- はじめに
- 1章 英語活動のねらい
- Q1 小学校に英語活動が入った理由はなんですか。
- Q2 「総合的な学習の時間」と国際理解との関係をどう考えるのですか。
- Q3 英語活動のねらいはなんですか。
- Q4 「楽しい英語活動」とはどのような授業ですか。また、英語力はつくのですか。
- Q5 中学校との英語教育の違いはなんですか。また、小中の連携をどう考えるのですか。
 
- 2章 英語活動の内容
- Q6 活動内容を決める際にどのようなことを考慮すればいいのですか。
- Q7 どのような英語をどの程度扱うのですか。
- Q8 英語の言語材料を具体的に例示してください。
- Q9 英語を指導する際に大切な要素はなんですか。
- Q10 英語の発音やイントネーションなどはどう指導するのですか。
 
- 3章 英語活動の方法
- Q11 音声を中心に活動するということですが、その理由はなんですか。
- Q12 どのような方法で指導すればいいのですか。それぞれの特徴を挙げてください。
- Q13 ティーム・ティーチング(TT)とはなんですか。また、配慮すべきことはなんですか。
- Q14 地域の人々や留学生の協力を得るときの、担任の役割はなんですか。
- Q15 担任が一人でも指導できるのですか。
 
- 4章 年間活動計画
- Q16 年間活動計画を作る際にどのようなことを考慮すればいいのですか。
- Q17 年間活動計画(低学年)の実例を示してください。
- Q18 年間活動計画(中学年)の実例を示してください。
- Q19 年間活動計画(高学年)の実例を示してください。
- Q20 1年間の計画(横)と学年の計画(縦)の関係をどう作るのですか。
 
- 5章 授業構成
- Q21 1時間の授業を構成する際にどのようなことを考慮すればいいのですか。
- Q22 1時間の授業(低学年)のモデルを示してください。
- Q23 1時間の授業(中学年)のモデルを示してください。
- Q24 1時間の授業(高学年)のモデルを示してください。
- Q25 恥ずかしがり屋や活発な子どもなど、個人差にどう対応すればいいのですか。
 
- 6章 活動の種類
- Q26 英語活動ではどのような活動があるのですか。
- Q27 チャンツとはなんですか。また、その方法はどうするのですか。
- Q28 クイズやロールプレイとはなんですか。
- Q29 英語の歌を選ぶ際の留意点はなんですか。
- Q30 絵本などの読み聞かせもいいのですか。
 
- 7章 教師の不安
- Q31 英語を指導するといっても、英語力に不安があるのですが。
- Q32 英語を指導する方法について何も知らないのですが。
- Q33 教師はどの程度英語を使って授業をするのですか。
- Q34 「英語」を通して「文化」に触れることができるのですか。
- Q35 外国人とのティーム・ティーチングは慣れていないので不安なのですが。
 
- 8章 教材・教具
- Q36 どのような教材や教具を準備すればいいのですか。
- Q37 教材や教具を簡単に効率よく作る方法はありますか。
- Q38 市販の教材や教具の活用はできますか。
- Q39 低学年向きの教材・教具はどんなものですか。
- Q40 高学年向きの教材・教具はどんなものですか。
 
- 9章 環境整備
- Q41 学級の英語環境を整えるうえで心掛けることはなんですか。
- Q42 学校の英語環境を整えるうえで心掛けることはなんですか。
- Q43 保護者や地域の人々への広報や協力を呼び掛ける方法はありますか。
- Q44 学校として英語活動に強くなるための研修をどう整えればいいでしょうか。
- Q45 今から始める際に読んでおくといい本がありますか。
 
- 10章 評価
- Q46 「総合的な学習の時間」の評価はどうなりますか。
- Q47 子どもの英語活動への取り組みをどう評価するのですか。
- Q48 英語活動の評価の観点はあるのですか。
- Q49 学校の取り組みを客観的に評価する方法がありますか。
- Q50 具体的な評価カードの例はありますか。
 
- 11章 これまでの成果と課題と展望
- Q51 研究開発学校とはなんですか。
- Q52 これまで小学校英語にどの学校が取り組んできたのですか。
- Q53 どのような成果があったのですか。
- Q54 どのような課題があるのですか。
- Q55 今後、小学校英語はどうなるのですか。
 
まえがき
「英語」が話題にのぼることが多くなった。英語の第二公用語化や英語力に応じた採用や昇進,英語指導法の改善,英語の小学校への導入など,話題に事欠かない最近である。今や英語は教育問題としてではなく,日本の直面する課題として議論されるようになった。
平成14年度から本格的に実施される「総合的な学習の時間」で取り上げられる課題に「国際理解」がある。国際理解を構成する活動として,「国際交流活動」と「調べ活動」と「英語活動」がある。英語活動は,これまでも各県に1校ある研究開発学校が取り組み,「点」の状態に過ぎなかった。しかし,移行期間をきっかけにして,多くの学校が取り組み始め,また,市町村が地区の学校全体として取り組みを始めることによって,英語活動が「点」から「面」へと広がりを見せ始めた。さらにここ2,3年でもっと多くの小学校が英語活動に取り組むものと確信している。
しかし,これまで英語活動に取り組んだことのない小学校の教師にとっては,大変な不安であることは否めない。昔,自分が学習してきた経験が脳裏をかすめ,何をどうしたらいいのか,検討がつかないというのが実情である。世の中の急速な動きと自分の英語に対する様々な思いの間で,不安が増大していくばかりである。
この本は,「これから英語活動に取り組もうとする教師」や「少しの経験はあるが今一つ不安があるという教師」や「十分な経験はあるがもう一度確認したいという教師」を対象に,これまでの研究開発学校の取り組みの中で苦労してきた教師が,実際に体験してきたことを基にして,英語活動に対する不安や課題についての解消や解決のヒントを書いたものである。執筆者の教師も,最初は,霧の中を手探りで進む状態で,不安で一杯だったのである。この経験が,同じ霧の中を進もうとする教師への大きなヒントになれば幸いである。
校務の合間をぬって,原稿をまとめた執筆者の英語活動への情熱に圧倒されながら,心からお礼を申し上げる。また,この本の企画を担当した安藤征宏氏と校正を担当した長尾志織さんに心からお礼を申し上げる。
平成12年10月 編著者 /影浦 攻
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