新訂 のびのび遊べる子に

新訂 のびのび遊べる子に

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遊ぶ心をはぐくみ個性を伸ばす集団ゲームの指導法を紹介。

子どもたちに遊びを通して、友達との触れ合いの中から得られる喜びや楽しさを体験することで、“遊ぶ心”をはぐくみ個性を伸ばします。遊びの難易度と子どもの発達段階の関連、環境に考慮して、遊びの性格や効用など具体的なゲ−ム例を紹介しました。


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ISBN:
4-18-933113-9
ジャンル:
幼児教育
刊行:
3刷
対象:
幼・大
仕様:
A5判 168頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第T章 遊びの性格と意義
1 日本における『遊び』
2 遊びとは何か
3 子どもの遊びと生活
4 遊びを育てる生活
5 発達段階による遊びの特徴
@実践的・感覚・機能遊び
A象徴的・自己中心的遊び
B初期のルールのある遊び
C大人の願うルールのある遊び
第U章 集団ゲームとは
1 集団ゲームとは
2 よい集団ゲーム
第V章 集団ゲームのねらい
1 保育者に教育のあり方を考えさせるピアジェ理論
(1) 自律と道徳
(2) 構成主義とは
2 集団ゲームの価値
@ルールを体得する発見
社会性・道徳性の発達
A新しいゲームの発見
知識・技能・技術の発達
B集団を体得する発見
他を認知する能力の発達
C物の特質が生かされたゲームの発見
物の性質や特質に対する知恵の発達
3 集団ゲームと社会性(松が丘研究報告を基にして)
@人とのかかわりを通し、社会的相互作用を行う
A社会性に含まれる五つの要素
B幼稚園・保育園の生活が社会性をはぐくむ
〈実践記録〉 3歳児
「保育士とかかわる遊びの活動」ハイパーホッケー
〈実践記録〉 4歳児
「子どもたちの活動」トランプ遊び
〈実践記録〉 4歳児
「保育士とかかわる遊びの活動」ミニカーと積み木
C遊び活動から見る社会性の中身の発達と認知の過程
第W章 集団ゲームの指導法
1 子どもの発達に即したゲームとは
@すでにある知識を使い遊ぶ遊びの紹介
A自分たちの思考の中で遊ぶ遊びの紹介
2 発達に即した遊びの手直しや方法を援助する
@子どもの発達に即したゲームの手直しをしたゲームの紹介
Aしっぽ取りゲームの実践
Bルールを追加することにより楽しく遊べるゲームの紹介
第X章 集団ゲームの種類
1 集団ゲームの分類と特徴
(1) カード(数)のゲーム
@ストップ・タッチ
A家族を探せ
B数が多いほうが勝ちだよ(T)
C数が多いほうが勝ちだよ(U)
Dサイコロの目を探し家族をつくれ
E家族とサイコロ
F7合わせ
G1並べ
(2) 言葉や指示に従うゲーム
@立ったり・座ったり (3歳児)
Aこんなこと・できますか (3歳児)
B1・2・3 (4歳児)
Cたまご・たばこ・たぬき (4歳児)
D弟子のジャンケン (5歳児)
Eハナ・ハナ・○○ (5歳児)
(3) 逃げる・捕まえるゲーム
@先生! 今何時 (3歳児)
A子取り鬼 (3歳児)
Bリスと木の実 (4歳児)
C鬼さんこちら (4歳児)
Dタツのしっぽ (5歳児)
E増える,増える・鬼ごっこ (5歳児)
(4) 当てる・見つける・隠れるゲーム
@だれが,隠れたか (3歳児)
A先生の宝物 (3歳児)
Bそれは、私です (4歳児)
C宝を探そう (4歳児)
Dボタンはどこだ (5歳児)
E数当て (5歳児)
(5) 技を競ったり走ったりするゲーム
@お尻をバンバン (3歳児)
Aボール拾い・競争 (3歳児)
B空き缶でホールイン・ワン (4歳児)
C二人で綱引きだ (4歳児)
D二人でけん玉 (5歳児)
E果物狩り (5歳児)

はじめに

 遊びは昔から楽しいものとして,いろいろな時代の人々に,いろいろな場面で,いろいろなときに親しまれ,愛されてきました。

 特に,子どもたちの世界には,今日も数多くの遊びが,伝承されてきています。

 子どもたちは,遊びを通して,他の子どもとの人間的触れ合いや,遊びそのものから得られる喜びや悲しみなどを体験していきます。街角で2人〜3人の子どもたちが,「歌遊び」に興じていたり,10人〜20人の子どもたちが公園などの広場を利用して,大きな声を張り上げ遊ぶ姿が子どもの本来の姿なのです。

 子どもの遊びは時代と共に変化し,その時代の生活や環境の断片を取り入れながら発展していきます。しかし,どの時代においても子どもの“遊ぶ心”は変わりません。子どもたちは,ある目的のために遊ぶのではなく,遊ぶために遊ぶのです。

 私は,多くの子どもたちといろいろな遊びをしてきましたが,特に幼児との遊びを展開するには,遊びの性格や,効用,子どもたちの置かれている環境などよく考えて子どもたちの前に立つよう心がけています。

 また,集団の中で楽しみながら,ある子どもが他の子どもたちに「遊び」を教える姿には,それぞれの個性があり,独自の教え方を身に付けていることを発見するとともに,改めて「遊び」の重要性を痛感しました。

 本書において,子どもの遊びの必要性や遊びの展開法(展開例)を紹介しましたが,これは,あくまでも私なりの考え方や展開した際気づいたことで,本書を利用される場合でも,各人が個性ある独自の展開法を創案されることを期待しております。

 遊びの展開の手段と方法は,子どもたちの触れ合いの中から生まれてくるからです。


   /水野 豊二

著者紹介

水野 豊二(みずの とよじ)著書を検索»

昭和21年10月生まれ

現在 南九州大学・東京福祉大学・名古屋柳城短大・名古屋文化学園保育専門学校そのほか各種専修学校の非常勤講師として,幼児・児童教育につとめる。

また,愛知野外教育協会を発足させ,会長として子どもの遊びの学校を開講し,大きな成果をあげ,全国各地で幅広い講演活動,実地指導を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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