もくじ
- シリーズ刊行にあたって
- まえがき
- Ⅰ 一年生の書く力を『確実に』育てる
- 一 「確実に」身に付けさせたい書く力
- (1) 正しく書く
- (2) 楽しく書く
- (3) 苦にせず書く
- 二 書く力を「確実に」育てる指導のポイント
- (1) 子ども達の実態を把握する
- (2) 到達度を小刻みに確認する
- (3) 見通しをもって支援する
- 三 書く力を「確実に」育てる年間プラン
- (1) Ⅰ期（入門期）～Ⅱ期（一学期）のプラン
- (2) Ⅲ期（二学期）のプラン
- (3) Ⅳ期（三学期）のプラン
- Ⅱ 書く力の土台をつくる効果的な指導事例
- 一 平仮名の指導
- (1) 鉛筆を正しく持てるようにする
- (2) 運筆のトレーニングも組み合わせる
- (3) 一日一字ずつ、毎日練習する
- (4) やさしい字から始めて、難しいものへ移行する
- (5) 平仮名の指導の実際
- (6) 字形が整わない・鏡文字になる子への指導
- 二 片仮名の指導
- (1) 指導のポイント
- 三 漢字の指導
- 四 表記の指導
- (1) 促音の指導
- (2) 助詞「を」の指導
- 五 文の指導
- Ⅲ 書く力（文章力）を「確実に」育てる効果的な指導事例
- 一 書く力（文章力）を「確実に」育てる指導のポイント
- (1) いつでも、どこでも書かせる
- (2) おもしろく書かせる
- (3) しっかりとほめる
- 二 授業で鍛える
- (1) おてがみをかこう！～なにをかこうかな てがみ・がっこうはたのしいよ（東京書籍）一学期
- (2) 風船を使った「先生がしたこと」作文 二学期
- (3) イラスト作文 三学期
- 三 「お便り帳」で鍛える
- (1) 「お便り帳」とは何か
- (2) 「お便り帳」の実際
- (3) 「お便り帳」の指導の実際
- (4) 「お便り帳」で子どもの書く力を鍛える
- 四 「あのね帳」で鍛える
- (1) 「あのね帳」とは何か
- (2) 「あのね帳」のねらい
- (3) 「お便り帳」と「あのね帳」の関係
- (4) 「あのね帳」の実際
- (5) 「あのね帳」の導入時期
- (6) 「あのね帳」導入とその後
- Ⅳ 書く力を育てる評価
- 一 評価のものさし10
- 二 書く力を評価する
- 三 自己評価はこうする
- あとがき
シリーズ刊行にあたって
考えてみると、一年生シリーズは、第三期にあたる。おかげさまで第一期、第二期とも好評であった。
第三期は、「学力保障」をテーマとしたものである。
「今、なぜ学力保障か」という問いは、学力低下論が叫ばれたことに起因する。それとともに基礎・基本の徹底を図ることが、重視されてきた。子ども達に学力を保障するということは、基礎・基本といえる学力を確実に身に付けさせることから始める必要がある。しかも、一年生という、いわば小学校の入門期において、学力保障をテーマとしたシリーズを発刊することは、意味のあることだと考えた。
このような時期に、明治図書の江部満氏から本シリーズについてのお話をいただき、喜んでお引き受けした。「学力保障は、まず一年生の教室から」というお考えに全く同感であった。
本シリーズは、「読む力」「書く力」「聞く力・話す力」「計算力」「読書力」について、それぞれの力が確実に身に付くようできるだけ具体的に実践できる形で示すことにした。また、第一期、第二期の成果も踏まえ関連する部分は、説明を加え、読みやすいよう配慮した。
本シリーズが、一年生の子ども達に基礎・基本となる学力が確実に身に付き、学力保障を願う一年生を担任されている先生方の参考になれば幸いである。
二〇〇三年一月 むべの会代表 ／山田 一
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明治図書
