- [イントロダクション]つなぎ合う・支え合う・育ち合う学年プロデューサーになろう!
- 学年主任になるための準備
- 001 学年主任としての心構えをつくる
- 002 これまで以上の視野をもつ
- 003 「何してるの?」と積極的に尋ねて回る
- 004 引き継ぎでは「TAG」を確認する
- 005 あらかじめ指導要録に目を通す
- 006 年間予定をカレンダーに落とし込む
- 007 「5つの基本的欲求」で自己分析する
- 008 苦手なことを意識し,相互依存体制をつくる
- 009 思考ツールの日常使用でファシリテーション力を上げる
- 学年団開き
- 010 学年団開きは共同作業から始める
- 011 スタートの会議はホワイトボードの前で行う
- 012 学年目標を「ルーブリック」に落とし込む
- 013 子どもたちの1年後をイメージして目標を決める
- 014 「やらないことリスト」を一緒につくる
- 015 役割分担は得意分野で決めず,挑戦したいことで決める
- 016 メンバーががんばろうとしている教科に関心をもつ
- 017 宿題は学年でそろえて,誰でも対応できるようにする
- 新年度準備
- 018 教材選定の場で,価値観のすり合わせを行う
- 019 年間カレンダーを囲んで,チームで見通しをもつ
- 020 学年統一で,観察の観点を決める
- 021 学年用ポータルサイトをつくる
- 022 学年ルールはミニマムにし,実態を通してつくる
- 023 学年名簿はデジタルで共有する
- 024 「やることリスト」は使いまわす
- 学年会議の運営
- 025 会議スケジュールはあらかじめ決めておく
- 026 GTOルールでストレスの少ない会議にする
- 027 会議はエピソードトークから始める
- 028 「やることベース」で会議をまとめる
- 029 話し合うテーマは3つに絞る
- 030 メンバーが意見を言いやすい声かけをする
- 031 情報共有か意思決定かを明確にする
- 032 他学年と同じタイミングで学年会を開いて交流する
- 033 議事録はクラウド上に残す
- 034 理由や根拠と考えをセットにして伝達する
- 035 案を複数出してから決定する
- 036 会議の場所は適度に変える
- 日常の業務
- 037 出勤してからのルーティンを決めておく
- 038 通信のネタに困ったときのリストをもつ
- 039 通信のフォーマットを決めておく
- 040 週の時間割はクラウドで共有する
- 041 昼休みにはときどき校内を散歩する
- 042 提出書類の早さを競う
- 043 必ず週一は,定時退勤日をつくる
- 044 電話連絡は業間に行う
- 045 リマインドツールで予定を管理する
- 046 教材のことは教材販売業者に聞く
- 047 支援を要する子どもの記録をつける
- 048 共有データにナンバリングする
- 日常のかかわり
- 049 チャット連絡では件名をかく
- 050 「みんなが助かる仕事」をメンバーに任せる
- 051 耳に痛い話よりも,心に痛い気付きを促す
- 052 気軽に隣の教室をノックする
- 053 メンバーの学級経営に関心をもつ
- 054 メンバーの求めに応じてアドバイスをする
- 055 笑い合った話こそ,みんなで共有する
- 056 1人の時間を大切にする
- 057 歩きながらプチ会議をする
- 058 アンラーンして,メンバーの取組を学ぶ
- 059 任せた仕事は,その過程を把握する
- 060 目線を上げ,頻繁に周りを見る
- 授業づくり
- 061 時間割をマネジメントする
- 062 学習の手引きを共有する
- 063 月に一度は授業を見合う
- 064 ときには一緒に授業づくりをする
- 065 デジタルの学習資料を共有財産にする
- 066 授業の相談は研究主任も巻き込む
- 067 子どものノートを見せ合う
- 068 初任の先生には,必ず早めに授業を見せる
- 069 二次元コードのリンクを一か所に集約する
- 070 授業づくりにAIを活用する
- 行事運営
- 071 年間カレンダーに日程を埋めていく
- 072 行事を実施するまでの仕事を細分化する
- 073 進捗チェック表を見えるところに貼っておく
