- まえがき
- 序章 なぜ,授業にマネージメントが必要か?
- §1 仕事の効率化を生むマネージメント術 〜仕事のやり方に創意と工夫を〜
- §2 授業の効率化を生むマネージメント術 〜授業を教師がコントロールする〜
- 第1章 英単語100題テストにおけるマネージメントとは?
- 〜100題テストの裏に潜む英語教師の思想〜
- §1 なぜ,100題テストなのか? 〜教師がラクができ,生徒に力がつく〜
- §2 実録! 100題テストの実際@ 〜テスト20分,採点10分〜
- §3 実録! 100題テストの実際A 〜生徒がテストしている間,教師は教材研究〜
- §4 実録! 100題テストの実際B 〜テスト後は,相互採点させる〜
- §5 英単語100題テストの継続性 〜生徒は100題テストに慣れてくる!〜
- 第2章 英単語学習におけるマネージメント
- §1 単語指導 スキルで学習 1日5単語 〜中1は,4単語〜
- §2 単語指導 4回の繰り返し@ 〜第1回目 小テスト〜
- §3 単語指導 4回の繰り返しA 〜第2回目 25問テスト〜
- §4 単語指導 4回の繰り返しB 〜第3回目 100題テスト〜
- §5 単語指導 4回の繰り返しC 〜英単語ビンゴ〜
- 第3章 英語教師の授業マネージメント術
- 〜授業の裏側〜
- [1] 提出物の集め方 〜その場で出席番号順〜
- [2] 小テスト法 〜効率よい小テスト法を求めて〜
- [3] 明日の授業連絡 持ち物だけを伝えていないか? 〜学習内容を伝えよう!〜
- [4] 自学ノート&メニュー集 〜学習の仕方を教えよう〜
- [5] ALT活用法@ 〜短英文を作ってもらう〜
- [6] ALT活用法A〜英作文を添削してもらう〜
- [7] ノート指導 〜ノートは2冊,授業ノートと自学ノート〜
- [8] テスト結果を振り返らせる 〜テスト分析〜
- [9] テストには何を出す? 〜私のテスト法〜
- [10] テスト結果を評定に表す! 〜成績表に表す〜
- [11] 発言カード 〜授業で英語をしゃべらせる〜
- [12] 英語ひとくち感想カード 〜授業の振り返りから生徒の学習を知る〜
- [13] 3行日記クラブ 〜生徒の自主学習を促す〜
- [14] 自習のときの“迷”課題 〜イラストを描いてもらう〜
- [15] 夏休みの宿題 〜ノート1ページと100題テスト〜
- [16] 生徒からの英語学習法 〜中3 3学期期末テスト問題〜
- [17] 英語通信の“英字新聞編” 〜英字新聞らしく〜
- [18] 100題テスト満点には! 〜英語版の賞状を渡す〜
- 第4章 英語教師の仕事術におけるマネージメント
- §1 英語教師の仕事術 その1 〜本を集めること〜
- §2 英語教師の仕事術 その2 〜セミナー,サークルに参加する〜
- §3 英語教師の仕事術 その3 〜実践を“書いて”残す〜
- §4 英語教師の仕事術 その4 〜サークルで学ぶ〜
- §5 英語教師の仕事術 その5 〜教材研究はこうする!〜
- §6 英語教師の仕事術 その6 〜机の上は,すっきりさせる〜
- §7 英語教師の仕事術 その7 〜仕事の半分は「一気に」終わらせる〜
- §8 英語教師の仕事術 その8 〜指導案の書き方〜
- 付録 英語学習指導案
- あとがき
まえがき
授業マネージメント。
一言で言うと,
ラクをするため
である。
「ラクをする」と書くと,ずいぶん否定的に感じるが,いい意味での「ラクをする」である。
教師がラクをするために,授業マネージメント術が必要なのである。
できるだけラクをして,生徒に力をつけたい。
言い換えれば,「授業(仕事)にシステムを持つ」ということになる。
「仕事に工夫を凝らす」ということもできる。
いずれにせよ,よりよい仕事をするための教師の仕事術と言ってもよい。
例えば,プリントを集めるとき。
できるならば出席番号順で集めたい。
黒板に,「1」「10」「20」「30」と書く。
そして生徒に言う。
1から9までの生徒は1の生徒に……。
10から19の生徒は10の生徒に……。
20から29の生徒は20の生徒に……。
30から39の生徒は30の生徒に……。
1,10,20,30の生徒は出席番号順に並べて先生のところに持ってきてください。
これで,出席番号順になる。
一度,このシステムを身につけてしまえば,次回,黒板に,「1」「10」……と書くだけで,生徒は何をするのかを理解し,ぱっと動ける。
教師は出席番号順になったプリントをめくりながら,得点を控えるだけである。
教師の手間が省ける。
教師の手間が省けた分,ほかの仕事に時間を使うことができる。
私はこの方法を,千葉県の青野厚子氏より教わった。(『楽しい英語授業』第2号,p.36)
授業のプロはみんな,こうした授業のシステムを持ち,授業経営をしてきたのである。
本書では,よりよい仕事ができるための教師の「仕事術」を紹介し,余剰時間で,さらに先人の研究を深めていくような仕事が展開できることを願って,執筆を考えた。
ぜひ,余った時間を,生徒のための十分な教材研究,そして生徒との対話に当ててほしいと思う。
/瀧沢 広人
内容はとても参考になるものであった。
是非とも追試をし、その術を身につけていきたいと思う。
いつもながら、とても読みやすく
後輩その他にも知らせたい1冊である。