中学校新学習指導要領の展開 総則編
平成20年版

中学校新学習指導要領の展開 総則編平成20年版

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新学習指導要領のねらいを具体化する完全ナビ&ガイド!

改訂された中学校学習指導要領の総則。その内容を現場の教育経営のベテラン校長が中心となって新教育課程のマネジメントはここが要所という基本事項を詳細に解説。この一冊で中学校の新教育実践のプランとポイントが理解できる究極の1冊。今お勧めの必携図書。


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ISBN:
978-4-18-843114-6
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 学習指導要領改訂の基本的な考え方と教育課程の編成
§1 学習指導要領改訂の基本的な考え方
1 改正教育基本法等と学習指導要領の改善
2 生きる力の理念の共有
3 基礎的・基本的な知識・技能の確実な習得
4 思考力,判断力,表現力等の育成
5 確かな学力を確立するために必要な授業時数の確保
6 学習意欲の向上や学習習慣の確立
7 豊かな心や健やかな体の育成のための指導の充実
§2 教育内容の改善と教育課程の編成の留意点
1 言語活動の充実
2 理数教育の充実
3 伝統や文化に関する教育の充実
4 道徳教育の充実
5 体験活動の充実
U 総則の内容とその具体化
§1 教育課程編成の一般方針
1 教育課程編成の原則
2 各中学校における教育課程の編成
3 道徳教育
4 体育・健康に関する指導
§2 内容等の取扱いに関する共通的事項
1 内容等の取扱いに関する共通的事項
2 選択教科の開設と内容等
§3 授業時数等の取扱い
1 各教科等の年間授業時数
2 特別活動の授業時数
3 授業の1単位時間の設定と工夫
4 創意工夫を生かした時間割の編成
5 総合的な学習の時間の実施による特別活動の代替
§4 指導計画の作成等に当たっての配慮事項
1 各教科等,各学年間の相互関連と系統的・発展的な指導
2 指導内容のまとめ方,重点の置き方
3 言語環境の整備と言語活動の充実
4 体験的な学習,問題解決的な学習の重視
5 信頼関係,人間関係の醸成と生徒指導の充実
6 計画的,組織的な進路指導
7 適応指導とガイダンスの機能の充実
8 見通しを立てたり,振り返ったりする学習活動の重視
9 指導方法,指導体制の工夫改善と個に応じた指導の充実
10 障害のある生徒への指導の工夫の在り方
11 海外から帰国した生徒や外国人の生徒の指導
12 情報モラルの習得と情報手段の活用
13 学校図書館の活用
14 個人内評価を学習意欲の向上に生かす
15 部活動の意義と教育課程との関連
16 家庭や地域社会との連携,学校間の連携,交流
V 教育課程の編成・実施と評価
§1 教育課程の編成
1 学校の教育目標の設定
2 教育改訂編成の基本方針の明確化
3 年間を見通した授業時数の確保と配当
4 道徳教育,体育・健康に関する指導の方針の明確化
5 各教科等の学習指導の指針の作成
6 全体計画及び指導計画の作成
7 各教科等の指導体制の整備
8 学習の評価の計画
§2 教育課程の実施と評価,改善
1 各教科等ごとの指導計画の評価と改善
2 教育課程の評価と改善
◇付録
中学校学習指導要領 「総則」

まえがき

 本年3月に新学習指導要領が告示された。通常は移行期間を数年設け,その後,完全実施されることになる。ところが,今回は文部科学省が算数・数学,理科などは来年から前倒しで実施するとし,教材等の準備を行っている。また,それ以外の教科においても学校の判断で実施することが可能だとしている。良いことは早くやろうという趣旨であろうが,これまでにない対応である。

 こうした動きを前にすると,各学校では学習指導要領の何が,どう変わったのかが気になるところであろう。しかし,そこだけに目を奪われては,今次改訂の全体像をとらえることは難しい。改訂の背景や趣旨を検討し,その理念,哲学に遡り,それらを枠組みとして学習指導要領を読み解いてゆくことが必要である。この理念,哲学を理解する手がかりは,本年1月の中央教育審議会答申「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」の中にある。ここには教育課程をどう創造してゆくかについて,七つの考え方が示された。これらの考え方を打ち出した背景を研究,理解してゆくことが大切なのである。

 特に,これらの考え方の中では,その冒頭に掲げられた「改正教育基本法等を踏まえた学習指導要領改訂」は最も基本的なものである。改訂の歴史を簡単に振り返ってみると,学習指導要領は昭和22年に試案として示され4年後に改訂されたが,その後,昭和33年に告示という形をとる学習指導要領が示されて以降は約10年おきに改訂されてきた。この間の改訂作業では,教育基本法は不変であった。そのため,基本的には教育基本法の精神を踏まえつつ,時代状況を反映した学校教育に対する社会的な要請や,様々な調査結果から明らかになった教育課題について中央教育審議会で検討が行われ学習指導要領改訂の基本方針が答申されていた。そして答申に基づいて具体的な改訂が行われるという流れであった。今次改訂では我が国の教育の根幹を定める教育基本法の改正を受けて改訂作業が行われた。このようなことはこれまでになかったことであり,識者の中には「第三の教育改革」だと呼ぶ人もいる。

 こうした改訂の大きな動きを踏まえて,教育課程全体を構成する基本的な考え方を示してくれるのが「総則」である。その意味では,各執筆者がその専門性を発揮して総則の内容を解説するこの本は各学校における今後の教育実践に役立つものと確信している。


  平成20年10月   編著者 /大杉 昭英

著者紹介

大杉 昭英(おおすぎ あきひで)著書を検索»

1953年 広島県生まれ

1979年 広島大学大学院教育学研究科修士課程修了

1997年 文部省初等中等教育局中学校課/高等学校課教科調査官

2003年 文部科学省初等中等教育局視学官

現在  岐阜大学教育学部教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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