもたちが,できる限り自然の中に飛び出し,その自然の中に身を置くことにより,自然がつくり出してくれる匂いや風,様々な自然物に触れることにより,自然を感じ,不思議さを考える最初の機会となるような遊びをまとめたものなのです。
ですから,大人(保育者)は,子どもに遊びを指導するのではなく,子どもたちと共に遊びを楽しむ中で,子どもたちが自然を感じることができるようなかかわりと介入を図ることが大切なのです。
これについては,詳しくは『パッケージゲームB 園外保育・山のくらしの楽しみ方』で,考えを述べたいと思います。ぜひ,ご期待ください。
この本を,読んでいただいたみなさんが,子どもたちと山の中や広場で楽しんでくれましたら幸いに思います。
著 者
-
- 明治図書