- [イントロダクション]令和の校長にふさわしい仕事の「引き出し」を増やそう
- 異動・校内人事
- 001 教職員データベースを作成する
- 002 希望調査票を基に面談をする
- 003 希望調査票を基に次年度の構想を練る
- 校務分掌決め
- 004 教頭や教務主任に校務分掌案を作成させる
- 005 仮・校務分掌から学校像を考える
- 006 人数を見直し,新たな校務分掌をつくる
- 007 校務分掌への願いを1対1で伝える
- 学校経営案作成
- 008 子どもの姿で教育目標を考える
- 009 「一点突破」を大切にする
- 010 専門部会長とキーワードを相談する
- 011 学校経営案の中に事務計画を位置づける
- 012 学校HPでの公開を意識する
- 校長講話
- 013 講話の内容を各主任に相談する
- 014 学校が目指していることを子どもたちに伝える
- 015 講話を音読し,記憶する
- 校内の巡回
- 016 始業前の巡回で校内の変化をつかむ
- 017 日常の授業を参観する
- 018 教員への即時評価を行う
- 019 子どもをほめる
- 020 子どもに授業の内容を尋ねる
- 021 学級担任や教科担任によさを伝える
- 022 休けい中の子どもとコミュニケーションを取る
- 023 学級掲示に注目する
- 024 保健室を定期的に訪問する
- 025 修繕すべき箇所を探す
- 校外の巡回
- 026 子どもの登校時間に通学路を歩く
- 027 子どもの下校時間に通学路を歩く
- 028 児童館職員などから情報を得る
- 他校の訪問
- 029 授業公開日に訪問する
- 030 学校経営の情報交流のために訪問する
- 教職員の育成
- 031 新任教員の精神的な支えになる
- 032 若手教員にほどよい刺激を与える
- 033 ミドルリーダーを意図的に育てる
- 034 ベテラン教員に学校のことを尋ねる
- 035 教育課程の番人として教務主任を育てる
- 036 対話を通して養護教諭等の一人職を大切にする
- 037 講師とのつながりを大切にする
- 038 外部からの学校支援者とつながる
- 039 事務職員の専門性を尊重しつながりを重視する
- 040 教頭と対話を重ねる
- 041 教育名言を交えてコンパクトに伝える
- 授業力の育成
- 042 目指す授業像を語り,共有する
- 043 授業の基礎・基本を共有する
- 044 互いに学び合う文化を創る
- 045 子どものよい姿を学級担任に伝える
- 046 若手教員と一緒に授業参観をする
- 047 授業技術を伝える
- 048 よりよい板書のあり方を伝える
- 049 エビデンスより,エピソードで伝える
- 050 授業づくりの悩みを引き出し,つなぐ
- 学級経営力の育成
- 051 自分が理想とする学級像を語る会を開く
- 052 ベテラン教員から学ぶ会を開く
- 053 子どもとのコミュニケーションの取り方を伝える
- 054 「3・7・30の法則」を伝える
- 055 「2・6・2の法則」を伝える
- 056 「縦糸・横糸」理論を伝える
- 057 効率的に業務をこなすヒントを提供する
- 学校経営力の向上
- 058 異業種の方々から学ぶ
- 059 ビジネス書から学ぶ
- 060 教育長や指導課長から学ぶ
- 061 校長による実践記録を読む
- 062 教職員から助言を受ける
- 063 PTA役員と意見交流をする
- 学校DXの推進
- 064 システム活用で生まれた時間を有効活用する
- 065 チャットを使って教職員間の会話を促進する
- 066 チャットを使って子どもの発言を促進する
- 067 ダッシュボード機能を活用する
- 068 情報端末活用の本質を伝える
- 069 生成AIを活用して仕事の効率化を図る
- 学校HPからの発信
- 070 学校が目指す子どもの姿を発信する
- 071 毎日更新するねらいを伝える
- 072 集会での講話を掲載する
- 073 教職員のインタビューを掲載する
- 074 校長の仕事日記で学校のことを知らせる
- 保護者との関係構築
- 075 報告より相談する
- 076 最新の教育情報を伝える
- 077 保護者会で学校が目指す授業像を見せる
- 078 教職員によるミニミニ講演会をする
- 079 PTAサロンをつくる
- 研修・研究
- 080 指導案が届いたら質問をする
- 081 授業観察の方法を共有する
