子どもが生きる「忍者の体育」シリーズ3
運動能力を高める忍者修業

子どもが生きる「忍者の体育」シリーズ3運動能力を高める忍者修業

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体力づくりでどこに留意するか,生活づくり,人間づくりの観点を解明し,子どもが生きる指導の実際を忍法修業の方法で高学年を中心に解説した。


復刊時予価: 2,387円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-791008-5
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
T 「忍者の体育」でめざすもの ―忍者修業の意義―
U 高学年の「忍者体育」のねらいと指導の力点
A 子どもが生きる「忍者の体育」の単元・題材
V 体力づくり―どこに留意するか ―生活づくりを,人間づくりを―
(1) 子どもの自然な遊び心を
(2) 開放された環境の中で自由遊びを
(3) その子なりの動きづくりを
(4) 待つことなく一斉に活動できる場を
(5) 運動することの喜び・楽しさを
(6) 友だちとからみ合った活動を
(7) 異年齢の友だちと一緒に活動を
(8) まず学級内の人間関係づくりを
(9) 生活をつくり変える体験を
(10) いつまでも続く研究実践を
W 子どもが生きる指導の実際
第1節 私たちのわくわく器械忍法ランド(5年)
1 題材 私たちのわくわく器械忍法ランド
2 指導目標
3 指導観
4 指導計画とねらい
5 指導の実際
(1) 器械忍法ランドの施設・器具配置
(2) 1時間の学習の展開
6 指導の考察
(1) 活動に魅力のある環境をつくる
(2) 子どもの発想で動きをつくる
(3) 全力発揮できる活動をつくる
(4) 根気強く学習する心をつくる
(5) 問題を発見し,困難を乗り越えて解決していく学習をつくる
(6) あたたかく協力的な,心の通い合った人間関係をつくる
(7) 心と体のつりあいのとれた自分をつくる
第2節 私の器械忍法修業(6年)
1 題材 私の器械忍法修業
2 指導目標
3 指導観
4 指導計画とねらい
5 指導の実際
(1) 器械忍法ランドの施設・器具配置
(2) 子どものめあて
(3) 「器械忍法」の体育学習に対する子どもの意見
6 写真にみる子どもの器械忍法
(1) 鉄棒忍法ランドで
(2) 床忍法ランドで
(3) 跳び箱忍法ランドで
(4) マット忍法ランドで
(5) ぼくの床忍法
第3節 私の床忍法修業の道(6年)
1 題材 私の床忍法修業の道
2 指導目標
3 指導観
4 指導計画とねらい
5 本時の学習
(1) ねらい
(2) 展開
6 マットの配置図
7 子どものめあて
8 子どもの学習記録より
9 研究協議会の記録
10 「道」とは
B 子どもの感性と変容に学ぶ
第4節 チームの結合関係を高めるボールゲームの指導法(高学年)
1 はじめに
2 チームゲームを高める指導の実際
(1) チームづくりを考える
(2) チームワークを育てる
(3) チームのめあてを高める
(4) 個人プレーを改める
(5) パスワークを高める
(6) 役割をはっきりさせる
(7) ルール・審判を考える
(8) 勝敗感を育てる
第5節 よいチームづくりをめざしたボールゲームをしよう ―ハンドボールゲーム―(5年)
1 題材 5年月組のハンドボールゲーム
2 指導目標
3 指導計画
4 指導の要点
5 ゲームの方法と形式
(1) チームづくり
(2) ゲームの形式
(3) ゲームの進め方
(4) コートとゴール
(5) ルールやきまり
(6) 学習記録用紙
6 子どもの学習記録のまとめ
(1) ハンドボールゲームの学習記録のまとめ
(2) ハンドボールゲーム10時間の学習記録のまとめ
7 ゲーム中の教師の観察記録
(1) 観察記録用紙
(2) F及びDチームのゲームの記録
(3) Aチームのゲームの記録
8 学習記録の考察
(1) 「めあて」について
(2) 「楽しかった・よかった・気持ちよくできた」について
(3) 「がんばり・考え・力の工夫」について
(4) 「学習をもっとよくしていくには」について
9 まとめ
第6節 よいチームをつくろう ―ホッケーゲーム―(6年)
1 題材 6年月組のホッケーゲーム
2 指導目標
3 指導観
4 指導計画
5 本時の学習
(1) ねらい
(2) 展開
6 ホッケーゲームでつくられたルールやきまり・約そく
7 個人のめあて
8 写真にみる授業の実際
9 ホッケーゲームの学習をして
10 おわりに
C 忍者の体育 Q&A(1)(2)
第7節 体操―色布を使って―(5・6年)
めあて 〈指導の重点〉
〈演技の展開〉
〈「基本の運動」と「体操」〉
第8節 体操 ―トワリングバトンを使って―(5・6年)
めあて 〈演技の展開〉
〈写真にみる「体操」演技〉
D 学校行事…歩走練習(1月)
X 学校体育の蘇生を求めて
(1) 遊びを考える
(2) スポーツを考える
(3) 学校体育を考える
Y 土谷正規の体育指導法実技講習に学ぶ「一人ひとりが生きる指導法」 ―模倣から表現運動へ―
(1) はじめに
(2) 指導法実技講習に学ぶ
あとがき

