英語授業改革双書44
中3英語の授業&マネージメント術QA

英語授業改革双書44中3英語の授業&マネージメント術QA

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Q&A方式で知りたい事がすぐわかる!中3英語の授業

中3の指導方法QA/基礎基本!英語の「読み書き」指導QA/中3の指導内容QA/中3の学習習慣&学び方QA/などポイントを解説。


復刊時予価: 2,563円(税込)

送料・代引手数料無料

電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-719402-9
ジャンル:
外国語・英語
刊行:
4刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 中3の指導方法Q&A
Q1 英語の歌をやっています。生徒の声は小さく,歌っているという状況からはほど遠い状態です。どうしたら生徒に歌わせることができるのでしょうか。
Q2 歌詞カードなしで中学生にも歌える英語の歌を教えてください。
Q3 中学3年生が燃える英語ゲームには,どんなものがありますか。
Q4 練習が多くなる授業の中で,生徒が達成感を得たことを,どのような方法で評価していますか。生徒ができたと思えるのは,どのようなときですか。
Q5 生徒に力をつけるためにどうしていますか。
Q6 教科書に出ている問題をいつ,どのように行いますか。
Q7 授業の基本形にはどんなものがありますか。
Q8 逆転現象を起こすような授業を教えてください。
Q9 中学3年生の授業の準備をどうしていますか。
Q10 授業参観があります。ぜひ生徒の活動の場面を保護者に見てもらいたいと思います。どのような授業があるでしょうか。保護者参観用の授業を1つ教えてください。
Q11 夏休み前の暑い時期。生徒がだれそうになる時期の英語授業はどうされていますか。
Q12 市販テストをどのように扱っていますか。
Q13 テスト後のあいた時間にはどんなことをしますか。
Q14 中3の3学期の英語の授業はどんなことに重点を置いていますか。
Q15 中学3年生です。入試長文問題の指導のポイントは何ですか。
Q16 楽しい英語授業をするためには,どんなことに気をつけて行えばいいですか。
Q17 英語授業でのほめ言葉には,どんなほめ言葉がありますか。
Q18 英語授業を行う上で,最も大事なことは何でしょうか。
Q19 インターネットを使った英語の授業という研究テーマで授業研究を行うことになりました。いいアイデアを教えてください。
Q20 選択英語の授業です。発展コースを教えています。何をやればいいのか,アイデアがありません。いいアイデアがあったら,教えてください。
Q21 ALTとの楽しい授業アイデアを教えてください。
Q22 中3授業で使える便利グッズがあったら教えてください。
Q23 「インターネット教材を作成するなら,『FLASH』を使うのがよい」と勧められました。『FLASH』とはどんなソフトですか。
第2章 基礎基本! 英語の「読み書き」指導Q&A
Q1 音読指導のポイントは何ですか。
Q2 英語のリズムを教えるのにチャンツが有効とよく聞きます。チャンツをどのように活用しますか。
Q3 中学3年生です。なかなか単語の覚えられない生徒がいます。どのように指導したらいいでしょうか。
Q4 単語の綴りを覚えるためにどのような工夫をされていますか。
Q5 ペアでの音読がうまくいかないときにはどうしますか。
Q6 英語の暗唱指導はどのようにしますか。
第3章 中3の指導内容Q&A
Q1 現在完了をどのように教えますか。
Q2 関係代名詞をどのように教えますか。
Q3 間接疑問文をどのように教えますか。
Q4 毎回教える文法事項のまとめはどのようにしていますか。
Q5 入試2か月前です。授業の感想を書かせたら,生徒から「リスニングが苦手」という声があがってきました。入試2か月前という段階で,どのような指導をしますか。
Q6 中学3年生,最後の授業では何をしますか。
第4章 中3の学習習慣&学び方Q&A
Q1 中学3年生,初めて受け持つ学年です。前の先生は特にノートの取り方などを指導しなかったようです。4月,ノートの取り方をどのように指導しますか。
Q2 ノート指導のポイントは何ですか。
Q3 中学3年生です。自習課題はどんなものを出しますか。
Q4 英検をどのように活用していますか。
第5章 中3のテスト・評価評定Q&A
Q1 中学3年生の英語のテストをどのように作りますか。
Q2 言語・文化のテストはどのように作成していますか。
第6章 授業の腕を上げるQ&A
Q1 新卒1年目の教師です。1時間の授業をするためにどのような準備をすればいいでしょうか。ノートの活用法などについて教えてください。
Q2 新卒1年目の教師です。教師用の授業準備・記録ノートはどのようにしていますか。
Q3 新卒1年目の教師です。授業の腕を上げたいと思っています。何かお勧めの本や雑誌などがありましたら,教えてください。
Q4 初任者が陥りやすいことといったら何でしょうか。
Q5 教材はいつ作成しますか。また,所要時間は?
Q6 教師が授業に必ず持っていくものは何ですか。
Q7 教育実習生の指導をどのようにされていますか。
Q8 英語教師であるのに,なかなかじっくり英語を勉強する時間がありません。どのようにすればよいでしょうか。
Q9 日本人教師とのTT授業には,どのように取り組んでいますか。
Q10 英語授業通信は,どのような目的で,どの程度発行していますか。
Q11 ALTが帰国します。学校ではどんなことをしますか。
おわりに

