英語授業改革双書10
続・英語授業面白ゲーム集

英語授業改革双書10続・英語授業面白ゲーム集

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カードを使った面白ゲーム,カードを使わない面白ゲームやクイズ,新しい型の英語ゲームを創る写真でみる英語面白ゲーム,英語ゲーム得点盤等


復刊時予価: 2,387円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-757706-8
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
16刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
第1章 続・カードを使った面白ゲーム
1 あなたは猿ですか?
Are you a 〜 ? 〔中学1年〕
2 続・あなたは猿ですか?
Are you 〜? 〔中学1年〕
3 君の名は
What is your name ? 〔中学1年〕
4 月名トランプ
月名の指導 〔中学1年〕
5 アルファベット神経衰弱,その他
アルファベット 〔中学1年〕
6 今,何をしているの?
現在進行形 〔中学1年〕
7 生徒が熱中する過去形ゲームーその1
過去形の肯定文 〔中学2年〕
8 生徒が熱中する過去形ゲームーその2
過去形の否定文 〔中学1年〕
9 生徒が熱中する過去形ゲーム一その3
過去形の疑問文 〔中学1年〕
10 今のあだな,昔のあだな
be動詞の過去形 〔中学2年〕
11 どこに住んでいるの? 天気はどう?
How is the weather? 〔中学2年〕
12 紙1枚あればできる面白ゲーム
受け身の疑問文 〔中学2年〕
第2章 カードを使わない面白ゲーム&クイズ
1 ちょっとしたひととき「あまのじゃく」になって!!
命令文 〔中学1年〕
2 英語版「あるなし」クイズーその1
冠詞の問題 〔中学1年〕
3 英語版「あるなし」クイズーその2
複数形の問題 〔中学1年〕
4 英語版「あるなし」クイズーその3
アルファベット 〔中学1年〕
5 英語版「あるなし」クイズーその4
アルファベットの秘密 〔中学2年〕
6 生徒が燃える英単語シリトリーその1
単語のゲーム 〔全学年〕
7 生徒が燃える英単語シリトリーその2
単語のゲーム 〔全学年〕
第3章 新しい型の英語ゲームを創る
―― Answer plus one question ――
§1 いつもの調子でカードゲーム
§2 より当てやすくするために
§3 遊びのゲームから学習のゲームヘ
§4 副詞的用法の不定詞でも Answer plus one quetion 方式を
第4章 写真でみる英語面白ゲーム
付録 英語ゲーム得点盤
参考文献
あとがき

まえがき

 英語授業のゲームは,ちょっぴり楽しい時間です。

 生徒が教室を歩き回り,友達とゲームをします。

 もちろん,教師も参加します。

 目標とする文や語を,何回も何回も自然に繰り返してしまいます。

 別に使おうと思って使っているのではありません。

 ゲームをやっているうちに自然に使っているのです。


 また,英語授業のゲームは,生徒の発話能力を上手に育てます。

 教室内,または学校に,英語を話す雰囲気を創りだします。

 それは,友達と平気で英語をしゃべる雰囲気を創りだすからです。

 そしてゲーム中は,英語の失敗を気にする必要がありません。

 なぜなら,友達は回りの英語なんて聞いていないからです。

 ゲーム相手の英語だけ耳を傾けます。

 だから,生徒は安心して,英語を使えるのです。

 そして,自分の言った英語が,たとえ間違った表現だったにしろ,相手に通じてしまっている現実を,感じとるわけです。

 それが,発話能力(自分から話そうという意欲)を創りだすのです。

 ゲームで育った生徒は,英語を話すことに抵抗を感じなくなります。


 さて,ゲームには3つの条件があります。

 1つは,「楽しさ」。楽しくなければゲームではありません。楽しむためにゲームをやるのです。

 2つ目は,「得点」です。ゲームには得点がつきものです。

 3つ目は,「競争」です。ただ「インタビューしてきてください」というのは,インタビューゲームでもなんでもないのです。よくインタビューゲームを称して,ゲームになっていないものがあります。もし,「隣の人よりも早くインタビューできたら,勝ちです」のように,競争を仕組めば,よりゲームらしくなるでしょう。

 詳しくは,前書『英語授業面白ゲーム集』に,ゲームづくりのポイントを5つ,「ゲームを楽しくさせる5つの法則」と言う形でまとめてありますので,ご覧いただけたらと思います。


 さて本書は,前書『英語授業面白ゲーム集』の続編にあたります。

 第1章では,「カードを使ったゲーム」を12個,紹介します。

 1つのゲームは,他の言語材料に応用可能です。その応用例もいくつか載せておきました。

 また,前書同様,コピーすればすぐに使えるカードを載せておきましたのでご利用いただけたらと思います。


 第2章では,「カード使わないゲーム」を3つ,「あるなしクイズ」を4つ紹介します。あるなしクイズをやることによって,英語の文法,また英語のきまりに敏感になります。


 第3章では,前書以来の新しい型のゲームを紹介します。

 それは,今までの単発なゲームから1歩進んだ,より会話に近い形へと発展させたものです。

 またこれからの英語ゲームの1つの方向を示すことのできるものだと考えています。

 学年が上にいくにつれ,より知的なゲーム,既習文型を大いに利用したゲームを行いたいものです。

 そのゲームを2つ,この章では紹介します。

 第4章では,『写真で見る英語面白ゲーム』と題して,写真を何枚か載せておきましたので,ゲームの様子がその写真からもお分かりになるかと思います。


 なお本書の終わりでは,ゲームにつきものの得点盤を載せておきましたので,毎学期ごとに,色画用紙にでも印刷し,継続してゲームができる環境を作っておくのも,ゲームを成功に導く手立てです。


 最後に……

 ある時,給食の時間に生徒がこう言いました。


  「いくら栄養があると言ったって,見た目が悪けりゃ,食べる気しないよな!」


 そう言って,その子は残しました。

 確かに,あまり食べたいと思えるものではありませんでした。

 いくら栄養があるからといったって,口まで運んでもらわなければ,栄養をつけさせることができません。

 これをとっさに,授業に当てはめてみました。


  「いくら力が付くからといったって,つまらない勉強ならば,勉強する気しないよな!」


 つまり,いくら力がつくからといったって,やってもらわなければ,力をつけさせることができません。


 どのクラスにも英語の授業の波に乗れない,いわゆる英語ができない生徒がいるものです。

 そういう生徒がついてくるもの,それが,遊び感覚なのです。

 そして,遊び感覚を意識したものが,ゲームなのです。


   /瀧沢 広人

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