まえがき

 初めて1年生を担任した折始めた「忍者ごっこ」の学習を,高学年に進んでもその学年のイメージやめあてを持って,6年生まで継続していきました。

 6年生の「私の器械忍法修業」の学習を公開した時,参観者の中に,外国からの留学生もみえていて,「なぜ,あのようにできるのか,それを聞いてください。」と,一緒に来ていた人に尋ねられたことがあります。突然のことで,私は返答に困ったのですが,とっさに「それは,それぞれの子どもが,自分のやりたいもの,こうしたいという願いを持っているからです。」と答えたことがあります。

 つまり,体育学習は,運動教材から発するものではなくて,子どもから発するものなのです。

 今こそ,旧来から行われている運動種目の教え込み指導を改め,子どもの創造的な遊び心を生かし,一人ひとりが生きて,つくる体育をつくり出していかなければならないと思います。

 折しも,新学習指導要領が実施され,体育科では目標に,「運動に親しませること」と「健康の増進及び向上」を明記し,めざす究極的なねらいを,「楽しく明るい生活を営む態度を育てる」こと,そして,観点別評価において「関心・意欲・態度」が強調されました。

 「忍者の体育」は,まさに,この新しい学習指導を先取りしたものと思っています。

 子どもたちが,自分自身の体を見つめ,自分の体力や運動能力を磨き,自分で目標を持って鍛え,健康を増進していくことをめざした総合的な学習,それが,「忍者の修業」なのです。

 これからの社会で人間が生きぬいていく力は,それぞれが自分の問題を見つけ,苦しみながらも夢中になってそれを追いかける学習(修業)の中から,自らくみ出してくるものなのです。

 だから,一人ひとりの子どもが,自分の生きたい道を生きるのが当然なのです。

 「忍者の体育」の授業を公開しますと,参観者の先生は,

 ○子ども一人ひとりがちがう動きをしている。→個が主体の授業になっている。

 ○個を生かす学習集団がある。→三人組が基本となっている。

 ○巡回指導が中心である。→一律一斉指導ではない。

 ○助言は,「認める」・「考えさせる」・「確かめさせる」内容である。→教え込んでいない。

などと,その特長をとらえてくださっています。

 「忍者の体育」を指導しながら,私自身が,子どもに教えられ,学んでいるのです。

 子どもと共に,教師修業に努めたいと思っています。

 本三巻では,高学年の忍者体育の実践をまとめています。


  /岩井 邦夫

著者紹介

岩井 邦夫(いわい くにお)著書を検索»

1948年,奈良県生まれ。

奈良教育大学教育学部卒業。

奈良市立あやめ池小学校(7年間)を経て,現在,奈良女子大学文学部附属小学校教諭,同大学非常勤講師(体育)。

1983年度より,「忍者の体育」を開発し,研究実践を続けている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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