小学校新学習指導要領の展開 道徳編
平成20年版

小学校新学習指導要領の展開 道徳編平成20年版

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新学習指導要領のねらいを具体化する完全ナビ&ガイド!

小学校道徳の各内容項目の理解はもちろん、「自己の生き方について考えを深め」るために、全校での柔軟な系統性・重点化が求められています。詳しい内容項目の解説と、どのような授業をつくりだしていけばよいのか、具体的な実践例を紹介した1冊です。


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ISBN:
978-4-18-839110-5
ジャンル:
学習指導要領・教育課程道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 232頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 改訂のねらいと基本方針
1 改正教育基本法に示された理念の具体化
2 「生きる力」の育成
3 「豊かな心」を基盤とした「確かな学力」の育成
4 学習指導要領に見る「道徳」の50年
5 今回の改訂の基本的事項
U 改訂の要点
1 改訂の前提
2 「第1章総則」における改善
3 「第3章道徳」における改善
V 改訂小学校道徳の構造
@ 道徳教育の目標
A 道徳の時間の目標
B 内容の構造
W 改訂小学校道徳の内容項目の解説
【第1学年及び第2学年】
1 主として自分自身に関すること
1―(1)/ 1―(2)/ 1―(3)/ 1―(4)
2 主として他の人とのかかわりに関すること
2―(1)/ 2―(2)/ 2―(3)/ 2―(4)
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
3―(1)/ 3―(2)/ 3―(3)
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること
4―(1)/ 4―(2)/ 4―(3)/ 4―(4)/ 4―(5)
【第3学年及び第4学年】
1 主として自分自身に関すること
1―(1)/ 1―(2)/ 1―(3)/ 1―(4)/ 1―(5)
2 主として他の人とのかかわりに関すること
2―(1)/ 2―(2)/ 2―(3)/ 2―(4)
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
3―(1)/ 3―(2)/ 3―(3)
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること
4―(1)/ 4―(2)/ 4―(3)/ 4―(4)/ 4―(5)/ 4―(6)
【第5学年及び第6学年】
1 主として自分自身に関すること
1―(1)/ 1―(2)/ 1―(3)/ 1―(4)/ 1―(5)/ 1―(6)
2 主として他の人とのかかわりに関すること
2―(1)/ 2―(2)/ 2―(3)/ 2―(4)/ 2―(5)
3 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること
3―(1)/ 3―(2)/ 3―(3)
4 主として集団や社会とのかかわりに関すること
4―(1)/ 4―(2)/ 4―(3)/ 4―(4)/ 4―(5)/ 4―(6)/ 4―(7)/ 4―(8)
X 指導計画の作成と内容の取扱い
◇1 道徳の指導計画の作成
@指導計画作成の方針と道徳教育推進教師の役割
A道徳教育の全体計画の作成
B道徳の時間の年間指導計画の作成
C指導計画における指導内容の重点化
◇2 学校の教育活動全体における指導
@各教科や外国語活動における指導の充実
A総合的な学習の時間における指導の充実
B特別活動における指導の充実
C日常の指導や環境づくりなどにおける充実
◇3 道徳の時間の指導
@協力的な指導体制の充実
A体験活動を生かすなどの指導方法の充実
B魅力的な教材の開発や活用
C言葉を生かし考えを深める工夫
D情報モラルに配慮した指導の工夫
◇4 家庭・地域社会等との連携
@家庭・地域社会における道徳教育
A連携を生かした道徳教育の展開
◇5 道徳教育における児童理解と評価
@児童理解と評価に求められる構え
A児童理解に基づく多様な評価の方法と留意事項
Y 改訂小学校道徳の実践課題と具体例
@多様な読み物資料を生かす工夫と実際例
A日常体験を効果的に生かす工夫と実際例
B各教科等との関連をもたせた指導の工夫と実際例
C複数時間の関連を図る工夫と実際例
D学級経営との関連をもたせた指導と実際例
E家庭や地域社会との連携を図る工夫と実際例
F協力的な指導体制の具体化と実際例
G体験活動との関連の具体化と実際例
H表現の充実,言語活動の具体化と実際例
I情報モラルへの配慮の具体化と実際例
付録1・教育基本法
付録2・学校教育法(抄)
付録3・学校教育法施行規則(抄)
付録4・第1章 総  則
付録・小学校学習指導要領「道徳」

まえがき

 新学習指導要領が公表されるや,その内容に大きな関心が寄せられている。この学習指導要領においても「生きる力」をはぐくむという理念はこれまでと変わらないことが,改善を答申した中央教育審議会や文部科学省より示されているが,今回の改訂は道徳教育にとって深い意味がある。

 第一は,教育基本法が約60年ぶりに改正されたことを受けて,その理念を学校教育の場でどのように具体化するかを示していることである。この60年間,教育を取り巻く環境は大きく変わっている。改正された教育基本法では,「人格の完成」や「個人の尊厳」など,これまでも掲げてきた普遍的な理念を大切にしつつ,今日重要と考えられる事柄を整理して「教育の目標」として新たに規定している。それらは,自主・自律の精神,勤労,自他の敬愛と尊重,公共の精神,環境の保全,伝統と文化の尊重,我が国と郷土への愛,他国の尊重,国際社会の平和と発展への寄与など,自己の未来を拓き,国家や社会の主体的な形成者としての資質に関するものである。いずれも道徳教育の内容に深くかかわるものであり,道徳教育の改善・充実は学習指導要領改訂の中心的課題であることをしっかり受け止める必要がある。

 第二は,道徳の時間が教育課程に位置づけられてから50年の節目を迎えたことである。昭和33年以降,道徳教育の適正な実施への批判が学校内外で半ば公然と行われていた時代が長きにわたり,いまだに一部にその負の影響が残っている現状も否めない。中教審は,知・徳・体のバランスを重視し,道徳の時間への児童生徒の受け止め,指導体制や教材など,道徳教育の現状と課題を吟味し,充実・改善を求めた。改訂学習指導要領では,道徳教育推進教師の設置,各教科等における指導の内容・時期や家庭等との連携の方法を明記した全体計画の作成,発達段階等を踏まえた指導内容の重点化,教材の開発・活用など,充実・改善の内容を示している。

 本書が多くの方々に深く読み込まれ,活用されることを通して,児童にとって魅力ある道徳教育が組織的・計画的に実施され,道徳教育の充実・発展に寄与することを強く願うものである。


  2008年10月   /福田 富美雄

著者紹介

押谷 由夫(おしたに よしお)著書を検索»

昭和女子大学教授

福田 富美雄(ふくだ ふみお)著書を検索»

東京学芸大学教職大学院 特任教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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