はじめに

 英語授業のマネージメントの第3巻です。

 本書は,英語授業の「裏側」を取り上げています。

 第1巻の「中1英語授業&マネージメント術QA」,第2巻の「中2英語授業&マネージメント術QA」と読まれた方は,多くのアイデアと発想を学ばれたことと思います。

 1つの学年のマネージメント技術は,他の学年で応用可能です。

 ただ,多少学年によっては,方法や考え方,指導観が違ってくるのは当然考えられることです。

 例えば音読指導。

 1年生2年生のうちは,やはり音読10回が指導の原則でしょう。

 しかし,それをそのまま3年生に応用できるでしょうか。

 3年生といえば,英文の量も長くなり,10回読むと時間もかかり,また生徒の発達段階からしても,飽きがきてしまいます。

 私はリピートで4回。

 個人音読で2〜3回。

 その程度で終わらせています。


 さて,第1巻,第2巻でも述べましたが,1時間1時間の授業は何とかできても,年間を通してみるとなんとなくごたごたしていると感じたときが過去にありました。そして1年間の終わりごろになって,「いったい私は生徒たちにどんなことが残せたのだろう」「どんな力をつけてあげられたのだろうか」という気持ちによくなりました。実は今でもあります。

 また逆に,「今年は生徒にこんな力をつけて終わらせることができた」と充実した終わり方のできる先生もいる現実を目の当たりにしました。

 そこで,その違いはいったい何だろうか…?

 と考えたときに,それは,年間を見通す力,つまり,授業をマネージメントする力があるかないかの差であると感じました。

 ある先生は,研究会で会うたびに,「どんな力をつけましたか」と聞くそうです。

 私の場合であれば,「どこまで教科書は進みましたか」と言います。

 その差です。

 教科書がどこまで進んだか…ではなくて,「生徒にどんな力がついていますか」と問うのです。

 それは決して研究授業や公開授業ではみられない陰の部分であり,なかなか公開されない部分でもあります。しかし私は,実はその公開されない部分こそ,実は生徒に力をつけている部分であることが多いと感じました。

 また,いかに無駄を省き,要所要所で生徒に力をつけているかが,1年後の授業を左右するということも…。

 本書では,そういった陰から支えているマネージメント術をテーマに,TOSS中学英語のメンバーで作成しようという企画ではじまりました。

 ぜひ最後までお読みいただき,読みながら「私ならこうしている」「私ならこうする」というアイデアがひらめくことを期待して,はじめの言葉とさせていただきます。


  平成14年9月29日(日)   /滝沢 広人

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