- はじめに
- 本書の使い方
- Part 1 入門期に使える! 子どもの歌
- ♪1 ABC Song ★
- 【can】 ○アルファベット
- ♪2 Seven Steps ★
- 【数詞】 ○数
- ♪3 ABC Steps ★
- 【アルファベット】 ○アルファベット
- ♪4 Head, Shoulders, Knees and Toes ★
- 【複数形】 ○身体
- ♪5 Are You Sleeping? ★
- 【進行形】 ○食べ物
- Part 2 楽しく遊べる英語ソング
- ♪1 Row, Row, Row Your Boat ★
- 【命令文】 ○楽しさ
- ♪2 Old MacDonald Had a Farm ★
- 【過去形】 ○擬声音
- ♪3 Twinkle, Twinkle, Little Star ★
- 【前置詞】 ○擬音語
- ♪4 Mary Had a Little Lamb ★
- 【感嘆文】 ○楽しさ
- ♪5 Under the Spreading Chestnut Tree ★
- 【感嘆文】 ○楽しさ
- Part 3 歌ってみたい世界の民謡&軽快ポップソング
- ♪1 Waltzing Matilda ★★
- 【いろいろな表現】 ○反骨精神
- ♪2 You Are My Sunshine ★★
- 【be動詞】 ○恋愛
- ♪3 Sing ★
- 【命令形】 ○歌の楽しさ
- Part 4 クラスのみんながグッとくる! 定番ソング
- ♪1 Take Me Home, Country Roads ★★
- 【過去形】 ○郷愁
- ♪2 Grandfather's Clock ★★★
- 【過去形】 ○郷愁
- ♪3 Amazing Grace ★★
- 【受動態】 ○信仰
- ♪4 What a Wonderful World ★★★
- 【知覚動詞】 ○夢
- Part 5 あの感動が再び! 映画ソング
- ♪1 It's a Small World ★
- 【前置詞of】 ○平和
- ♪2 When You Wish Upon a Star ★★
- 【whenの副詞節】 ○J夢・希望
- Part 6 楽しく歌おう! クリスマスソング
- ♪1 Santa Claus Is Comin' To Town ★
- 【接続詞if】 ○クリスマス
- ♪2 Jingle Bells ★
- 【感嘆文】 ○クリスマス
- ♪3 Rudolph the Red-Nosed Reindeer ★★
- 【仮定法過去】 ○家族愛・クリスマス
- Part 7 英語で歌おう! 日本の童謡&スペシャルソング
- ♪1 Tangerine Hill ★★
- みかんの花咲く丘 ○日本の歌
- ♪2 Mt.Fuji ★★
- ふじの山 ○日本の歌
- ♪3 Tanabata ★
- たなばたさま ○日本の歌
- ♪4 Sakura Sakura ★★
- さくらさくら ○日本の歌
- ♪5 Rainy Day ★
- あめふり ○日本の歌
- ♪6 Thank You Song ★
- 【不定詞の形容詞的用法】 ○感謝
はじめに
英語活動,英語授業での「歌」の利用は決してめずらしいものではありません。なぜなら「歌」の利用にはいろいろなメリットがあるからです。ノリのいいリズム,耳覚えのあるメロディーに乗せて歌うことで,英語に親近感が生まれ,クラスの雰囲気もなごむでしょう。
CDなどの音源にならって歌えば,自然に「連結」「脱落」などの音法に沿って歌うことになり,英語らしい“くずした発音”とイントネーションが身につきます。
そして,何より,長く歌い継がれている名曲には,人生について,平和について,愛情について,心打つものがあります。また,最近では,より右脳を使う「歌」を使った活動は,音読と同様,脳の働きを活性化させると期待されています。
しかし,現状はどうでしょう。音声変化や歌詞の中にある文法事項についてきちんと説明したくても,歌に込められたメッセージや歌の背景について掘り下げたくても,教材作りの時間がなかったり,授業の遅れを心配したりでサラッと歌うだけになっているのではないでしょうか。
これまで拝見させていただいた授業でも,授業の最初にサラッと歌うだけというシーンをよく見ました。歌えないところはごまかして,歌えるところだけ大きな声が聞こえてくる…。
この光景は,「授業に歌を!」「とにかく歌はいい!」と信じ,実践してきた筆者にとってはとても残念なものでした。そんな折,明治図書の木山麻衣子氏から,サラッと歌うだけにとどまらず,教師が伝えたいこと,掘り下げたいこと,+αのアクティビティー,曲の背景などがコンパクトにまとまった「すぐに使えるソングブック」をとのお話がありました。10年ほど前になるでしょうか。東京都立戸山高校の谷口幸夫先生が主宰する「達人セミナー」で紹介させていただいた,歌を使った活動のあれこれを覚えていてくださったのです。
今回は,小学校で利用していただくことも想定して選曲を行いました。楽しく,しかも意味のある「歌の活用」につながればと願っています。1曲でも2曲でも,意味がわかって英語らしい発音で歌えるようになると,生徒にとっては大変な自信となるようです。歌を授業に取り入れた結果,そのほかのアクティビティーにも活気があふれ,表情も豊かになります。そして,この学び合う生徒たちの生き生きした活動ぶりに,教師も言いようのない喜びを感じ,元気をもらえると思います。
多くのアイディアを提供してくださった常葉学園中高等学校の木宮暁子先生,明治図書の木山麻衣子氏,イラスト担当の木村美穂氏に深く感謝申し上げます。
2010年10月 常葉学園短期大学 /永倉 由里
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