心を育てる新しい道徳授業を創る
金子みすゞの詩を生かす 小学校編

心を育てる新しい道徳授業を創る金子みすゞの詩を生かす 小学校編

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金子みすゞの詩は,土や草,空などを思いがけない視点からうたって皆のこころをゆさぶる。道徳の授業で,資料として子供のこころにどうはたらきかけたか,実践を詳述する。


復刊時予価: 2,442円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-803012-7
ジャンル:
道徳
刊行:
12刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 金子みすゞの詩を道徳授業に生かす
第2章 金子みすゞの詩の世界
―みすゞコスモス― /矢崎 節夫
第3章 金子みすゞの詩で創る道徳授業
低学年
1 土
2 おかし
3 お花だったら
4 わたし
5 人形と子供
中学年
1 すすきとお日さま
2 わらい
3 大漁
4 こころ
5 こだまでしょうか
高学年
1 りこうな櫻んぼ
2 波・汽車の窓から
3 鯨法会
4 わたしと小鳥とすずと
5 大漁
6 星とたんぽぽ
7 つもった雪
8 打ち獨楽
9 つゆ・犬―みすゞの世界を音楽で―

はじめに

 金子みすゞはちょっと苦手だ。

 でも,その詩で授業をすることになり,

 山口・仙崎の町を歩いてみた。

 ひっそりと,時間がとまった昼下がりの町を

 ゆずかまぼこの匂いと,いっしょに,歩いた。

 ぬけるような青空の中を,ただ,ただ,歩いた。

 ふと,あの写真の独特の表情が,よぎった。

 この町が,みすゞの町。

 みすゞは,この町でどう生きたのだろうか。

 歩いても,歩いても,みすゞのことは,わからなかった。

 なぞが,ますます,ふくらんでいった。

                     1999,夏


 これが去年の私の思い。


 金子みすゞは,ちょっと苦手。

 その思いは,今もかわらない。

 でも,みすゞへのなぞは,すこしずつ,とけていった。

 なぞときに,力をかしてくれたのは,子ども。

 苦手でも,授業は楽しい。

 苦手だからこその,冷静な目での発見が,授業にはある。

 もう一度,仙崎の町を歩いてみよう。

 町は,今度は,どうむかえてくれるのだろうか。

                     2000,初夏


   /八木下 陽子

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      明治図書

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