乗って、弾んで、転がって! ちゃれんGボール
楽しく・なかよく・動きの基礎を身につける体育の授業

乗って、弾んで、転がって! ちゃれんGボール楽しく・なかよく・動きの基礎を身につける体育の授業

DVD付き

子どもたちの元気な歓声が聞こえる!Gボールの活動が満載

子どもたちの体力低下に歯止めをかけ、運動機能の充実やコミュニケーション能力の向上を実現できるGボールの活動を紹介。授業でも運動が苦手な子どもが積極的に参加できる楽しい実践を豊富な写真とイラストでわかりやすく解説。活動の様子やポイントを収めたDVD付。


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ISBN:
978-4-18-790718-5
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2024年5月16日

もくじ

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まえがき
第1章 Gボールの理論
1 Gボールはいつ,どこで,どうして誕生したか?
2 新学習指導要領解説・体育編でのGボールの示し方
第2章 Gボールでできること
1 Gボール運動を始める前に
(1)安全にGボールを使うための5つの約束
(2)転ばぬ先の杖は「転ぶ」こと!
2 さあ,始めよう!
(1)乗る運動
ボール座り(2人組)/ 頭バウンド/ 片足バランス/ ヒップバランス/ タッチまわり/ 膝乗りバランス/ 落ちないで!/ バランス競争/ 3人いかだ/ 2人いかだ/ グループでヒップバランス/ グループいかだ/ お腹でバランス/ 2人でやじろべえ/ 3人でやじろべえ/ 背乗り/ いろいろジャンケン
(2)弾む運動
弾んで歩こう/ 座っていろいろステップに挑戦1/ 仰向け弾み/ 座っていろいろステップに挑戦2/ 下向き・上向き姿勢で弾もう/ 弾んでジャンケン/ 腹打ちバウンド/ 背中バウンド
(3)転がる運動
複数のボールに乗った際の注意事項/ 1つをすべる/ 2つをすべる/ 2つを1人ですべる/ 4つをすべる/ 2人でスーパーマン/ おせんべ焼けたかな?/ 1人でターン/ ロングバージョン すべり台&スーパーマン
(4)その他の運動
お腹でサンドイッチ/ サンドイッチ・ターン/ バウンド・キャッチ/ バウンド・キャッチ2/ バウンドくぐり/ 2人でバウンド/ 2人でバウンドパス/ 波くぐり/ 跳んでウェイブ/ コロコロドッジボール/ でかでかテニス/ よく見て抜けろ
第3章 「Gボール授業」の進め方
【小学校「Gボール授業」の展開】
1 学年に応じたGボールの取り上げ方
2 単元計画での扱いについて
[Type1] 「Gボール単独」での単元計画
@「多様な動きをつくる運動」として(中学年の例)
A「体ほぐしの運動」として(高学年の例)
[Type2] 「体つくり運動」で,Gボールと他の運動を組み合わせる単元計画
@授業前半の「体ほぐしの運動」として(低・中学年の例)
A授業前半の「体ほぐしの運動」として(高学年の例)
[Type3] Gボールを「他の運動領域」と組み合わせる単元計画
@授業前半の「体ほぐしの運動」として(低・中・高学年の例)
A授業前半の「多様な動きをつくる運動」として(中学年の例)
3 具体的な授業の展開例 ――授業の進め方のポイント――
[展開例1] 小学校低学年・中学年「体ほぐしの運動」として
[展開例2] 小学校中学年「多様な動きをつくる運動」として
[展開例3] 小学校中学年・高学年「体ほぐしの運動」として
[展開例4] 小学校高学年「体力を高める運動」として
【中学校・高校「Gボール授業」の展開】
[展開例] 中学校・高校「体力を高める運動」として
第4章 Gボールでこんなことにも挑戦してみよう
(1)やや高いレベルの動きの紹介
(2)音楽に乗って
(3)Gボールを使っての集団的な演技
(4)身体トレーニング(スポーツ種目のトレーニング)としての活用
(5)その他(教室の授業での活用,リハビリ用の活用など)
第5章 Gボールの科学的効果
(1)笑顔で弾めば,楽々筋力アップ
(2)座って弾めば,背すじは伸びる
(3)この他の期待される効果
GボールのQ&A
Q1 適切な大きさは?
Q2 安全な行い方は?
Q3 値段,品質は?
Q4 保管方法は?
Q5 Gボール協会等へのアクセスの仕方(情報提供)は?
Q6 インストラクターへの道は?

まえがき

 「子どもは風の子,大人は火の子……」,「よく学び,よく遊べ……」など,子どもたちの元気さや健やかな成長を願う言葉が昔から残されています。子どもたちは,元気いっぱいに遊び回ることで体も心も成長していくことを私たちは知っています。

 しかし,ここ最近は「子どもは風の子……」という言葉をあまり耳にしなくなったように思います。また,外で元気に遊び回る子どもたちにも出会うことが少なくなったようにも感じます。皆さんの回りの子どもたちの様子はどうでしょうか?

