英語授業改革双書46
中学英語の授業開き 1年間が決まる「黄金の3日間」のシナリオ

英語授業改革双書46中学英語の授業開き 1年間が決まる「黄金の3日間」のシナリオ

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1年間を左右する「黄金の三日間」はこう作る!

キャリア別授業の成功例と失敗例 3日間のデザインー1日目に何をするか、2日目、3日目の準備と留意点を明示。


復刊時予価: 2,497円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-719600-5
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
8刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

もくじの詳細表示

まえがき /田上 善浩
第1章 同じクラスでも教科によって授業態度が違うのはなぜ?
―1年間を決める「黄金の3日間」とは―
なぜ,「黄金の3日間」なのか /田上 善浩
第2章 同じ英語授業でも先生によってここまで違うのはなぜ?
―キャリア別,授業徹底分析!―
@ 新卒編―私の失敗と成功の感動物語
初任者が泣かないための7カ条 /池田 千早
A 2〜3年のキャリア編―私の失敗と成功の感動物語
授業が変われば,生徒・教師が変わる /岡崎 伸一
B 5年のキャリア編―私の失敗と成功の感動物語
生徒のことばは,私の原動力 /八納 由美子
C 10年のキャリア編―私の失敗と成功の感動物語
初めて英語を教えた時のノートから /大北 修一
第3章 リズムとテンポで勝負する!「黄金の3日間」
―第1日目・1時間目のネタ―
@ 中学1年生編
説明なし! いきなり英会話活動から始める /岩井 敏行
A 中学2年生編
英語力の差も関係ない活動を仕組む /青木 英史
B 中学3年生編
やんちゃな子を熱中させる! /川神 正輝
第4章 「学習の必須条件」を伝える「黄金の3日間」
―第2日目・2時間目のポイント―
@ 中学1年生編
「五色英語かるた」は必需品 /佐藤 泰弘
A 中学2年生編
発表・板書・提出のルール作り /瀧沢 広人
B 中学3年生編
「うっとりするノート」はこうして作る /佐野 正幸
第5章 英語学習に意欲を持たせる「黄金の3日間」
―第3日目・3時間目のポイント―
@ 中学1年生編
平均点90点以上!『英単語スキル』の威力 /厚 美佐
A 中学2年生編
「変化のあるくり返し」で楽しい授業を持続する /八納 由美子
B 中学3年生編
「なぜ英語を勉強しなきゃいけないの?」の疑問に答える /紀洲谷 貴実子
第6章 プロの教師が使う片々の技術のかくし技10
―それぞれの経験のエッセンス―
@ 1時間の授業を決める「黄金の3分間」―1
教室がシ〜ンとなる空間をつくる! /岡崎 伸一
@ 1時間の授業を決める「黄金の3分間」―2
すっと授業に入るパーツ5 /佐藤 泰弘
A 声を大きく出させる方法―1
「まちがい」への恐怖心,羞恥心を取り除く /厚 美佐
A 声を大きく出させる方法―2
発音に自信をつけさせるには /岩井 敏行
B ペア学習を成功させる方法―1
教師の指示を通すことが土台 /野々村 由美
B ペア学習を成功させる方法―2
肝心なのは何をペアでさせるか /大北 修一
C 1人1人の活動量はこうして増やす―1
活動量を増やすコツ5 /川神 正輝
C 1人1人の活動量はこうして増やす―2
書く,読む,話す,聞く /野々村 由美
D 誰でも挑戦できるALL IN ENGLISHの授業―1
教師は全指示を英語で行い,生徒も英語が話せる! /八納 由美子
D 誰でも挑戦できるALL IN ENGLISHの授業―2
ALL IN ENGLISHのパーツを増やせ! /青木 英史
E おそい子を待たない―1
ミニパーツと時間調整 /佐藤 泰弘
E おそい子を待たない―2
作業がおそい生徒へのやさしさとは /紀洲谷 貴実子
F 歌を使ってノリノリ英語の授業―1
笑顔で楽しめる歌を /池田 千早
F 歌を使ってノリノリ英語の授業―2
スモールステップで気持ちをほぐす /紀洲谷 貴実子
G 英語を使ったゲームのポイント―1
教室内が熱中すること間違いなし! /岡崎 伸一
G 英語を使ったゲームのポイント―2
勝ち負けの「逆転現象」をどうつくるか /瀧沢 広人
H 英語授業で使える小道具集―1
子どもが熱中するFLASHコンテンツ /青木 英史
H 英語授業で使える小道具集―2
ゲーム,班競争,そして英語の歌 /堤 浩則
I 「自学帳」をこう使う―1
持続への励ましがポイント /佐野 正幸
I 「自学帳」をこう使う―2
1年生,2・3年生への指導ポイント /堤 浩則
あとがき /田上 善浩

