小学校 セルフエスティームを育てる道徳授業 高学年編

小学校 セルフエスティームを育てる道徳授業 高学年編

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セルフエスティームの育成に取り組んだ授業実践を多数収録

一人一人の子どもが、生まれてきたことに喜びを感じ、感謝し、自分と共に生きる人を愛し、自分の可能性を信じ、自分らしく生きることができる心を育てたい。高学年では「協働」をテーマに集団における自分の役割をはたすこと、自分を見つめる教材を提示しました。


復刊時予価: 2,277円(税込)

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ISBN:
978-4-18-899018-6
ジャンル:
道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 120頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 小学校高学年で育てたいセルフエスティーム
【この子のためにセルフエスティームを育てる】
(1) 「悩める」子どもたち
(2) 心理学的な立場から
(3) 都小道調査部の研究より
【高学年のセルフエスティームをどのように育てるか】
第2章 実践・高学年の道徳授業で育てるセルフエスティーム
1時間の道徳授業で
@ 前向き思考で思ったことが発言できる授業
*資料 「明日に生きる 阪神・淡路大震災から学ぶ」3−(2)生命尊重
A 目標をもつて生きようとする気持ちを育てる
*資料 「かたうでの名コーチ」1−(2)不とう不屈
B 社会や集団の一員としてのセルフエスティームを育てる
*資料 「駅前広場はだれのもの」4−(2)公徳心
C すばらしい いのち
*資料 「いのち輝いて」3−(2)生命尊重
D 雪が天からの手紙なら,あなたたちは天からの贈り物です
*資料 「天からの手紙」1−(6)個性の伸長
E 集団意識を育てる
*資料 「マネージャー」4−(1)役割・責任
ロングの実践で
F 「どうせ俺は」から「俺だって」へ
*資料 「ボールの魔術師ペレ」
G 一人一人が生き生きと輝く学級づくりから
*資料 「きよみちゃん」
H 自分を見つめ,自分を好きになる道徳授業
*資料 「先生からの色紙」
I 「自分が納得できる自分」を目指す
*資料 「割り切れない気持ち」
J 交換日記
*資料 「わたしのせいじゃない」
おわりに

はじめに

 現代社会に生きる子どもたちは,どこに心を置いて生きているのであろうか。

 塾通いに明け暮れ,日々点数で評価され,いつもだれかと比べられ,心の落ち着く場所がない。世の中に目を転じれば,働かない若者たち,金銭に縛られ欲望のままに生きる大人たち。そして,忘れ去られた子どもたち。目標とする人もなく,ついには夢も消え失せる。こんな生活を強いられる子どもたちは,自分の存在意義を認識できずに生きることになる。いじめ問題も自殺問題も決してこのことと別物ではない。

 子どもたちは何を大切にし,どこに価値を見いだして歩んでいったらよいのだろうか。

 こんな時代だからこそ,一人一人の子どもにセルフエスティームを育てて欲しい。人と比べられ,評価される恐怖から脱却し,自分が自分であることを誇り,生きていることを喜び楽しめる,そんな自分を育てて欲しい。

 「あなたはあなたのままでいいんだよ」と,「あなたはみんなに愛され,大切にされているんだよ」と,「あなたがいるからみんなも助けられているんだよ」と語り掛けてあげたい。そのためにも今,学校教育の中で道徳授業のはたすべき役割は大きい。道徳授業だからこそできることがあるはずである。そんな願いを込めて本書を刊行した。

 本書の実践編には1時間の道徳授業を通してセルフエスティームの育成に取り組んだものと,ロング(総合的)の実践を通して取り組んだものを収録している。

 1時間の授業でもロングの実践でも,学級全体の雰囲気を記録するにとどまるのではなく,できるだけ一人の子に着目し,その子の中にどのようにセルフエスティームが育っていったのか,「この子」のストーリーをレポートするよう心掛けた。

 どの子も幸せに生きたいと考えている。よりよく生きたいと願っている。どの子も自分を肯定的にとらえ,自信をもって明日への一歩を踏み出せる,そんな子どもを育てる道徳授業を創造していきたい。


  2007年7月   編著者代表 /清水 保徳

著者紹介

清水 保徳(しみず やすのり)著書を検索»

東京学芸大学附属竹早小学校教諭

松井 敏(まつい さとし)著書を検索»

東京都中野区立桃園第三小学校教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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