- まえがき
- 第T章 今,なぜ自尊感情なのか
- §1 今,なぜ自尊感情なのか
- §2 これまでの教育課程から自分をまるごと好きになる教育課程へ
- 第U章 自分をまるごと好きになる教育課程をどうつくるのか
- §1 自分をまるごと好きになる教育課程
- §2 自分をまるごと好きになる「心の活動」
- §3 自分をまるごと好きになる「総合単元活動」
- §4 自分をまるごと好きになる「総合教科活動」
- 第V章 自分をまるごと好きになる子どもをどうとらえ,支援するのか
- §1 自分の姿を見つめ続ける
- 1 ◇4年◇ 心の活動「わたしのトップ3」
- ありのままの自分を見つめ続けることで確かな自分の存在を感じていく
- 2 ◇5年◇ 心の活動「わたしのあこがれ名刺」
- 人物へのあこがれを明らかにすることでよりよい生き方を求めようとする
- 3 ◇6年◇ 心の活動「わたしのDream Note」
- 仲間とのかかわりを通して自分を見つめよりよい生き方を問い続ける
- §2 自分の姿を見つめ,自分の取組を意味付ける
- 1 ◇1年◇ 総合単元活動「あそびたい そだてたい」
- ヤギさんの成長を見つめ自分の成長を実感する
- 2 ◇3年◇ 総合単元活動「高田めぐり」
- 思いを表し・伝えることで成長した自分に気付く
- 3 ◇4年◇ 総合教科活動「川からのメッセージ」
- 豊かな体験を積み重ねることで自己の存在を確かにする
- §3 自分の姿を見つめ,よりよい在り方・生き方を探る
- 1 ◇1年◇ 総合単元活動「ひろがれ!トライパーク」
- 「やった!できた!」が「もっと!」を生む
- 2 ◇2年◇ 総合単元活動「あつまれ!わいわい水ぞくかん」
- 問題をのり越える自分をつくり出す
- 3 ◇5年◇ 総合教科活動「いただくということ」
- 現実と向き合い揺れ動く自分を見つめる
- 第W章 自分をまるごと好きになる子どもは,どう学び続けるのか
- §1 ことばの世界を楽しむ子ども(国語科)
- §2 音楽を楽しみ,自分のよさを思い切り発揮する子ども(集団活動)
- §3 かけがえのない自分のからだを感じる子ども(健康教育)
- §4 食べることのうれしさを感じ,自分の生活を大切にする子ども(食育)
- あとがきにかえて 「学校らしい学校,らしくない学校」
まえがき
上越教育大学附属小学校は,現在,文部科学省より研究開発学校の指定を受け,新しい教育課程の開発に取り組んでおります。当校はこれまでも,総合単元活動・総合教科活動・心の活動・集団活動等を中心とした教育課程の開発研究に取り組んでまいりましたが,その実践をベースとしながら,社会の変化と子どもたちの今の姿にあわせて,さらによりよい教育課程を作り上げていこうと日々努力を継続しているところであります。
昨年度からは「人間社会を生きる子どもが育つ学校」というリアリティのある大きなテーマを掲げながら,今回は,とくに自尊感情をベースに実践活動・実践研究に取り組んでおります。私は,専門とする教育法学の立場から生徒指導の事例に触れることがありますが,児童生徒の自尊感情の育成と発達に関心があり,それを実践研究として取り上げることには大きな意義があると感じております。
附属小学校での活動の様子を見聞きしますと,教師たちは自信と創意をもって実に多様な活動に取り組んでおります。教師たちが安定した自尊感情をもって子どもたちに接するということもまた,子どもたちの自尊感情を高めていることになるかと思います。なによりも,子どもたちが目を輝かせて,豚の世話をしたり,ポニーの背にまたがったり,また,教室でじっくりと考えながら作文を書いたりしている自発性のある学習の様子が,そうした取組のすばらしさを物語っているように思います。
本書では,附属小学校の日々の教育活動の一部が,スナップ写真のように,紹介されています。本書をご覧になって興味を惹かれる部分がございましたら,ぜひ附属小学校に足をお運びいただき,実際の活動の様子をご自身の目でご確認いただければ幸いです。学長として自信をもって附属小学校の教育活動を皆様にご紹介させていただくとともに、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
上越教育大学学長 /若井 彌一

















子どもの自尊感情が低いといわれて久しく、どう育んでいくかは教師の課題だが、本書からは子どもに自尊感情が育まれるにつれて教師の自尊感情も育まれ、さらに指導の工夫に力が入るのだろうか、とほほえましさも感じさせられた。