- 074 ゴールイメージをエピソード風に共有する
- 075 子どもに任せる部分を探す
- 076 主任ではなく,メンバーを主にして行事を行う
- 077 運動会の隊形移動図をつくり,子どもたちに持たせる
- 078 行事運営をしながら,引き継ぎ資料をつくる
- 共有スペースの運営
- 079 掲示のスピードを競う
- 080 掲示は,メンバーと同じタイミングで行う
- 081 行事予定を共有スペースに掲示する
- 082 掲示物の年間計画を立てる
- 083 子どもたちに手伝ってもらう
- 084 子どものクールダウン場所をつくる
- 学期末・年度末の業務
- 085 SSC法で学期を振り返る
- 086 ダブル・ループで振り返り,質を高める
- 087 エピソードで学期を振り返る
- 088 通知表や指導要録は一足先に取り組む
- 089 持ち帰りチェック表をつくる
- 090 引き継ぎ資料を共同編集する
- 091 最後の学年通信は全員でつくる
- 同僚・保護者との交流
- 092 報連相は「W+SBAR」形式で伝える
- 093 報連相は管理職との責任分担だと考える
- 094 悩んでいないことでも,相談してみる
- 095 保護者にも行事予定と準備物を配付する
- 096 先生たちとの会話は,とにかくまず聴く
- 097 学校側の視点を一旦捨て,保護者対応する
- 098 通信は改行を増やし,漢字を減らす
- 099 質問に答えるよりも,人脈をつくってあげる
- 100 主任として自信をもてないのは,普通だと知る
はじめに
はじめまして。千葉修平と申します。
少しばかり,私の経験を踏まえながら,本書『令和の学年主任ハック100』でお伝えしたいことに触れておこうと思います。
学年主任の在り方が変わってきている――。
そう感じたのが10年ほど前のことです。
当時勤めていた学校では,「教員の若返り化」と呼ばれる現象が,まさに目の前で起こっているような状況でした。
そうした中で生まれたのが20代の学年主任たちでした。
今では,普通のことかもしれませんが,20年前を振り返ると,まったくあり得ないことです。
ある程度,仕事の見通しが立ち,授業づくりや学級経営に対しても的確に指導・助言できる存在,それが当時の学年主任像でした。
歯に衣着せずに言えば,少し怖い印象があったのも事実です。
ですが,20代の学年主任が続々と生まれ始めてからは,そうしたことを求めることができなくなるという事態が,現場で出てきたのです。
代わりに,穏やかで,緩やかな雰囲気の学年団が増えました。
学年主任の在り方が変わるのは,必然のことでした。
こうしたことを踏まえ,これまでの学年主任像と,学年団像を捉え直すことにしました。
そうして導き出したのが「相互依存できる学年団の形成」という考え方です。
データ的に,全国の現状も見ておきます。
文部科学省が令和6年3月に公表した「令和4年度学校教員統計調査結果の概要(確定値)」という資料に,小学校の年齢構成が,グラフで表されている部分があります。
この資料を見ると,20代から30代半ばまでの層が厚く,40代半ばの世代が少なくなっています。
このことから,今後,活躍し始める30代の方が増える一方,20代で学年主任を経験していなかった方が,30代,40代で突然抜擢されるということも出てくると思います。
つまり,「経験の二極化」のような事態です。
経験の差は判断の差として出ます。
従来であれば,初めてのことであっても,経験でカバーできていました。
それが難しい場面が多い中で,重要となるのが,「相互依存できる学年団の形成」という考え方です。
本書で紹介するハックは,以上のことを基にして,執筆しました。
どんな世代の方が,学年主任になっても,また突然任命されたとしても,何とかなるものをピックアップしたつもりです。
本書が少しでも,みなさまの学年団運営のお役に立てましたら幸いです。
2026年1月 /千葉 修平
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明治図書















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