- 推薦文 /國分 康孝
- はじめに
- 序章 グループエンカウンターの効果と期待
- 1 私の主張
- 2 人間関係づくりができる
- 3 一人一人の成長を支援できる
- 4 エンカウンターへの期待
- 5 本書の分類について
- 6 共通「振り返り用紙」について
- 7 エンカウンターの広がりと学級活動での実施
- 1章 新しい関係づくりのエンカウンター
- A−1 担任クイズ ミリオネア
- A−2 4コマ漫画
- A−3 相性ぴったり!?
- A−4 ぼくのしごと・わたしのしごと
- A−5 学級内にはどんな係が必要か?
- A−6 こんな係があるといいねえ!
- A−7 3タイプのこんにちは
- A−8 アドベンチャー
- A−9 さあ,勝負!!
- A−10 学級レク おもしろリレー
- 2章 話し合いと合意形成のエンカウンター
- B−1 おいしい席替え
- B−2 クラスが好き! ジェスチャー編
- B−3 君の目は真実をとらえているか?
- B−4 ウルトラダービー
- B−5 How much?
- B−6 100人が幸せな生活を送るには?
- B−7 ねずみや怪獣でないわたし
- B−8 地域改善の方向性
- B−9 私たちのクラス史をつくろう
- B−10 我がクラスのニュース大賞
- 3章 自己理解と他者受容のエンカウンター
- C−1 わたしって,何色
- C−2 自分はどんな数字
- C−3 親友とは何か? 石川啄木と金田一京助
- C−4 名探偵ホームズ
- C−5 そうか,君と私は同じだったのか
- C−6 感謝のメッセージ
- C−7 拒否と受容
- C−8 ブラインドデート
- C−9 レッテル貼りを考えよう
- C−10 ABCで課題解決
- 4章 未来志向のエンカウンター
- D−1 私の将来四コマ劇場
- D−2 私が社長です
- D−3 職業人になりきって
- D−4 別れの花束
- D−5 私の価値観
- D−6 「でっかい夢」と「身近な夢」を語ろう
- D−7 成人式の私からのメッセージ
- D−8 これまでの私,これからの私
- D−9 君たちはまだ,中三だ。降参(高三)するな
- D−10 人は何のために働くの?
- 5章 教科や総合とリンクするエンカウンター
- E−1 よいとこさがし川柳
- E−2 私の生まれし日のドラマ
- E−3 同じ色でこんにちは
- E−4 喜怒哀楽 Eメール編
- E−5 環境問題に一言
- E−6 私が私として生まれてくるために
- E−7 自分らしさのメタ認知
- E−8 不自由さからの発見
- E−9 あなたならどうする
- E−10 トラストウオーク
- 編集を終えて・謝辞 /吉澤 克彦
はじめに
学校教育の中で構成的グループエンカウンターを実施している皆さん。そして,これから実施してみようと考えている皆さん。
本書は,そんな皆さんへのアイディア集であり,『構成的グループエンカウンターミニエクササイズ50選(中学校版)』(明治図書)の姉妹編に当たるものです。
前書は,タイトル通りミニエクササイズ集です。短時間で実施できるエンカウンターを収録しています。その前書きに「一単位時間のエンカウンターとミニエクササイズとを年間計画の中で組み合わせ効果を上げる」と提案しました。
姉妹編である本書は,一単位時間で行えるアイディア溢れる50のエクササイズを収録しました。短時間で実施できるミニエクササイズと,本書のエクササイズとの組み合わせ,幅広く実践していただければと考えております。
さて,本書は2001年夏に着手し,順調にエクササイズを執筆してもらいました。しかし,刊行までには思ったよりも時間がかかりました。理由は,一単位時間まるまる使うエンカウンターのため,ミニエクササイズの時と違って実践のフィルターを通すのに時間を要したからです。収録のエクササイズは,「個や集団の成長を促すふれあいや対話のあるエクササイズであるか」といったことを共通に押さえました。そして,細かなところをそぎ落としポイントを絞り,大まかな流れをつかみやすくしてあります。また,右ページに収めたワークシートをコピーしてそのまま使えるようにしました。
実施に際しては,目的,やり方,留意点を伝えるインストラクションを学級に実態に合わせて工夫してください。そして,エクササイズが終了したら,ぜひ,気づきや学びを分かち合うシェアリングに時間を十分確保してください。
本書のエクササイズをより効果的に実施するために参考となる,エンカウンターの理論や学校教育現場で使う考え方や技術を学ぶ必読書を厳選して3冊上げます。是非御一読ください。エンカウンター実施の際の味付けの幅が広がります。
1 『エンカウンター』國分康孝著(誠信書房)
2 『エンカウンターとは何か』國分康孝ほか編(図書文化)
3 國分康孝・片野智治著『構成的グループエンカウンターの原理と進め方』(誠信書房)
さらに多くの実践を幅広く知りたい方は,『エンカウンターで学級が変わる』シリーズ(図書文化)や『教師と生徒の人間づくり』シリーズ(瀝々社)を御覧ください。
また,自らもエンカウンターを体験することも大切なことです。それには,NPO日本教育カウンセラー協会の各都道府県支部で実施している「養成講座」を受講することをお勧めします。講座案内などは,下記公式ホームページで御覧ください。
http://www.jeca.gr.jp/index.htm
平成16年1月 編著者 /吉澤 克彦
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