- 監修のことば /池田 延行
- T 体と心を育てる体育学習
- 1 はじめに
- 2 川崎市における小学校体育の基本的な考え方について
- 3 学習カードの役割
- 4 本書の使い方
- 5 年間指導計画
- U 実践例と学習カード
- 低学年
- 1 ぐる ぐる ぐる〜ん!…1年
- 器械・器具を使っての運動遊び
- 2 ねらって投げてDANボール…1年
- ボール投げゲーム
- 3 なんでもとんじゃえ!ジャンプ、ジャンプ…1年
- 走・跳の運動遊び
- 4 のりのりダンス…2年
- リズム遊び
- 5 プールでぼうけん!!…2年
- 水遊び
- 6 楽しくぴょんぴょん…2年
- なわ跳び遊び
- 中学年
- 7 タッチ&バトンパス…3年
- リレー
- 8 走れ!勝利のラインへ…3年
- タッチラグビー
- 9 はずんで バランス スーパーマン!…3年
- Gボール
- 10 みんなで楽しもう!シンクロマット!!…4年
- マット運動
- 11 ○○への冒険へ ようこそ!…4年
- 表現運動
- 12 パスして走ってつなげよう!…4年
- ディスクゲーム
- 高学年
- 13 仲間と共感 体と心のコミュニケーション…5年
- 体ほぐし
- 14 水にのって、心地よい泳ぎ!…5年
- 水泳
- 15 心でつないで ナイスシュート!…5年
- バスケットボール
- 16 つくろう!わたしの新記録…6年
- 短距離走
- 17 跳べ高く みんなでめざそう最高記録!…6年
- 走り高跳び
- 18 スティック使ってパスパスシュート!…6年
- ミニホッケー
- 19 みんなでうきうきわくわく集団跳び箱!…6年
- 跳び箱運動
- 20 誰もがヒーロー!グリッドサッカー…6年
- サッカー
- あとがき
監修のことば
ゆとりのなかで「生きる力」をはぐくむことをねらいとする現行の学習指導要領も、完全実施から4年目となりました。全国各地では、「生きる力(かしこく、なかよく、元気よく)」に向けて、様々な授業づくりへの取り組みがなされていると思います。
川崎市立小学校体育研究会も、「生きる力」をはぐくむ授業づくりに意欲的にチャレンジしている組織の1つです。川崎市では「小学校体育指導の手引き」が毎年のように自主的に刊行されたり、夏休みには3日間にわたる体育実技講習会を開催したりするなど、今までにも長い間にわたって活動をしてきました。さらに、2002年6月(平成14年)には「絶対評価に基づく体と心を育てる体育学習(明治図書)」を発刊し、自らの授業づくりの考え方や進め方を提示してきました。
このたび、同同好会が「すぐに使える!体育科・評価と学習カード」を刊行することになりました。本書は、いわば前回発刊に続いての第2弾ともいうものです。
今回の著書は、その題名にもあるように、特に効果的な学習カードの作成や活用などに向けての内容を特徴としています。改めて述べるもでもなく、「生きる力」の中では「自ら考え、工夫して課題を解決していくこと」が強調されています。小学校の体育授業もこうした力の育成に強く関わっています。そして、この「自ら考え、工夫して課題を解決していくこと」の有効な手がかりとなるのが、学習カードの効果的な活用ということになります。
したがって、本書では、小学校の各学年で行われる特徴的な領域・種目についての学習指導計画や学習過程・活動を示すとともに、学習過程・活動に合わせた学習カードの使用目的や具体的な内容などが分かりやすく示されています。どんな学習の場面でどのような学習カードを使ったらよいか、などのよくみられる疑問にも適切に対応していると思います。
読者の皆さんには、本書に示された学習指導の考え方や学習カードの目的・活用方法などを通して、「自ら考え、工夫して課題を解決していく授業づくり」への手応えを感じることができるものと思います。
「生きる力(かしこく、なかよく、元気よく)」をはぐくむ授業づくりのために、本書が多くの先生方に活用されることを願っています。
最後に、本書の刊行を契機として、川崎市立小学校体育研究会が今後ますます発展されることを祈念して、「監修のことば」とさせていただきます。
平成17年7月 東京学芸大学教授 /池田 延行
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- 明治図書