- まえがき
- プロローグ 幼・保,公・私を超えて
- T章 その土地の味わい,そして愛される園へ
- @ ローカルな味わい
- A 人びとに愛される園へ
- B 園舎内の模様替え
- U章 園でのミーティング,そして園同士のおつきあい
- @ ミーティングのテーマ
- A 園同士のおつきあい
- V章 あそびと食事を二つの柱にして
- @ あそびのコーナー
- A 食育の時代へ
- W章 四季のリズムを意識して
- @ 1年間の保育のリズム
- A サマーシーズンの保育
- X章 子どもの個性,知育,そして豊かな記録
- @ 個性をつかむ
- A 知育について
- B 内容の豊かな記録
- Y章 園のセールス・ポイント,そして保育者のための教育プログラム
- @ わが園のセールス・ポイント
- A 保育者のための教育プログラム
- Z章 北欧の保育界の最近の動き
- ――日本における問題意識から見て――
- スウェーデンにおける幼児保育の注目したい特徴
- [章 『児童の世紀』に見る保育観
- ――パーソナリティーを重視する姿勢――
- エレン・ケイを読み直すことの意味
- 付 「シリーズ保育園生活のデザイン」(全12巻)で提起した主なキー・ワード
- あとがき
まえがき
保育界に大きな動きが感じられます。経営の面,財源の面,行政との関係,利用者との関係など,今までの感覚とは違ったものに移行しようとしています。加えて,幼・保の問題も際立ってきました。
その根底には,幼い子をもつほとんどすべての親が保育施設を利用するようになったという,社会的な状況の変化があります。
しかし,思うのですが,私たちが最終的に考えるべきことは,保育そのものの内容のことであり,子どもや保護者に対する姿勢であり,園生活のあり方についてのセンスだと思います。
若い世代の人たちのライフ・スタイルの変容を十分に検討して,保育者としての意識を改革し,保育の中身を本質的にすぐれたものとするための意欲をもたねばならないと思います。
本書は,「明るい園生活のための意識改革」をメイン・テーマとし,サブタイトルとしては,「利用者のニーズ」と「保育者の働きがい」というものを取りあげました。
保育者の方々や学生のみなさんには,特に「保育者の働きがい」という観点から本書を読み込んでいただければ幸いです。
本書での問題提起を受け止めていただき,より深く保育について考えてくださることを願っています。
2005年10月 /荒井 洌
-
- 明治図書