- まえがき
- T なぜキレる、今の子ども
- 一 親と教師を惑わせる子ども
- 1 子どもの事実を知ってほしい
- 2 子どもの荒れ≠ニは
- 3 わが子を見つめ直してみよう
- 二 何が子どもを変えてしまったのか
- 1 「貝になりたい」という子ども
- 2 政治・社会の乱れが子どもを直撃して
- 3 薄れた家庭・地域のきずな
- U 現代っ子の弱さ・克服のしかた
- 一 現代っ子の五つの弱さ
- 二 その1・がまんする力のつけ方
- 三 その2・いっしょにやる力(共同)の育て方
- 四 その3・ものをつくる力を育てるには
- 五 その4・はっきりものが言える子にするには
- 六 その5・理由を考えられる子にするには
- V 乳幼児期に手をかけて
- 一 乳児期の育て方のポイント
- 1 やはり乳幼児期がだいじ
- 2 乳児が安心する七つのこと
- 3 無理なく自然な体づくり
- 二 幼児期の子育てのポイント
- 1 「愛」をまちがえないで
- 2 自分ができることを増やしていこう
- 3 ひとり遊びから三人以上の遊びへ
- W 子育て・こんな時どうしたらよいか
- 一 遊べない子、友だちのつくれない子には
- 1 親がいっしょにやりながら
- 2 親の友だちづくりが、子どもの友だちづくりへ
- 二 言動が乱れ、乱暴な子には
- 1 いちばん大切なのは愛と信頼
- 2 活動させ、長所を見つけてほめよう
- 三 テレビ・ファミコン漬けの子には
- 1 子どもが約束を守るのは親の対応しだい
- 2 親子・家族いっしょに生活改善を
- 四 学校に行きしぶる子には
- 1 的確に対応しないと不登校になる
- 2 登校しぶりの子の傾向と対策
- 五 気になる友だちとつきあう子には
- 1 自分で解決できる力をつけよう
- 2 異性との交友を正しくリードする
- 六 片親だからとひがむ子には
- 1 親の姿勢と気がまえがだいじ
- 2 親子のきずなを深めるくふう
- X 元気な子育てのひけつ
- 一 ひとりぼっちの子育てでなく
- 1 ひとりで悩んでいたお母さん
- 2 孤独をなくす二つの方法
- 3 夫と妻の共同作戦
- 二 手をかければ報いられる
- 1 母への手紙・父からの手紙
- 2 子どもを守る親たちの共同
- 3 信じ合って取り組む
- 4 立場を越えた大きな共同
- あとがき
まえがき
子どもは親にとっての宝であり、社会の未来にとっての希望です。すばらしさも可能性もいっぱいもっています。
ところがいまその子どもたちが荒れる、キレる、学級崩壊などと、マスコミで大きく報じられるようになりました。そのせいか、この頃お父さん・お母さんから心配ごとの相談が多くなっています。
たとえば乳幼児をもつ人は、何をやるにも「これでいいのだろうか」と不安がつきまとうと言うのです。また小学生をもつ人は、やたらムカツクと言う子に「はらはらさせられている」と言いました。そして中・高校生をもつ人は、言葉をかけても反応しない子に「どう対応すればよいかとまどっている」と。
そればかりではありません。一般的に子どもがやる何でもないことまで、不安や心配だという人さえいます。ですからいま子をもつ親の多くが、子育てに元気をなくしているように思えてなりません。
わたしはそうしたお父さん・お母さんの姿を見て、これではいけないと思いました。親が元気をなくしてしまったら、子どもに元気が伝わりません。ぜひ元気な子育てをしてほしいと、こみあげるものを感じながらこの本を書きました。
たしかに今は深刻な事態ですが、子どものすばらしさや可能性が崩れてしまったわけではありません。端的に言えば、政治・社会・教育政策の乱れと矛盾が子どもの荒れをつくり出しているのです。ですからおとなたちが協力・共同して育ちやすい環境づくりをすれば、子どもは必ず賢くたくましい人間≠ノ成長します。現にいま日本の中に、そうした実績を生み出しているところもあるのです。
では、どうすれば元気な子育てができるのでしょう。それには、1.事実をはっきり知り根本的原因をつかんで改善に努めること、2.子どもが求めているもの(自立要求)を見すえて具体的にをかけてやること、3.ひとりで悩まず人々と協力・共同して子育てをすすめることです。したがってこの本では、そうした内容をわかりやすく示すことにしました。
T なぜキレる、今の子ども
U 現代っ子の弱さ、克服のしかた
V 乳幼児期に手をかけて
W こんな時、どうしたらよいか
X 元気な子育てのひけつ
以上が、各章の項目です。ぜひ活用していただき、元気な子育てをしてほしいと願っています。
またこの本は、『笑顔の明るい先生になろう』('98)『親と教師はどうつきあうか』('99)〔いずれも明治図書〕との三部作の一つとして書いたものです。前二冊にも参考にしていただけることがたくさんありますので、併せてお読みいただけたら幸いです。
1999年8月15日 /坂本 光男
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明治図書















