- はじめに
- 本書のねらいと活用のし方
- (1) 本書のねらい(短時間で継続が容易!/BINGO形式で目標を明確に!/discourse性を意識したwritingを!/inputからoutputへの自然な流れ)
- (2) 本書の活用のし方(readingの進め方/writingへの発展/speakingへの発展/listeningの進め方(応用)/さらにひと工夫)
- STEP1
- 1 MYSELF
- 2 FAMILY
- 3 SCHOOL LIFE 1
- 4 SCHOOL LIFE 2
- 5 RECREATION/SPARE TIME
- 6 HOUSE
- 7 TOWN 1
- 8 TOWN 2
- 9 BODY/HEALTH
- 10 FOOD/DRINKS 1
- 11 FOOD/DRINKS 2
- 12 WEATHER/SEASON 1
- 13 WEATHER/SEASON 2
- 14 SPORTS 1
- 15 SPORTS 2
- 16 MUSIC 1
- 17 MUSIC 2
- 18 NATURE/ENVIRONMENT 1
- 19 NATURE/ENVIRONMENT 2
- 20 FRIEND
- 21 HOLIDAYS/EVENTS 1
- 22 HOLIDAYS/EVENTS 2
- STEP2
- 23 MYSELF
- 24 FAMILY
- 25 SCHOOL LIFE
- 26 SPARE TIME
- 27 HOUSE
- 28 TOWN
- 29 BODY/HEALTH
- 30 FOOD/DRINKS
- 31 WEATHER/SEASON
- 32 SPORTS
- 33 MUSIC
- 34 NATURE/ENVIRONMENT
- 35 FRIEND
- 36 FESTIVALS/EVENTS
- STEP3
- 37 MYSELF
- 38 FAMILY
- 39 SCHOOL LIFE
- 40 SPARE TIME
- 41 HOUSE
- 42 TOWN
- 43 BODY/HEALTH
- 44 FOOD/DRINKS
- 45 WEATHER/SEASON
- 46 SPORTS
- 47 MUSIC
- 48 NATURE/ENVIRONMENT
- 49 FRIEND
- 50 FESTIVALS/EVENTS
- topic(語句)の一覧表
はじめに
キーワードはspiral
本書は,コミュニケーション能力の育成を,その基礎となる「語彙」の面からサポートすることを主目的として作成しました。
周知の通り,現在,中学校外国語科において「実践的コミュニケーション能力」の育成が求められています。既に,各教育現場で様々な取り組みがなされ,理論及び実践両面で実績を挙げ始めています。しかしながら,言語習得において,特に「コミュニケーション能力の育成」においては,言語材料を一通り教える(学習する)のでは不十分,かつ不可能であることは明らかです。また,これまでの研究において,言語習得には学習者個人の差はもちろん,言語材料の種別にみても,導入してから定着までにかかる時間に大きな差があることが明らかになっています*1。
これらを踏まえると,言語材料を定着させ,さらにそれらを駆使してコミュニケーションを図る能力を育成するには,一度学習した言語材料に様々な場面で,特に文脈の中で,繰り返し触れ,またそれらを実際に使用することが重要になってきます。つまり,spiralな指導(学習)です。
spiralとは「繰り返し」と「発展的」という概念からなると考えました。同じ言語材料を,計画的に繰り返し,様々な状況設定の中で使用するというイメージです。そして,その使用に関しては,導入当初は基本的な“使用方法”から,徐々に応用的な状況へと発展させるという構図です。本書は,BINGOのフォーマットを用い,身近な話題を深め,広げていく語彙を取り上げ,徐々に難度を上げるように構成し,spiralな言語活動を可能にしようと試みています。まず,readingの段階では,学習者が書かれている英文を読み進みながら「どの列がBINGOになるのか」“道筋”を探します。次に,writing(speaking)の段階で,「BINGOを目指して自分で」“道を切り拓きながら”書き(話し)進みます。これで生徒の主体的な言語活動は推進され,語彙の習得ばかりでなく,ひいては生徒の積極的な態度が着実に育成されていくものと考えます。
本書は,そのままコピー(印刷)して活用できます。しかし「話題集」ととらえ,学校や生徒の実態や実際に授業をする各先生方により,創意工夫を生かして使用していただければ更に広がりがある教材となると思います。本書が多様に活用され,ひいては生徒のコミュニケーション能力の育成につながれば幸いと祈っています。
2005年6月 埼玉大学教育学部附属中学校 /青野 保
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*1 Hatori, Hiroyoshi, et al. 1987. Acquisition of English Tense and Aspect : In the Case of Japanese Learners of English. Tokyo Gakugei University Interlanguage Development Research Project Report No.1.
この本は、英文テキストを読んでBINGOを完成するというバージョンですが、英文テキストは生徒の身近な話題をもとにつくられているので、取り組みやすいと思いました。
英語の意味や読み方がわからなくても、BINGOを完成することができるので、クラスの子全員が熱中して取り組めるところが一番よかったです!