- 序章 今日でもう、自分も子どもも責めるのはやめましょう
- あなたは、もう十分過ぎるくらいがんばっている
- 子どもも、もう十分がんばっている
- 話を聴く、承認する、触れるの「ココロ貯金」でじっくり子どもと向き合おう
- 第1章 親のマインドセット
- 自責の念をやめて、反省は1秒だけにしよう
- 子ども中心の親をやめて、機嫌がいい親になろう
- がんばり屋をやめて、手抜き上手になろう
- 子どもファーストをやめて、母親ファーストにしよう
- 自分を責めるをやめて、自分をヨシヨシしよう
- 目立った変化への着目をやめて、小さな変化に着目しよう
- 逆境を嘆くことをやめて、親の成長の機会と捉えよう
- 体験談 自責の念≠ゥらの解放
- 第2章 子どもと親とのかかわり方
- 正論、説得をやめて、居酒屋のおかみさんになろう
- ほめるをやめて、承認をしよう
- がんばることをやめて、続けられることをしよう
- 甘やかしをやめて、甘えさせをしよう
- 子どもを変えようをやめて、子どもと仲良くしよう
- 見守るをやめて、話を聴き、承認し、触れよう
- この子にかかりきりをやめて、みんなにアプローチしよう
- 朝一番へのこだわりをやめて、親の限度時間を伝えよう
- 不得意なことへの着目をやめて、特性に応じたアプローチをしよう
- 子どもの監視をやめて、親子の心理的距離を近づけよう
- 体験談 「この子のことを好きになれない」から、娘たちとの心の距離を縮めたもの
- 第3章 勉強の取り組み方
- こうあるべきをやめて、これならできるから始めよう
- 勉強しなさい!をやめて、話を聴く、承認するで支えよう
- 手取り足取りや放任をやめて、サポートを通した関係づくりをしよう
- 体験談 「生きさせようとしないで」から、「自己肯定感爆上がり」まで
- 第4章 ゲーム・動画とのつき合い方
- 禁止・取り上げをやめて、心の距離を近づけるツールにしよう
- 自己否定を招く働きかけをやめて、自己肯定感を高めよう
- 注意や叱責をやめて、我が子の名カウンセラーになろう
- 行動の監視をやめて、他の楽しみをもたせよう
- 体験談 自分を乗っ取っていたPCを駆使する今
- 第5章 外の世界とのつながり方
- 学校復帰へのこだわりをやめて、行ける場所探しから始めよう
- 無理な外出をやめて、居心地のよい家庭にしよう
- 無理な登校をやめて、学校に近づくから始めよう
- 体験談 「ハンバーグ、食べに行こか?」
- 第6章 学校復帰への取り組み方
- 学校への無理な適応をやめて、自分は自分でOKの意識を育てよう
- わがままを咎めるをやめて、心のストライクゾーンを広げよう
- 欠席連絡をやめて、登校するときに連絡しよう
- 元の場所へのこだわりをやめて、多様な学びのスタイルに目を向けよう
- 体験談 「本当はぼく、給食食べたいんだ」
はじめに
私は、教育に携わって35年、子育て相談は2万人を超す公認心理師です。また、不登校の子をもつ500人以上の親御さんから、のべ3000回以上のご相談を受けてきました。現在は、スクールカウンセラーとして小・中学校にも勤めています。
こういった経験から、不登校の子の状況や、不登校の子の親御さんの心の痛みには、だれよりも詳しいと自負しています。
この本を手に取ってくださったあなたは、どうすればわが子が学校に戻ることができるのかを知りたいのではないでしょうか。
また、不登校の子の多くは、単に学校に行かないだけでなく、身体の不調、外出や人に会うことへの恐怖、昼夜逆転、ゲーム・動画三昧…と、様々な困りが出てくるので、親として、そういった目の前の問題の解決を切望しているのではないでしょうか。
さらに、「もうだれも責めなくていい!」というタイトルから、わが子が登校渋りを始めたころから抱えている自責の念や、「いったいどうしたらいいの!」というどうにもならない気持ちをなんとかしたいとお考えになった方もいるのではないでしょうか。
私は、不登校の子が学校に戻ることだけがすべてとは思っていません。でも、不登校によって生じる様々な困りは、必ず好転させたいという熱い想いをもっています。
ところが、子どもが不登校になると、親は「私のせいで子どもが不登校になったのでは…」と自分を責めてしまうなど、無意識のうちに望ましくない思考や行動に陥ってしまいがちです。そこで本書では、そういった「やめるべきこと」への気づきを促すとともに、そのかわりに親が家庭でできる様々な方法=「始めること」をご紹介します。それらを通して、自責の念に駆られやすい、不登校の子をもつ親への心理的サポートにも貢献したいと強く願っています。
本書が、子どもが学校に行かなくなった日から、子育て迷子になってしまった方の「道しるべ」として、お役に立てば幸いです。
さて、今でこそ子育て相談や講演、書籍の執筆などをしていますが、もともとは私自身も、子育てに悩みに悩んだ1人の親です。
元教員だった私は、「わが子はなんとしても一人前に育てたい」と考えていました。でも、当時は有効な方法が見当たらず、たくさん遠回りをしました。
そんな経験をした後、私は心理学やコーチングをたくさん学びました。そうしてまとめたのが、本書で紹介する様々な方法のベースになっている「ココロ貯金」です。
具体的なアプローチは本書の中で紹介しますが、ココロ貯金はとてもシンプルな方法でありながら、どんな子どもにもポジティブな変化をもたらします。もちろん、不登校の子どもにもです。
本書を通して、皆さんとそんな経験をシェアできれば幸いです。
2026年4月 /東 ちひろ
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明治図書

















