- シリーズ刊行にあたって
- まえがき
- T 一年生に身につけさせたい「読む力」とは
- 一 「読む力を育てる指導」は、入学式直後から
- 二 目指すは『確かな読み』
- 三 『確かな読み』と評価
- U 「読む力」を確実に育てる年間プラン
- 一 年間プランの実際
- (1) 第T期(入門期)〜第U期(一学期)のプラン
- (2) 第V期(二学期)のプラン
- (3) 第W期(三学期)のプラン
- 二 年間プランの見方
- 三 年間プラン作成のためのポイント
- V 「音読する力」を育てる支援はこうする
- 一 まずは口形指導から
- (1) 読む姿勢
- (2) 口形練習
- (3) 声のレベル
- 二 具体物と文字を対応させる
- (1) 絵を見て一文字を読む
- (2) 絵を見て二文字以上を読む
- (3) 文字を先に読む
- (4) 文字だけを読む
- 三 一文を読めるようにする
- (1) はさみ読み
- (2) 指さし読み
- (3) 後追い読み
- 四 句読点を意識して読ませる
- 五 読む楽しさを味わわせる
- (1) 楽しい詩の音読
- (2) ミニ暗唱大会
- (3) 自分の音読を聞く
- (4) 読書タイム
- 六 習熟をはかる繰り返し音読練習アイディア
- (1) リレー読み
- (2) 二人組読み
- (3) ストップ読み
- (4) 役割読み
- W 「確かな読み」を育てる授業づくり
- 一 「確かな読み」を育てる授業づくりにあたって
- 二 「確かに読む力を育てる発問」とは
- (1) 自然に教材文に目を落とすようになる発問
- (2) 読みの誤りに気づかせたり、より深い理解にいざなったりする発問
- (3) 文章表現を根拠とした解があり、正しいかどうかの評価が可能である発問
- 三 授業の実際
- (1) 一学期の実践 〜「おむすびころりん」〜
- (2) 二学期の実践 〜「くじらぐも」〜
- (3) 三学期の実践 〜「どうぶつの赤ちゃん」〜
- X 「読む力」を確実に育てるポイント
- 一 長期的見通しをもって支援する
- (1) 第T期(入門期)のポイント
- (2) 第U期(一学期)のポイント
- (3) 第V期(二学期)のポイント
- (4) 第W期(三学期)のポイント
- 二 変化のある繰り返し練習を取り入れる
- 三 発表の場を計画的に設定する
- 四 個別に到達度をチェックする
- 五 小さな向上も認め励ます
- あとがき
まえがき
「今日はどんな勉強をするのだろう」と、期待して登校してくる一年生。
この意欲を大切に、できるだけ早い時期に文字が読め、使いこなせる子ども達に育てていきたい。
しかしながら、どの子にも基礎的な学習の力を身につけさせることは、容易ではない。
一人一人の到達度を点検し、長期的視野にたって少しずつ積み上げていくしかない。
今回私は、年間を見通した計画的な指導に研究の重点をしぼり、初めて一年生を担任される方や、何度も担任された方にも役立つよう、できるだけたくさんの具体例をお示しできれば、と考えた。
本書の構成は、次のようになっている。
第T章では、子ども達にどんな「読む力」を身につけさせるべきかについて述べた。
第U章では、「読む力」を育てていくための年間プランと年間プラン立案にあたってのポイントを示した。
第V章では、声に出して読む力を育てるために、「いつ・何を・どう指導すればよいか」を示した。
第W章では、「確かに読む力」を育てるために、授業でどう鍛えていけばよいかを示した。
第X章では、まとめとして、「読む力」を育てるポイントを解説した。
本書が、一年生を担任される方にとって、少しでもお役にたてば幸いである。
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- 明治図書