新時代の英語教育シリーズ2
小・中の授業をつなぐ! 教室英語使い方ガイド&フレーズ集

新時代の英語教育シリーズ2小・中の授業をつなぐ! 教室英語使い方ガイド&フレーズ集

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授業に役立つ!定番のクラスルーム・イングリッシュを多数紹介

外国語活動本格実施に向け、小・中学校の英語授業をつなぐ様々な視点を紹介。ゲームや歌の効果的な活用や、AETとの打ち合わせ方法など、数多くのインタラクション例により、具体的な授業イメージがすぐ描け実践できる、英語を教える先生方必携のガイドブックです。


復刊時予価: 2,134円(税込)

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ISBN:
978-4-18-768216-7
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
対象:
小・中
仕様:
B5判 100頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
本書の使い方
Part 1 外国語活動で教室英語を使うポイント(小学校)
Section 1 小学校外国語活動のねらいは何だろうか
1 まずは前向きになることからスタート
2 小学校英語活動をどうとらえるか
3 担任のやるべきことを整理
Section 2 授業を進める上で大切なポイント
1 英語のあいさつを使って子どもたちを英語モードに引き込む
2 英語でのやりとりの基本は「つなぐ」こと
3 活動を行う理由―なぜその活動を行うのか―
4 活動と活動の間―つなぎ―
5 英語の歌を活用する
Section 3 小学校で日本語を使ったほうがよいポイント
1 英語での語りかけが理解されているか
2 背景状況を手短に日本語で伝えておく
3 ゲーム名は日本語で伝えておく
(Column1) 自主研修のすすめ!
Part 2 英語授業で教室英語を使うポイント(中学校)
Section 1 小学校英語活動と中学校の英語授業をつなぐポイント
1 小学校英語活動で育つ素地
2 単に小6の最後と中1の最初をつなぐのではない
3 大切なのは互いを知ること
4 中学校のスタートは「意味のある」活動で
Section 2 成功の鍵は自己関連性・必然性・教師の自己開示・言葉だけに頼らない工夫
1 英語は子どもたちと教師をつなぐ道具
Section 3 Interactionを豊かにする「聴く」「つなぐ」「もどす」
1 生徒との関係性を豊かにする教師の「聴く」姿勢
2 「聴く」から「つなぐ」「もどす」
Section 4 中学校で日本語を使ったほうがよいポイント
1 導入期の指導・活動が軌道に乗る前に
2 文法事項の説明・テストの予告・次時の予告(宿題・提出物の締め切りなど)に
3 教科書の行間を読むような活動・仲間と学び合う活動に
(Column2) 立ち上がれ! 中学校英語教師!
Part 3 小・中の指導で使える! 教室英語フレーズ集
Section 1 場面に合わせたフレーズ集
1 押さえておきたい基本フレーズ5
「〜しましょう。」 Let's 〜.
「このように」 like this
「〜はどうですか?」 How about 〜?
「(あなたは)〜ですか?」 Are you 〜?
「(あなたは)〜しますか?」 Do you 〜?
2 授業の始め(始まりのあいさつ・歌の導入・復習)
英語であいさつ Good morning. / Good afternoon.
体調を尋ねる How are you?
歌の導入 Let's sing 〜.
復習 Let's do a review.
3 授業中
今日のめあてを確認する Let's check today's target.
コミュニケーション活動をする
指示する
ほめる・励ます・注意する
新出単語の導入をする
教科書の音読をする
授業を終える That's all for today.
Section 2 AETとの会話で必要なフレーズ集
1 授業の依頼
Here is the teaching plan.
順序立てて話すポイント First, .... Second, ....
2 自己紹介
I’m in charge of the 5-1 class.
My specialty is Japanese.
I’ve been teaching in this school for five years.
3 授業の打ち合わせ
The target of the lesson is “numbers.”
4 授業中の会話
Could you say it again, slowly?
Let's demonstrate how to play the game.
We’re running out of time.
5 授業後の会話
What do you think of today's lesson?
Section 3 授業を活性化させるポイント
1 英語を使うのに困ったときに
2 たくさん聞かせたい言葉を繰り返して使う
3 AETを活用する
Section 4 『英語ノート』の活動を英語で進める方法(小学校)
1 『英語ノート1』「Lesson 3How many?数で遊ぼう」より
Section 5 コミュニケーション活動を英語で進める方法(中学校)
1 1年生のコミュニケーション活動より
これは何だろう?
2 2年生のコミュニケーション活動より
今週末何をしようか?@
Section 6 教科書の内容をOral Interactionする方法(中学校)
1 1年生の教科書より
2 2年生の教科書より
(Column3) 英語教育再考 ゴールを意識した指導・連携!
おわりに

