11の徳を教える 小学校 低学年編

11の徳を教える 小学校 低学年編

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道徳授業で取り上げたい「11の徳」を厳選し、実践例を提案

小学校低学年の道徳授業で重点的に取り上げたい「11の徳」を厳選し、その実践例を提案します。低学年の子どもたちが「ねらい」を獲得するため、多様な指導法や資料でアプローチする詳しいプランと授業の核…発問・板書・話合い・ワークシートなど活用の記録を掲載。


復刊時予価: 2,442円(税込)

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ISBN:
978-4-18-867214-3
ジャンル:
道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 11の徳を教える道徳授業
T 道徳教育をどうするか
U 骨太なプランを提示して,パワフルな前進を!
V なぜ「11の徳」なのか
第2章 11の徳を教える小学校 低学年の実践
1 規則正しく生活する(基本的生活習慣)
2 自分を大切にする(自分を好きになる)
3 自分づくり 人生づくり(キャリア教育・夢)
4 他者を思いやる(友情・人間関係力)
5 @「ありがとう」感謝の気持ちをもつ(家族愛・感謝)
A「ありがとう」感謝の気持ちをもつ(家族愛・感謝)
6 ルールやマナーを大切にする(規範意識を育てる)
7 集団や社会に貢献する(ボランティア)
8 @社会的問題の解決に取り組む(正義・勇気・判断力・合意形成)
A社会的問題の解決に取り組む(正義・勇気・判断力・合意形成)
9 国際社会にはばたく(伝統文化・国際協調)
10 @すべてのいのちを大切にする(生命尊重)
Aすべてのいのちを大切にする(生命尊重)
11 人間を超えたものを畏れ敬う(畏敬の念)
*「こころのノート」については,平成21年度版を使用しています。

はじめに

 私は,日本の道徳教育は今こそ,力強く前進すべきだ,と考えています。

 そのために必要なのは,何よりも,「骨太なプラン」です。

 本書は,日本の道徳教育がパワフルに前進していくための「骨太なプランの一つの具体案」を提示するものです。

 道徳教育は,今,岐路に立たされているように思います。

 今ここで,パワフルな道徳教育運動を起こすことが,日本の道徳教育が次に大きな前進を果たしていくためにはぜひとも必要だ,と思います。「道徳教育の10年後」を見据えた,骨太で具体的な提言を今こそ行う必要があるように思うのです。

 その際重要なことは,学校教育の内部にとどまらない,世論をも巻き込んだ,道徳教育論議です。具体的には,今,日本の学校で子どもたちに教え育てるべき道徳とは何であるかを,多くの国民を巻き込んで議論していくべきだと思うのです。

 すなわち,骨太な道徳教育のキャンペーンを展開するのです。

 今,私たち国民の多くは,日本人の道徳性の低下を嘆いています。「○○の品格」といった書物がよく売れるのも,自分たちの品格に自信がもてなくなっていることの証拠でしょう。モンスターペアレントなどと呼ばれる非常識な親の問題も,このこととつながっています。

 では,どうすればいいか。

 日本人全般の道徳性に危機意識が強くもたれている今,私は,一つの仮の提案(ないしはたたき台)として,「日本の学校の道徳教育は,次の11の徳を教えていきます」と骨太な宣言をして,国民にアピールしていってはどうかと思うのです。


1 規則正しく生活する(基本的生活習慣)

2 自分を大切にする(自分を好きになる)

3 自分づくり 人生づくり(キャリア教育・夢)

4 他者を思いやる(友情・人間関係力)

5 「ありがとう」感謝の気持ちをもつ(家族愛・感謝)

6 ルールやマナーを大切にする(規範意識を育てる)

7 集団や社会に貢献する(ボランティア)

8 社会的問題の解決に取り組む(正義・勇気・判断力・合意形成)

9 国際社会にはばたく(伝統文化・国際協調)

10 すべてのいのちを大切にする(生命尊重)

11 人間を超えたものを畏れ敬う(畏敬の念)


 本書は,日本の道徳教育のパワフルな前進のきっかけづくりのための本です。

 日本の先生方が,自信をもって,楽しく道徳に取り組んでいただけるようになるための本です。

 ぜひ,本書をお読みください。そしてそれをきっかけに,「私は,この徳を子どもたちに育てたい」という思いをはぐくんでください。そんな思いと,すぐれた実践とが道徳教育を新しいステージに上げていくきっかけになると思うのです。

 「日本の道徳教育運動」をぜひ,いっしょに展開していきましょう。


  2009年5月   明治大学文学部教授 /諸富 祥彦

著者紹介

諸富 祥彦(もろとみ よしひこ)著書を検索»

1963年福岡県生まれ。筑波大学,同大学院博士課程修了。千葉大学教育学部助教授(11年)を経て,現在,明治大学文学部教授。教育学博士。上級教育カウンセラー。「教師を支える会」代表。日本カウンセリング学会常任理事。学校現場で使える“心を育てる技法”を開発している。

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千葉県千葉市立鶴沢小学校 教頭

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千葉大学教育学部附属教育実践総合センター准教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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