まえがき

  新年度の最初の3日間,これはその後の1年間を左右する重要な時である。

  最初の3日間に,学級をきちんと組み立てればその後はうまくいくであろう。

  最初の3日間,のほほんとくらせば,見るも無残,聞くも悲惨な学級になるだろう。


 向山洋一氏の言葉である。(『教え方のプロ・向山洋一全集4 最初の三日で学級を組織する』明治図書)

 4月の学級開きから始まる3日間を「黄金の3日間」という。

 この3日間は,まさに「黄金の」3日間である。

 どんな「やんちゃ」な子どもたちも,目を輝かしている。

 教師の言うことを聞く。

 教室はシーンとしている。

 この3日間に,全力を注がなければなれない。

 この3日間で,学級の組織を作り上げねばならない。

 この3日間に失敗すると,1年間騒乱状態のクラスになってしまう。

 この3日間を逃がすと,相当の腕の教師でなければ取り戻せない。

 同じことが,中学のそれぞれの教科の授業でもいえる。

 仮に,「黄金の3時間」と呼ぶことにしよう。

 「黄金の3時間」は,その後の1年間の授業を左右する重要なときである。

 「黄金の3時間」で,学習システムをきちんと徹底させれば,その後の授業はうまくいく。

 「黄金の3時間」,のほほんと過ごせば,授業に行くのが苦痛な日々が待っている。

 「黄金の3時間」で押さえるべきポイントは山ほどある。

 たとえば,次のようなものである。


 ・「黄金の3分間」授業の始め方

 ・All in English の授業の進め方

 ・発表・板書・提出物のルール

 ・「うっとりするノート」の作り方

 ・英単語の練習の仕方

 ・音読の仕方

 ・声を大きく出させる方法

 ・ペア学習を成功させる方法

 ・1人1人の活動量の増やし方


 これらのポイントは,すべてこの本に載っている。

 この1冊を創るために,全国から中学英語の実践家を募った。

 すると続々と仲間が集まった。

 皆,立候補して執筆してくださったメンバーである。

 「黄金の3時間」に限らず,明日のあなたの授業にすぐ使えるネタも満載だ。

 この本を読まれたあなたが,執筆陣のパワーを受け取り,ともに中学英語の授業を改革する仲間として歩んで下さることを願っている。


  2002年12月25日   熊本県熊本市立北部中学校 /田上 善浩

    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 英語は実技教科だと考えています。
      その点で、具体的な活動例が数多く掲載されていたので、数分間の活動を
      幾つか組み合わせて授業を組み立てて行くのに、大変参考になりました。
      2021/9/440代・中学校管理職
    • この先の1年間を左右すると言ってもよい「黄金の三日間」を無駄に過ごしてしまうと、あとで取り返しのつかないことになる。
       本書では、教師のキャリア別に授業分析がなされていたり、授業の3日目までの進め方が具体的に紹介されている。
      授業開きを前に、ぜひ読んででおきたい一冊である。
      2005/4/7教師修行中

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