はじめに

 小学校での外国語活動(英語活動)がもうすぐ本格実施となります。各地で小学校英語活動研修会が開かれたり,英語教育に関する小中連携セミナーやワークショップが開かれたりしています。

 私もそれらの研修に参加をすることが多いのですが,参加をされている小学校の先生方からは,「英語が苦手なのに…指導なんてできない…。」とか,「授業を進める上で大きな不安がある…。」のような不安な気持ちがよく聞かれます。

 確かに,中学校で専科である英語を担当している今の私には想像もできないような不安があるのでしょう。例えれば,「はい,あなた。明日から音楽を教えてください。」と急に要求されたようなものだからです。私ならできるか…。答えはNOです。

 それでも英語活動をスタートしなければならない中で,英語専科の教員として,小学校の先生の役に立てることはないか…と考え,本書の執筆を始めることにしました。

 同時に,小学校との接続を意識した上で,改めて中学校での授業づくりについても考えることにしました。

 もうすぐ,小学校で英語に触れ,英語学習への意欲を高めた子どもたちが中学校にやってきます。さらに,新教育課程の実施に伴い,これまで週3時間だった英語の授業時間数が1時間増となり,週4時間になります。

 コミュニケーションへの関心・意欲が高まり,英語を認識できる耳をもった子どもたちが中学校に入学してくる。そして,時間数も増えるという追い風の中で,これまで以上に子どもたちの英語力を伸ばすことが求められます。(伸ばせなければ非難にあうこと必至…。)

 小学校の先生方だけでなく,我々中学校の英語教員が英語の運用力・指導力をつけることがさらに必要となることは間違いありません。

 本書前半では,上記のような理由から,小学校の先生が英語活動を進めるにあたってすぐに役立つようなアイデアを分かりやすくまとめました。小学校の先生方にぜひ読んでいただきたいと思っています。

 そして,後半では,中学校の先生向けに,小学校の英語活動との接続を視野に,授業で英語をどのように使うかを改めて考え直す機会となるようなポイントを示しています。

 このように,本書は小中両方の先生方にとって役立つ情報の源となるように考えて執筆しています。本書が,読者のみなさんにとって1つでも多くの収穫が得られる本となることを祈っています。


  2010年1月   /田村 岳充

著者紹介

田村 岳充(たむら たかみつ)著書を検索»

1972年栃木県生まれ。1994年静岡大学教育学部小学校教員養成課程英語科卒業。大学卒業後,宇都宮市内の公立中学校で7年間勤務した後,2001年度から在外教育施設派遣(フィリピン・マニラ日本人学校)を経て,2009年度より宇都宮大学教育学部附属中学校に勤務。宇都宮大学教育学部渡辺浩行教授のもと,小中高大の教員・学生と英語教育について学び合うとともに,宇都宮市英語教育自主研究会を主宰している。また,在外教育施設での経験を生かした海外の学校との交流学習,県の国際交流協会等との連携による国際教育の実践なども行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 「文科省さん、この本を全国の小中学校へ配布してください!」これが、この本を読み終えた私の率直な感想です。
      現在、中学校英語教員として全学年を指導しています。先日、小学校の外国語活動を拝見してきました。間違いなくいえることは「小学校の先生方は頑張っている!」ということです。
      授業では「英語の指示が間違っていた」「子どもの方が発音がきれい」「かたこと英語だった」…などありましたが、元気いっぱいに何とか英語を使って子ども達を引きつけようと頑張っているのです。私は素直に感動しました。
      本書には、小学校担任教員が果たすべき役割、中学校英語教員が再確認すべき事項、そして中1ギャップをどう乗り越えるかという視点…など様々なポイントが示されています。
      特に、小学校で研修を担当し、外国語活動について年間計画や指導案を作成しなければならないという方には、お勧めできます。
      本書の中に「学習者である子どもの視点で授業作りをすることが大事!」という言葉がありました。
      まさに、この言葉に尽きると思います。我々は誰のために授業をしているのか?
      すべては子ども達のために…。
      2010/8/8Daddy
    • 中学校の英語教員から見ると・・・

      ●「小学校の英語活動なんて・・・」
      ●「ゲームばかり??」
      ●「アルファベットが書けるようにしてほしい」

      など,誤った考えを持ってしまいがちです。


      一方,
      目の前に英語活動が迫っている小学校の先生には・・・

      ●「どうしたらいいの・・・」

      と不安になることが少なくありませんね。


      本書を読んで,
      それぞれの学校での基本的なコンセプトや
      互いにどう理解し合うべきかを理解することができました。

      3月,4月にぜひ読んでおきたい1冊ですね!!
      2010/3/23小中の架け橋!

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