子どものためのリトミックde発表会

子どものためのリトミックde発表会

投票受付中

すぐステージに立てるよう沢山のシナリオを紹介

幼児と児童のためのリトミック発表会はどんなシナリオを用意してステージに立たせるか。すぐ使える沢山の具体例を紹介。また、こういう体験の中でする緊張感が、主役の子だけでなく、周りを普段と違う特別な気持ちにさせることで生まれる素敵な音楽空間の楽しみを提案。


復刊時予価: 2,673円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-770952-9
ジャンル:
音楽
刊行:
9刷
対象:
幼・小
仕様:
B5判 176頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 リトミックと発表会
リトミックってなんだろう? 私は「リトミックは音楽すること」と答えます。幼児と共に,日々の生活や遊びの中で,音楽のうねりにのり,心とうねりを重ね合わせるのです。その音楽体験は喜びそのものです。ここでは,指導者の心構えとして,発表会の過程で気をつけたいことについても言及しています。
1 リトミックってなあに?
2 音楽に含まれる4つの価値 ―情緒性,芸術性,文化性,人間性―
3 音楽とつながる私たちのからだ ―心の耳をはぐくむ―
4 動きの体験と音楽学習 ―喜びの体験と遊びのセンス―
5 発表会の前に気をつけたいこと
第2章 幼児のリトミック発表会
幼児を対象としたリトミック発表会のためのアイデアを載せています。幼児がいま持てる力を用いて音楽参加することがポイントです。進行役(あるいはMC)は先生が担当するように記述していますが,幼児が進行役を務めてもOK。ピアノ伴奏は,ピアノの得意な先生が担当されるといいですね。
1 手をたたこう〔2〜3歳児向け〕
2 たいこをたたこう〔2〜3歳児向け〕
3 坂本龍一風の音楽で揺れよう〔2〜4歳児向け〕
4 たのしい音楽会〔みんなで〕
5 かくれんぼ〔2歳児親子向け〕
6 ふわふわふわ〔2歳児親子向け〕
7 へんしん!〔2歳児向け〕
8 ゆうえんちはたのしいな〔3歳児向け〕
9 ママのお手伝い〔3〜4歳児向け〕
10 物語あそび"赤ずきんちゃん"〔3〜4歳児向け〕
11 天使の像〔3歳児向け〕
12 コロッケ大好き野うさぎさん〔4歳児向け〕
13 ピーターと狼〔4歳児向け〕
14 こねずみたちの寒い冬〔5歳児向け〕
15 クララの誕生日〔5歳児向け〕
16 森のみつばち〔5歳児向け〕
17 メトロポリタン・ミュージアム〔4〜5歳児向け〕
18 アフリカ美術の展示室〔4〜5歳児向け〕
19 風景あそび〔4〜5歳児向け〕
20 アスレチック〔5〜6歳児向け〕
21 3びきのこぶた〔4〜6歳児向け〕
第3章 小学生のリトミック発表会
小学生を対象としたステージ案を載せています。特別仕立てのステージではなく,ふだん教室で学んでいる活動をそのまま演じてみましょう。ここでは音楽の要素に焦点を当てたシナリオを載せています。馴染みの歌を用いたアンサンブルも含んでいます。シナリオを普段のレッスンに用いてもOK。楽しみながら参加することができるでしょう。
22 心の中を映してみよう〔小学校低学年向け〕
23 アンサンブル「雨ふりのおさんぽ」〔小学校低学年〜中学年向け〕
24 3つの基礎リズム〔小学校低学年向け〕
25 いろいろな拍子〔小学校低学年向け〕
26 ねこふんじゃったでアンサンブル〔小学校中学年〜高学年向け〕
27 バイナリーとターナリー〔小学校中学年〜高学年向け〕
おわりに

はじめに

 ある幼稚園を訪れたときのことです。園のテラスに置かれた台(何かの箱)の上に立って,歌を歌っている幼児がいました。幼児は,片手に厚紙を丸めて作ったマイク(?)を持っています。歌に合わせて揺れながらご満悦です。まるでアイドルのようです。

 台のすぐ横には,カセットレコーダーが置いてあります。そこでは,ミキサー(?)ならぬスイッチを押す係の子どもがいます。台の前には,数人の幼児が歌に合わせて手拍子をしながら,しっかりと観客の役割をしている子もいます。もちろん,一緒に歌っている幼児もいます。

 子どもの世界では,このような情景は珍しくありません。みんな,自分を表現したい,誰かに見てもらいたいと思っているのですね。


 本書は,子どもたち(幼児及び児童)のためのリトミック発表会の事例(シナリオ)を掲げたものです。これらの事例は,いずれも子どもたちと先生が一緒になって工夫し,そして実際に演じられてきたものです。

 発表会(ステージ)を目前にして,プレッシャーを感じられた方は少なくないだろうと思います。しかし,そうしたときにこそ,私たち大人は,子どもたちの目線に合わせて,共に音楽を遊び,楽しみ,そして共に素敵な時間を過ごすことが大切です。心地よい緊張感を楽しみ,共に発表した喜びを分かち合いましょう。


 発表会は,学習のゴール(最終目標)ではありません。発表会は,学習や生活の通過点なのです。つまり,発表会は,普段の学習や生活で経験したことを大勢の皆様(特に子どもたちを囲んでいる大人や友達)に見ていただく貴重な機会です。発表会は,主役である子どもだけでなく,(子どもを取り巻く)大人にとっても“ハレ”の舞台となります。普段と同じことをしているのだけれど,なんだか特別な気持ちになれる素敵な空間なのです。


 本書を手がかりにして,子どもたちと一緒に,オリジナルな音楽(リトミック)発表会を楽しんでいただけますよう,心より祈念しております。


   編著者代表 /神原 雅之

著者紹介

神原 雅之(かんばら まさゆき)著書を検索»

国立音楽大学教授・副学長,リトミック研究センター理事,リトミック研究センター広島第一支局顧問

杉本 明(すぎもと あきら)著書を検索»

リトミック研究センター理事,リトミック研究センター東京第一支局長,白百合女子大学講師

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書

ページトップへ