- シリーズ刊行にあたって
- まえがき
- T 読み聞かせは読書の世界へのいざないである
- 一 一年生で育てたい読書力とは
- 二 子どもを読書好きに導くには、読み聞かせが一番
- (1) 小さい頃から読み聞かせを受けてきた子どもは読書好きである
- (2) 読み聞かせをして、子ども達を読書の世界へいざなおう
- 三 読み聞かせの場づくり例
- (1) 教室での場づくり例
- (2) 読み聞かせにはこんなグッズが役に立つ
- (3) 本だけでなく、こんなものでも読み聞かせを
- 四 自立的な読みへのいざない
- (1) 自分で本が読める子どもへの対応
- (2) 自分では本を読むのが難しい子どもへの対応
- (3) 読書の世界を広げるには
- (4) 「読書タイム」を設定しよう
- U 読書好きに導く学級づくり
- 一 朝の一〇分間読書
- (1) なぜ朝の一〇分間読書なのか
- (2) 取り組みの基本的な構え
- (3) 小規模校での実践(学校全体での取り組み)
- (4) 中規模校での実践(学校全体での取り組み)
- (5) 独自に学級で取り組んでいる場合の実践
- 二 読書のプロづくり
- (1) 学級のプロとして、読書のプロをつくる
- (2) 読書のプロを細分化する
- (3) 励ましが、さらに意欲を高める
- (4) プロの中のプロ
- (5) 「プロの中のプロ」になるには
- 三 学級文庫の充実
- (1) 公立の図書館や公民館を利用する
- (2) 子ども達が家から本をもってくる
- (3) 教師が本をもってくる
- 四 マイブックを机の中に
- 五 本の紹介コーナーをつくる
- V 読書好きに導く実践
- 一 学校全体で取り組む
- (1) 読書好きに導くもう一つの条件
- (2) 子どもと保護者と先生による選書会
- (3) 一年生が選んだブックリスト
- 二 授業での実践
- (1) 読書単元の取り扱い
- (2) 一年一組の「本のベストランキング」を発表しよう
- (3) 「本のベストランキング」のやり方を知り、 最初の一冊を選ぶ
- (4) 「本のコマーシャル」をつくり、本を読み進める
- (5) 本の人気投票をして、ベストテンを決める
- (6) グループに分かれ、発表の練習をする
- W 学校図書館の利用指導
- 一 学校図書館を利用する前に
- 二 学校図書館を利用するために身に付けさせたいマナー
- (1) 図書館の利用時間
- (2) 図書館に入館する時のきまりやマナー
- (3) 図書館に入館してからのきまりやマナー
- (4) 本を借りる時、返す時のきまりやマナー
- 三 学校図書館を効果的に利用するためには
- (1) 本を早く探すための「分類おぼえ歌」
- (2) 本をきちんと返すための「書架番号方式」
- (3) 興味を引きつける「話題の本コーナー」
- (4) 図書館でできるゲーム
- (5) 本のくみたて(図)
- X おすすめ図書およびホームページ
- 一 一年生にぴったりのおすすめ図書
- 二 読書好きに導く教師のためのおすすめホームページ
- Y 読書好きに導くための手立てQ&A
- Q1 図書館の本の扱いが乱暴な子どもには、どう対応したらよいか
- Q2 本を読むことが嫌いな子どもには、どう対応したらよいか
- Q3 物語を読まない子どもには、どう対応したらよいか
- Q4 教師が読み聞かせをしているときにうるさい子どもには、どう対応したらよいか
- Q5 他人の本ばかりのぞきこんでいる子どもには、どう対応したらよいか
- あとがき
シリーズ刊行にあたって
考えてみると、一年生シリーズは、第三期にあたる。おかげさまで第一期、第二期とも好評であった。
第三期は、「学力保障」をテーマとしたものである。
「今、なぜ学力保障か」という問いは、学力低下論が叫ばれたことに起因する。それとともに基礎・基本の徹底を図ることが、重視されてきた。子ども達に学力を保障するということは、基礎・基本といえる学力を確実に身に付けさせることから始める必要がある。しかも、一年生という、いわば小学校の入門期において、学力保障をテーマとしたシリーズを発刊することは、意味のあることだと考えた。
このような時期に、明治図書の江部満氏から本シリーズについてのお話をいただき、喜んでお引き受けした。「学力保障は、まず一年生の教室から」というお考えに全く同感であった。
本シリーズは、「読む力」「書く力」「聞く力・話す力」「計算力」「読書力」について、それぞれの力が確実に身に付くようにできるだけ具体的に実践できる形で示すことにした。また、第一期、第二期の成果も踏まえ関連する部分は、説明を加え、読みやすいよう配慮した。
本シリーズが、一年生の子ども達に基礎・基本となる学力が確実に身に付き、学力保障を願う一年生を担任されている先生方の参考になれば幸いである。
二〇〇三年一月 むべの会代表 /山田 一
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- 明治図書