 確かに子どもたちを取り囲む環境が昔と比べて大きく変化したことは誰にでもわかります。交通機関の発達や便利な電気製品等の普及は,大人ばかりではなくて子どもたちの身体活動の量も少なくしているようです。もちろん交通機関の発達などの利点はたくさんありますのでそれらの発達は重要なことです。また,テレビゲームなどの急激な普及も,子どもたちから身体活動を遠ざけている要因の1つになっているかもしれません。

 こうした子どもたちの身体活動量の減少は様々な問題に結びついています。例えば,体力の低下傾向や運動への2極化(よく運動する子どもとほとんどしない子どもに分かれてしまうこと)は多くの専門家が指摘しています。その他,仲間とのコミュニケーションがうまく取れないこと,自分で活動を工夫したり考えたりすることがうまくできないなども言われています。

 このような状況を考えると,子どもたちがもう一度元気いっぱい動き回ることができる環境を作り出していく必要があると思います。そのためには,子どもたちにとって「楽しい!」「仲間といっしょに!」「ためになる!」という活動を提供することがとても大切です。


 本書に示されているGボールを使っての活動は,子どもたちに未知の活動としてのワクワクした感じをすぐに体感してもらうことができるでしょう。そして,Gボールでの「乗る」「弾む」「転がる」などの活動で,「楽しい!」「仲間といっしょに!」「ためになる!」という思いをさらに加速させることでしょう。

 本書は,魅力いっぱいのGボールを体育の授業で積極的に使ってもらうために書かれたものです。第1章から第5章と「Q&A」で構成されています。

 第1章では,Gボールがいつ,どこで,どうして誕生したかを述べています。Gボール誕生の意外な真実を知ることができそうです。また,新学習指導要領等でGボールがどのように示されているかについても触れています。

 第2章は,Gボールでの「乗る活動」「弾む活動」「転がる活動」などの様々な活動を紹介しています。Gボールの本当に多様な活動をぜひ知って欲しいと思います。

 第3章は,小学生や中学生,高校生を対象として,実際に体育の授業にどのように取り入れていけばよいかを指導計画に沿って示しています。小学校低学年から高学年まで,例えば,「多様な動きをつくる運動」として,さらには「体ほぐしの運動」や「体力を高める運動」など,様々な活動として取り入れることが可能です。小学校での授業への取り入れ方が主に示されていますが,もちろん中学校や高校での扱いも可能ですし,さらに魅力アップした活動も期待できます。

 第4章は,体育の授業の中で,さらにはもっと別の機会などで行うことができるようなGボールの発展的な活動を示しています。Gボールへの関心や意欲がある方は,大いにチャレンジしてください。

 第5章は,Gボールを科学的に解明した章です。Gボールの体への効果や動きの特徴などを科学的にわかりやすく解説しています。

 そして,「Q&A」は,Gボールに関して多く寄せられている質問に答えるコーナーとして設定してあります。「適切な大きさは?」「保管場所は?」「インストラクターへの道は?」などなど,知りたい情報が満載です。

 さらに,本書は「GボールのDVD解説付き」が大きなセールスポイントです。

 実際に動画でGボールの活動を見ることで,Gボールの魅力や活動方法などがより一層わかりやすくなることでしょう。ぜひDVDもご活用ください。


 本書を読み,DVDを見て,そして実際に体育の授業で子どもたちにGボールを指導してみてください!「先生! またやりたい!」「今度,Gボールをいつするの?」という子どもたちからの歓声が間違いなく聞こえてきます。

 Gボールを指導した小学校中学年担任のある先生は,「子どもたち全員の目が私(先生)をしっかり見つめていた。これからどんな楽しい活動が始まるのかという期待いっぱいの目だった。こんな体験は久しぶり!!」と熱く語ってくれました。

 本書が活気ある授業づくりへのすばらしい手がかりとなることができれば,執筆者としては大変な喜びです。

 最後に,写真やビデオ撮影にあたっては,池野 透先生(埼玉県菖蒲町立菖蒲中学校教頭),本谷 聡先生(筑波大学体育科学系講師)にご尽力いただきました。また,明治図書出版のご協力で本書を刊行することができました。深甚の謝意を表したいと思います。


  2010年1月   執筆者 /池田 延行 /長谷川 聖修

著者紹介

池田 延行(いけだ のぶゆき)著書を検索»

国士舘大学体育学部こどもスポーツ教育学科教授(学科主任)

元文部省体育官・教科調査官

長谷川 聖修(はせがわ きよなお)著書を検索»

筑波大学大学院人間総合科学研究科コーチング学専攻教授

特定非営利活動法人日本Gボール協会理事長

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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