- 082 子どもの姿で成果を共有する
- 083 研究ゴールを数値化して表現する
- 084 外部指導者から学ぶ機会をつくる
- 085 研修を「自分事」にする手立てを講じる
- 危機管理
- 086 話題を絞って,教職員のあり方を伝える
- 087 校内撮影ルールを決める
- 088 保護者対応マニュアルを事例つきで作成する
- 089 風評被害を防ぐガイドラインを整備する
- 学習指導要領
- 090 次期学習指導要領の方向性を伝える
- 091 「主体的な学び」を改めて捉える
- 092 振り返りを深める
- 093 振り返りに関わる「罪悪感」から解放する
- 094 「対話的な学び」を改めて捉える
- 095 「対話的な学び」のイメージを伝える@
- 096 「対話的な学び」のイメージを伝えるA
- 097 「わからない」と言える学級の大切さを伝える
- 098 心理的安全性が低い学級で起こることを伝える
- 099 「深い学び」を改めて捉える
- 100 「見方・考え方」を改めて捉える
はじめに
今,私たちが生きる「令和時代」は,社会のあり方,教育のあり方が急速に変化しています。GIGAスクール構想の推進,学習指導要領の具現化,「チームとしての学校」を実現するための多様な人材との連携など,学校の舵取り役である校長が直面する課題は,かつてないほど複雑で,多岐にわたってきています。
校長という職は,的確な判断力,決断力,そして危機管理を含む組織マネジメント力を常に問われる,極めて責任の重い仕事です。だからこそ,教育の未来を見通す構想力を発揮し,学校改革の主体者として,学校組織全体を導いていく喜びもまた大きいものです。
校長には,これまで以上に「引き出し」の多さが求められるなど,新しい時代の学校リーダー像が変化してきています。単に強い統率力をもつだけではなく,目指す学校像に向けて必要な人材,組織を適切にマネジメントできる力,つまり,教職員の参画と協働を引き出し,組織全体の総合力を発揮させるリーダーです。
組織を動かすためには,校長自身が時代の動きを洞察する知力を磨き続け,発想の豊かさ,そして多くの「引き出し」をもつことが不可欠です。なぜなら,有効で魅力的な具体策は,豊富な知識や経験の「引き出し」から生まれるからです。
本書『教職員の育成から危機管理まで 令和の校長ハック100』は,校長職の学校経営をサポートするために,すぐに使える具体的な「ハック」,すなわち仕事の「引き出し」を100個厳選して示しました。目次をご覧ください。以下のように,日々直面するであろう様々な局面に焦点を当てました。
○人事・組織の土台づくり
→「異動・校内人事」や「校務分掌決め」
○ビジョンの共有
→「学校経営案作成」と,子どもたちへの想いを伝える「校長講話」
○学校の「今」の把握
→「校内の巡回」や「校外の巡回」による,子どもと学校環境の変化のキャッチ
○人材育成
→新任からベテラン,一人職の専門職(養護教諭,栄養教諭,事務職員等)までを含む「教職員の育成」
○教育の質の向上
→「授業力の育成」や「学級経営力の育成」による,教職員の成長の支援
○時代の変化への対応
→「学校DXの推進」や「学校HPからの発信」といった情報機器活用
○信頼の構築
→「保護者との関係構築」や,学校全体を守るための「危機管理」
○新しい教育課程への対応
→次期「学習指導要領」の方向性の共有
校長の判断と決断の根幹は,常に「それが本当に子どものためになるか」であるべきです。この揺るぎない軸を保ちながら,多忙な業務を乗りこなし,組織を前に進めるためには,日々の努力,すなわち知識や情報を得ることを怠らない矜持が必要です。
本書は,皆様が立ち止まったとき,新しい一歩を踏み出すとき,あるいはベテランの皆様がご自身の仕事を「棚卸し」したいときに,「そうか,この手があったか!」と気づきを得られるよう,具体的なエピソードやメソッドを盛り込みました。
この1冊を皆様の机上の「参謀」として,ぜひご活用ください。本書が,皆様の学校経営ビジョンの実現を力強く後押しし,ひいてはすべての子どもたちの豊かな成長へとつながることを心から願っております。
2026年1月 /玉置 崇
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明治図書















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